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多摩川の生き物とヒト その226 水系 多摩川 日野市石田へ   ‘24/5/23 

レンリソウがどのようになっているかを知りたくて、日野市石田付近へ向かった。
娘たちの盛大な見送り後、間坂を下る。根がらみ田んぼでは田に水が張られ、田植え前の様子。
羽村取水堰付近ではキッキーとカイツブリの声が聞こえてくる程度で静か。
福生市福生かに坂公園や昭島市の水鳥公園などでクワが実り、地面が紫色になっている。きれいにした車体や交換したばかりのタイヤにクワの実がペタペタと付く中を進む。

道にはクワの実が落ちている。ムクドリもヒトも夢中になる。

昭島のバラモンギクは刈られていて、花どころか生き残っているかは不明。多摩川では土手の草刈りの季節にもなっている。昭島市大神公園では「除草中」ののぼりを立てて除草している。
立日橋で転線し、右岸へ。石田大橋をくぐると、すでに草刈りは終わっていた。大橋に近い保護区(?)ではレンリソウは無かった。次の保護区ではレンリソウはあったが、すでに花は終わっていた。茎には2つ実が付いていた。そばには光沢が美しいミヤコグサの花が色を添えている。ナンテンハギも伸び、レンリソウみたいな花を着けていいた。

すでに草刈りが終わった日野市石田付近。
草刈りをしない保護区(?)。
上流から2番目の保護区にはレンリソウがあった。
葉が名のように対生するのが特徴。
ワレモコウ。坊主頭みたいな花を着ける。
ミヤコグサ。光沢のある花を着ける。
ナンテンハギ。葉がマメ科に似ず、ナンテンみたいな葉になっている。
紫色の目立つ花を咲かせる。
ツリガネニンジン。小さい釣り鐘をぶら下げる。
サイクリング道路沿いにカワラサイコが生えている。
春先は新緑が美しい。東京都レッドデータブックでは南多摩で絶滅危惧Ⅱ類。
カワラナデシコ。桃色と言う言葉の元の花。絶滅危惧ⅠB類。
ハタザオ。文字通り、旗竿。アブラナ科。絶滅危惧ⅠB類。
カナビキソウ。
半寄生の植物。ビャクダン科。何に寄生すのか、などなど知りたい事は多くある。

サイクリング道路脇に咲くカワラサイコカナビキソウを見つつ、土手の終端を目指す。ワンドではやっと水が溜まり、マコモなどが青々としている。
終端の根川を渡る橋の工事はいったん終了し、橋のたもとのコンクリート護岸は眩しい白だけに周囲の景観と合わない。
浅川を上下し、程久保川をまた遡る。四谷大橋手前では草刈りによってクララが切られていた。時期をずらすなどの除草をするように要望したい。四谷大橋を渡る。

河川敷に生える樹々。
ワンドでは水が多くなり、マコモなどが伸びてきた。
出来た根川をまたぐ橋。浅川の防災拠点から、大水などの時、重機等を通すために作った。
アマドコロ。根を食べると甘い事から。キジカクシ科。準絶滅危惧。
このアマドコロが生えている所も草刈りを免れている。
橋の周りは重機が回れるように膨らんでいる。
浅川から見た新しくできた根川をまたぐ橋。
程久保川にて。護岸を彩るテリハノノイバラ
河川敷に侵入したオオキンケイギク
枯れた竹。開花周期か病気か。
草刈り直後のクララ。絶滅危惧Ⅱ類
四谷大橋から見た上流。
花が終わり、枯れてきたギシギシ。
右岸側。程久保川、浅川が流れ込む。

府中市のサイクリング道路から見ると、河川敷は良く見えないが、橋の上から見ると遠くに浅川などが見え、雄大な風景。中洲を含め、多摩川がこんなに広いとは改めて知った。
立川や福生などでクワの実を食べたり、潰しながら戻った。
羽村市の馬の水飲み場跡では水が戻ってきたようだ。ヒカリモがこれからどうなるかを見ていきたい。

川は広い。

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