多摩川の生き物とヒト その269 水系 多摩橋下流の川原の観察 ‘24/11/25
一昨年(2023年)多摩川福生市田園にある多摩橋左岸の下流で護岸工事が行われた。この工事により、石ころだらけの礫川原が出来た。昨年(2024年)、もしかしたらカワラノギクやカワラニガナが生えてこないかと期待しながら出かけた。
妻は妻で趣味へと出かけ、私はその間をぬって多摩橋左岸下流へと出かける。
新しくできた護岸を降りる。何もない平らなコンクリートの護岸の斜面を使うが、突起もないので滑りやすい。作る時に少しでも窪みを付けてもらうと上り下りが楽になると思う。
近くの公園に植えられているコスモスが逃げ出し、彩っている。河川敷を橋に向けて歩いていくと、河川敷はアキノエノコログサの中にコセンダングサが点在している、いわゆる植生的にコセンダクサ群落となっている。もう、礫河原は草が生い茂り、礫が見えない。植生の遷移は早い。
橋近くに来るとツルヨシが多く生えている。引き返してくると、護岸近くにヤナギが生え、水が湧き出している様子。別れた熊川分水の流れの残りが入っているせいかもしれない。
川辺に行くと、ギンナンなどが混じったタメグソがあった。タヌキかハクビシンかアライグマか。このようなタメグソや死体は貴重で、職場の冷凍庫にはよく入れていた。
戻っていくと、何やら白いキク科の花が。カワラノギクかと期待したが、ヒメジョオンだった。結局、カワラノギクやカワラニガナは無かった。
しかし、また、大きな洪水が起きれば草などが流され、礫河原が出来て、カワラノギクなどが生えてくると思う。
少し歩いたが、距離が10㎞ぐらいと短く、楽に走って帰れた。