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多摩川の生き物とヒトその113水系カワラノギクプロジェクト福生で 23/07/2 

カワラノギクの保全を行うカワラノギクプロジェクトが福生で行われた。京浜河川事務所、明治大学、福生環境アカデミー、一般市民など、約20名の参加があった。
下流からE、D、Cの工区があり、今回はこれらの工区の除草を行った。E工区は少し奥にあり、今回は初めて来られた方にお願いした。
D工区は河原に面し、高台にあるので、雑草はさほど生えていなかった。カワラノギクの周囲にある草やビロードモウズイカなどの目立つ草を抜いた。
奥のC工区はやりがいのある所だった。ツルヨシやクズが横断し、ヨモギやムシトリナデシコなどが生え、イヌドクサがびっしりと覆ていた。C工区に通じる道にもカワラノギクの実生が多く生え、踏みつけそうになる。なかには踏みつけられたものもあった。
気温30度以上の暑さの中、汗がしたたり落ちる。完全ではないが、カワラノギクの生育の妨げとなるものは減った。秋に期待したい。

C工区に生える草。ビロードモウズイカなど。
ビロードモウズイカは人の背丈ぐらいまで成長する。種子も細かく、多く生産する。
Ⅾ工区にあったカワラノギク。秋、花を着けることが期待できる。
Ⅾ工区での除草。鎌を持っている人は監督ではない。皆、ボランティアである。
C工区への入り口。ツルヨシなどが生えているが、ノギクもある。
C工区。除草のし甲斐がある。

帰りに京浜河川事務所の若手の方と福生駅近くまでご一緒した。若手の方は地方から上京したりと、頑張っている。多摩川などの自然を守るように育っていただきたい。
また、研究者の方からツツザキヤマジノギクと言う面白いキクを紹介していただいた。キクは進化の先端にあり、東北のハマギク、関東のイソギクなど、分化の最中で面白い種がある。
ここで紹介していただけなかったら、出会えなかったと思う。

暑い日だったので、子供たちが水浴びをしていた。私も入りたかった。

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