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多摩川の生き物とヒト その275 水系 羽村左岸カワラノギク探索 ‘24/12/09

夕闇が迫る中、気になっていた羽村市宮の下運動公園前にあると思われるカワラノギクを探しに行く。明治大学の研究者に羽村右岸については無くなったと報告したが、左岸では不明としていたためだった。
そこで、今回、ノギクの生育状況を確かめに行った。小作取水堰を回り込み、阿蘇神社へ。堰近くの崖沿いのエノキや羽用水に映えるイロハモミジが美しい。

多摩川橋近くにあるムクロジ。黄色く紅葉してきた。ムクロジ科。
小作取水堰付近から下流を見る。黄色くイチョウが見える所が阿蘇神社。
根がらみ前田んぼなどを潤す羽用水。
ヒガンバナ。葉で冬を越す。ヒガンバナ科。
阿蘇神社のイロハモミジ。

時間がないので、ノギクの自生地、正しくは播種地近くまでを走る。グラウンドからヤブをかき分けて入って行くと、お目当てのノギクが、花が十分に開いていないが、咲いている。大きなヤナギのそば付近までロゼットや個体がある。
ただ、群落として生えている部分がきれいに揃っていて,何となく植えられている感じ。

カワラノギク。寒くなってきたので、茎などが赤くなってきている。
カワラノギクのロゼット。来年、花を着ける。
カワラノギクの自生地。もう、花が終わって種を着けている。いやに揃っている。
自生地外れのヤナギ。この付近までノギクが生えている。
おもしろい実を着けるキササゲ。ノウゼンカズラ科
美しい実を着けるクコ。ナス科。
対岸では水制工の補修を行っていた。
播種地の上流では今年(2024年)10月、洪水が来て、川原が流された。
川原には水が流れた跡がある。カワラニガナはこの洪水によって流されたのか。
川原には夕闇が迫っていた。暗くなってきた事もあり、以前あったニガナの群落は見つからなかった。

対岸の郷土博物館前では水制工の工事が始まり、重機が入っていた。
カワラノギクと一緒に生えていたカワラニガナはどうなっているのか、捜したが、見つからない。川原には何か焦げたような跡があった。もしかしたら、野火が出たかもしれない。
もう一度、宮の下運動公園の端から川原を歩き、カワラニガナを探してみたい。


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