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多摩川の生き物とヒト その277 水系 立川 タコノアシの確認  ‘24/12/17

中央本線の立川市に架かっている多摩川橋梁の橋脚の補強や床固め工事が終了したので前から気になっていたタコノアシがどのようになっているかを見に行った。
こちらも工事が終わった羽村市間坂を久しぶりに下る。根がらみ田んぼは黒々とした土になっていて、来年に備えていた。
堤防に上がると、対岸では水制工の修復工事が本格化していた。左岸から羽村取水堰に沿って仮橋を作り、右岸へと渡れるようにしてある。この仮橋を使って置いてある重機などを通していた。

対岸の羽村市郷土博物館前で水制工の補修工事が始まった。四角錐の建物は郷土博物館。
対岸の工事は川原に沿って工事用道路を通している。
対岸から取水堰に沿って仮橋を作り、対岸へ渡れるようにしている。
工事などでにぎやかだが、ホシハジロなどのカモ達は関係なく昼寝中。

羽村堰下橋を過ぎると、羽村堰の床止めの補修中。床止めのブロックが無くなり、床止めが小さい堰のようにあらわになっていた。
立川市多摩川緑地では野火対策だろうか、草木が刈り払われている防火帯がいくつかあった。
さほど、寒くなく中央本線橋梁に着く。岸辺に近い橋脚の横には沼があり、工事前はうっそうとしていたが、残っている草木が少なくなり、寂しくなっている。

この橋脚が元甲武鉄道時代からの物で1889年と言われる。もう136年たっている。
橋脚が流されないように床止め工事が行なわれた。
橋脚の横にタコノアシが生えていた沼がある。
水は浅く、雲や影を映し出す。
恐らく伏流水が流れ込んでいる。
一部は湿地になっている。
湿地の脇にはなぜか、大きな泥で出来ている岩がある。
ヤナギなどの葉も積もる。
湿地の脇にはオオカワヂシャが生えている。ヨーロッパ原産で特定外来種指定。ゴマノハグサ科。
ハマダイコンのロゼット。浜だけではなく、至る所に生えている。アブラナ科。
オランダガラシ。数は少なくなった。別名クレソンと言い、きれいな所に生えたものは食べられる。
もう咲いていたタネツケバナ。アブラナ科。
オオフサモ。これも特定外来種に指定。持ち帰ることもできない。アリノトウグサ科。
サンカクイ。カヤツリグサ科。
2024年の洪水で流されてきた茎など。
工事に加え、洪水によっても、湿地に泥が入り、ゴミなども流されてきた。
橋脚の補強工事。何年も持つように工事が進む。
下流にはヤナギが生えている。
帰り、残堀川では除草が行われ、フェンスなどに食い込んでいたクワなども切られた。
幹は捕れなかったのか。

水辺にはオランダガラシやオオカワヂシャが生えているが、肝心のタコノアシは見つからない。
上流側は2024年9月の台風に洪水で流されてきた土砂が積もっている。
狭い範囲だが、タコノアシがどうしても見つからない。春になり、残っている種子が発芽し、復活する事を期待したい。

もう、夕方になってきた。

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