多摩川の生き物とヒト その14 その他 裏高尾 小仏 駒木野庭園 22/05/26
小仏日蔭沢バス停影沢付近にあるカツラの植林地などを見に行く。このカツラ林は1928年に植林され、開始からもう1世紀近くたとうとしている。このため、カツラ林は高さ20m以上の巨木になっていて、中央本線の車窓からも確認できる。日蔭沢キャンプ場を過ぎると、キジョウランがあった。教科書的にアサギマダラが来ていた。キジョウランは種子に白い糸があり、その様子が髪を振り回した鬼女に似ていることから名がついた。ランと名がつくが、ラン科ではない。種子に白く長い毛がつくことからキョウチクトウ科(旧エンゲラー分類ではガガイモ科)とわかる。戻る時、白い葉が出てきたマタタビやサイハイランがあった。サイハイランは地味だが、よく見るときれいな花である。
帰り道、圏央道反対の中心峰尾さんの豆腐店に寄るも、休み。圏央道建設には反対したが、押し切られてしまい、高尾山に横穴を掘られてしまった。問題はまだまだある。近くのお寺さんにはセッコクが花盛り。おそらく植え付けたものだろう。 裏高尾にある高尾駒木野庭園に立ち寄る。元々は駒木野病院の私邸だったのが、開放していただいたもの。戦争中に防空壕として整備された地下室も残っている。暑かったが、庭園の木陰にある水琴窟の音を聞き、旧診療室を改造した古民家でおいしいアイスコーヒーを飲むと、時間が止まったかのようだった。