多摩川の生き物とヒト その120水系 川崎小向 排水工事の下見と大師橋まで その1 23/6/1
川崎市小向地区の樋管で橋を架ける工事を行うとの事。この工事について下見に行った。
南武線に乗っていたが、ナシならぬビワがそこかしこに成っていた。矢向駅から小向排水樋管(排水口)をめざす。ヤマモモやバラなどがあり、近くの団地の花壇も兼ねている緑道公園を過ぎ、小向近くの多摩川に着く。
マンション群の間から堤防に出る。マンションの1階と堤防の高さは同じ。洪水の時は大丈夫だろうかと危惧する。
マンション近くの堤防にも樋管があり、堤防からの先では何やら工事をしていて、立ち入り禁止となっていた。そのため、下へ降り、河川敷を進む。ムクドリがえさが無いのにかかわらず、ネズミモチなどで騒いでいた。近くでは白いシナガワハギが咲いていた。
工事現場近くのグラウンドに着く。この樋管に緊急時には自動車が通れるように、水路に橋を渡そうというのが今回の工事である。土手を回り込み、迂回する。川に近い方にはアシ原が広がる。このアシ原に入っていくと、川に出た。堤防近くまで、カニが巣を作っていた。馬横断注意の標識がある堤防の傍らで昼食。堤防にはウマノスズクサがあり、ジャコウアゲハの幼虫もいた。
帰ってから確認したが、このアシ原の一部は資材置き場などになる。カニなども分布しているので、資材置き場などは隣のグラウンドへ変更して、アシ原を残して欲しいと要望するつもりである。また、堤防にあるウマノスズクサの保全も要望するつもりだ。
下っていくと、川崎ふ頭の脇に新しく作った護岸に出た。この護岸について、植生を残すようにと要望したが、ヤマガシュとともにオニグルミなどが生えていた樹林は無くなった。そこは新しい白いコンクリート護岸になった。少し残った土の所で、これから何が生えてくるのか、楽しみが増えたと強がりを言っておこう。