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多摩川の生き物とヒト その238 水系 夕刻の福生、あきる野へ   ‘24/8/1

日中は暑いので走るのを禁止されている。そこで、夕刻の4時頃少し涼しくなるのを見計らって、気になっているあきる野市の土手へ。
川風が心地よい。永田橋のたもとではカワラノギクプロジェクトの案内看板が出来ていた。カワラノギクの生活史やプロジェクトの紹介が書かれていた。しかし、誰が設置したかは書いていなかった。

アキアカネが里に下りてきた。玉川上水の水面を飛んでいる。見ずらい。季節はもう秋。
永田橋左岸のたもとにカワラノギクの紹介の看板が出来た。誰が設置したかはわからない。
カワラノギクの生活史やプロジェクトなどを紹介。

永田橋を渡り、右岸のあきる野市の堤防へ。アキアカネと思うトンボが群生している。暑いが、季節は一歩、先を行っている。
保護区がある堤防を歩く。日が当たる川へ向いている斜面にはテリハノノイバラが、逆に日があまり当たらない反対の斜面にはワレモコウなどがある。
しばらくすると、スズサイコがあった。面白い形の花。近くを通った方が「ここにはスズサイコが生えていて、農工大の先生が調べに来ている。この堤防には約200個体ぐらいある。そして、朝早く開花していて、夕方ではあまり、花が少ない。そして、面白い実を着ける。」と詳しい。ただ、花の形が鈴みたいと言っていたが、本当はつぼみが鈴のように見える。勘違いしていたのがみそを付けた。ただ、熱心な方だけにスズサイコの種子を他の場所に蒔き、勝手に分布域を変えてしまわないかと危惧する。

あきる野市の堤防。わずかな区間だが、野草が多い。
アキカラマツ。花がカラマツの葉に似ている事から。キンポウゲ科。
スズサイコ。ほっそりとした形。全国で絶滅危惧種となっている。東京都でも絶滅危惧ⅠA類に入っている。
花は朝早く咲き、夕方には閉じる。中央にまだ閉じ切っていない花がある。
スズサイコの実。実を見るとガガイモの形に似ている。昔はガガイモ科。今日の.APG分類ではキョウチクトウ科になる。
ツリガネニンジン。花はこれから。
ノアズキ。菱型の葉をつける。マメ科。
北多摩では絶滅危惧1A類になっている。
アオツヅラフジに絡まれたワレモコウ。秋の花。バラ科。
スズサイコに停まったジガバチか。

ツリガネニンジンやアキカラマツが花を着け、ワレモコウがアオツヅラフジに絡まれていた。ひし形の特徴的な葉をつけるノアズキもあった。本当に日野市石田と並び、野草が多い所である。
グラウンド脇の小道を通り、羽村大橋の下をくぐろうとしたが、夕闇が迫り、時間切れとなった。

カラスウリかと思ったが、葉が大きい。キカラスウリ。と思ったが、waiwaiの指摘により
カラスウリ。葉の形、実の形状(三室に分かれる。実が赤いか黄色いか。)ツルの形状により同定出来る。平凡社日本植物図鑑より
花はこれから、夕刻にかけて咲く。つぼみの形状によっても同定できる。ギボウシみたいに固まっているのがキカラスウリ。
ヤブカラシ。ヤブも枯らすことから。ブドウ科。
草花丘陵へ上がる坂の途中にあったムクロジ。まだ実は青い。カエデと同じムクロジ科。
これも坂の途中にあった水飲み場。武蔵野台地みたいに崖線から湧いている。





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