多摩川の生き物とヒト その252 水系 狛江二ヵ領宿河原堰の工事 `24/10/24
涼しくなり、やっと快適に走れる。ヒガンバナが終わり、寂しい風景。
是政橋で転線。右岸を快適に走る。稲城大橋付近では川の掘削工事が真最中。砂利が積もり、高くなった川原を何台もの重機で削り、ダンプカーで中央まで運んでいる。さらにふるい分けた土砂を区画を変えたサイクリング道路を使って、川の外へと運んでいる。手前に残っている草原はカワラケツメイの保護区か。草原の横にはさらに下流で行われている工事現場に通じる道がある。この道の先では2,3台の重機で同じように狭くなった川を削っている。
工事現場を見た後、堤防に上がる。上がる手前ではハリエンジュを含めて、伐採が行われていた。誰が。ハリエンジュが外来種のため、保護は必要ないというのだろうか。
多摩川原橋右岸上流でも、大きくなった川原を削る工事が行われ、サイクリング道路が迂回されていた。土砂を積み込むダンプカーが来たが、水路を横切る臨時の道路がくの字になっている。運転手は大変だと思う。対岸を見ると、京王相模原線橋梁近くでは重機を入れ、ここでも工事をしている。水の流れを妨げる中洲を削り取っている。
二ヵ領上河原堰手前の堤防付近に何やら白い花が咲いている。何かと思い、慌てて止め、見るとムクゲのよう。持ち帰って調べたい。
堰の下を回り込み、再び、堤防の上へ。途中の湿地では9月の台風10号により水が入りこんだのか、ヤナギが倒れている。あまり使われていない学校のグラウンドを見ながら、多摩水道橋で再び、左岸へ転線。川崎市側にはワンドがあり、人が立ち入りできそうにもないが、東京都側はワンドが無くなり、荒涼とした風景が広がっている。
狛江市の河川敷にある決壊の碑にたどり着く。多摩川の堤防が切れた水害が起きたのが50年前。当時、高校生だった私も、50年たっている事になる。今でも、当時、何もできなかった事が悔しい。
工事予定現場に着く。また宿河原堰の工事が始まる。工事エリアは10月26日に行われる登戸の渡し復活イベントの場所にもなるそうだ。ここが船着き場となるらしい。この工事予定エリアは特に珍しい植物もなく、工事を行っても大丈夫だろう。
隣は花が咲いているウチワゼニソウやサンカクイなどなどの湿地を好む植物が生えている湿地になっている。水辺にはマコモなどが群生している。この湿地や水辺をつぶして欲しくないので保全を要請したい。また、駐車場も空いている空間を利用し、湿地をつぶさないようにしてもらいたいと思う。
昨年(2023年)も工事をしたので、代り映えはしなかったが、毎年、少し変わっている点もあると思うので、変わっていない事も大切となる。
舗装され改悪された狛江の堤防の道を戻って行く。
対岸から見た京王相模原線橋梁近くの工事現場を通る。サイクリング道路とグラウンドの間に工事用道路が出来ている。
多摩川原橋付近でも、川原を削り、大きなダンプカーで橋の下流に作ったふるい場所へ土砂を運んでいる。ダンプカーはナンバーが無く、河川敷専用か。運び込むのも大変だっただろう。
対岸でも先ほどの川原を稲城大橋まで削る工事の真っ最中。まだ、工事が行わて無い川原にはカワウの大群とコサギの群れ。なぜ、カワウがここにいるのか。工事で重機が隣でうなりをあげているが、邪魔ではないのか。
是政橋を越えると、ブロック製作ヤードが見える。今年はオギの海が見られない。
府中市五本松付近に群生しているヒガンバナはすでに無くなっていた。
疲れていたのか、前を見ていなかったのか、接近する自転車に気づかなかった。
例により、羽村市お寺坂での馬の水飲み場跡ではまだヒカリモが残っていた。よく見ると、ヒカリモは浮かんでいて、下は水だけだった。
約60㎞走ったが、さほど、疲れにくくなってきた。