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多摩川の生き物とヒト その146 水系 羽村取水堰改修工事の下見 23/9/3
羽村堰下橋下流にある羽村堰を改修するとの連絡が入ったので、下見に行く。
羽村市根がらみ前田んぼは稲穂が黄色くなって、実っていった。サイクリング道路は草が茂り、走る部分が狭くなっている。塞いでいる草をパンとはじいていくのも面白い。
玉川上水の取水堰近くに橋がある。この橋のたもとには例によってアオサギがいた。何を狙っているのだろうか。
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羽村堰下橋を渡り、右岸へ。郷土博物館前に2か所ある護岸について改修するそうだ。上流側の一つは中がえぐられ、危険な状態。近くの河原を見たが、カワラノギク等はなかった。特に、問題点はなかった。かえって、工事を行った方が安全だろう。
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戻り、堰下橋を渡り、左岸のいつもの堤防を進み、そこから、降りていく道を進む。下の道は草が生い茂り、道が消えている所もあった。体中に草が当たる。ロードなのに、マウンテンと化した。堰近くではワンドになっていて、ガマなどが茂り、良い環境。この辺の環境を守っていきたい。
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堰付近はフェンスで囲まれ、入れないので、堰付近の河原を見たくて、一旦、堤防に上がる。堰下橋を過ぎ、河原に降りる。オオイヌタデ、オオブタクサなどが茂り、自転車はさすがに進めないので、置いておく。橋直下へと進むが、石ころだらけの川原はなし。ガマ、センダングサなどが茂り、なかなか先へ行けない。用水が流れ込む所から先は、草がさらに密集して行けない。ここまで、カワラノギク等を捜したが、無し。しかし、この草原を維持したい。
また、ハチオウジゾウとも言われるステゴドンの化石がこのあたりで見つかっているので、掘った土などに注意してもらいたいとお願いしたいと思う。
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帰り、坂の途中にあり馬の水飲み場にヒカリモが発生しているのを確認。水ごと採集したが、容器を投げたら、金色の膜がサーと破けた。膜は本当に薄いものだと思った。
帰って、調べたら、ヒカリモの大きさは8~9μm(マイクロメートル)、細菌の大きさは10μmなので、顕微鏡でギリギリ、見えることが分かった。