多摩川の生き物とヒト その134 番外 アポイ岳からむかわまでvoly 23/7/20
頂上はダケカンバやササだけで、めぼしい草木はなかった。下山予定時間を大きく過ぎ、幌満へ行き、ヒダカソウなどを見たかったのを諦める。また、来た道を戻る。かんらん岩の道を降りるが、石が露出していて、歩きずらい道である。かんらん岩は丈夫だが、積もってできた土は浸食しやすく、アポイハハコなどが生えているお花畑などでは端が崩れ、ハハコなどの根が露出していた。
また、登山道も崩れている所が多い。そのため、道の階段などになっている所に四角い蛇篭に砂利を入れ、浸食を防いでいる。しかし、籠自体が飛び散っている有様である。
対策としては入山教育をし、登山道以外の所を歩かないようにすること。高山植物などの保護をすべきだろう。そのためには、必ず、麓のビジターセンターでレクチャーを受けることを義務づけるべきだろう。やがては、入山制限をかけるべきだろう。富士山でも西表でもそうだが、国立公園は保護ではなく、利用を目指している。アポイではいち早く、制限をかけるべきだろう。
沢をいくつか、渡り、迎えに来ていた妻と靴を洗った支流で七夕のように、出会った。
アポイ山荘で汗を流し、恐竜の町、むかわに向かう。様似ではひん石でできた巨岩があったが、日高ではサラブレッドなどの牧場や街路灯のオーナメントもあったが、これらはいずれも時間がなく、素通り。
ただ、残念なのは日高本線の廃線の様子を撮らなかった事である。様似から鵡川までの日高本線は2015年の高波の時、線路がさらわれて、不通となり、そのまま、廃止となった。復旧費は約86億円で、北海道新幹線の建設費1000億円を少し、廻せば普及できたが、JR北海道は支えなかった。
海から山に向かい、途中で川を渡り、さらに20km行ったところがむかわ町穂別だった。町村合併で鵡川町が、穂別町と合併し、むかわ町となった。むかわまで残っている日高本線の駅名は鵡川である。
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