多摩川の生き物とヒト その201 水系 多摩川自然観察会の下見 登戸から二子新地 ‘24/2/3
暖かくなってきたので、2月の観察会の下見に出かける。今まで、見ていない是政橋より下流で行われている工事現場も見たかった。
是政橋で転線し、右岸へ。サイクリング道路を一路、東上する。稲城大橋をくぐると、ヘヤピーンカーブ状になり、堤防に上がる。下には、以前、伐採などで問題となった林が堤防沿いに伸びている。
多摩河原橋をくぐり、京王閣を対岸に見ながら進むと、護岸工事を行っていた。この付近はカワラケツメイの群落があり、保護を要請した所でもある。どうなったのか。
二ヵ領上河原堰ではおそらく、しゅんせつが行われ、台船の上にはトイレまで積んでいた。対岸でも同じようなしゅんせつ工事をしていた。二ヵ領用水の取水口付近にはヒドリガモが近くまで、寄ってきて、あまり逃げない。
途中にある池が赤く染まっている。一体、何が起きているのか、わからない。プランクトンの大量発生か。
多摩水道橋の手前で、川辺に行くサイクリング道へ向かい、橋を抜けると、ボート屋さんはあったが、ボートは無し。カワノバと言うスケボやバーベキュなどができる施設が出来ていた。
登戸から先は下見なので、自転車を押して歩いていく。堤防下では、昔、作った親水護岸の跡が見える。作ったワンドが釣り堀になっている。ワンドの端が赤くなっている。気になって近づいてみると、先ほどの池と同じように、赤く染まっている。水をすくってみると、水草であった。池やワンドを赤く染めたのはアカウキクサかと思い、葉をちぎり、サンプルを採った。
二ヵ領取水口を回り込み、せせらぎ館へ。川沿いにあるメドハギなどが生えている草原の中を進む。堰下にはマガモなどがいて、急流の中、巧みに泳いでいる。
途中から、流れが世田谷区側に寄り、広大な風景が広がっている。堤防近くに上がると、東名高速橋梁近くに出た。少し、歩くと、クッキの焼ける美味しい香りが漂う。泉屋と言うクッキー工場の前を通り、パターゴルフ場を抜けたら、平瀬川だった。
昔はぐるりと遡り、迂回したが、今は橋が架かっている。この橋を渡り、グラウンドや緑地のそばを通る災害緊急河川敷道路を進む。信号機が見えたら、往来の激しい国道を横断する。渡り切ると、公園には岡本かの子の像があった。公園沿いの道を進むと、屋台の飲み屋などがある昭和の風景そのものが二子新地駅前まで広がっていた。帰りに、近くのパンのアウトレットに寄ったが、めぼしいものが無く、安いパンは売り切れていた。
二子橋を渡る。眼下に兵庫島付近の工事が見える。道沿いに新しく堤防を作っている。この辺は2019年、台風19号により、浸水があった所。料亭だった宝亭があった所も、端が削り取られていた。二子橋から直接、兵庫島を見たかったが、橋が工事中で、仮橋を使っている。そのため、二子橋をくぐり、ぐるりと迂回して仮橋を渡ると、池の端に出た。野生に趣があった池はコンクリートの池になったが、それでも、ヒドリガモなどがいて、生き物はたくましく生きている。
野川でも、何か、斜面を補強している工事の最中だった。グラウンドだらけの二子玉川は駐車場付近が舗装されているだけで、堤防下は舗装されていなかった。この辺は昔、世田谷に暮らしていた時と変わっていなかった。
久しぶりに、狛江、調布を走り抜けた。途中で、立川の緑川と少しずつ、休みながら戻った。
走行距離85.94km、歩いたのが約4㎞と約90km、歩いたり、走った。
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