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多摩川の生き物とヒト その279 水系 カワラニガナ探し 羽村で `24/12/25

カワラノギクプロジェクトの時、明治大学のk氏に羽村取水堰左岸上流にある羽村市宮の下運動公園前にもカワラノギクはあるだろうと勝手に想像で言ってしまった。
今年も恐らく咲いていると思うが、実際に見てみるまではわからない。そこで、12月20日に確認に訪れた時、カワラノギクは見つかった。しかし、あれほどあったカワラニガナは無かった。そこで、もう一度、ニガナを探しに行くことにする。

玉川上水で。ヨシガモのペア。雄はふさふさした羽毛があるので、ナポレオンみたいとも言われている。
対岸へ車両などを通す仮道路。
右岸では水制工の補修の工事が行われている。

いつもとは逆の道順で羽村市馬の水飲み場跡がある寺坂を下り、玉川上水を渡る。玉川上水にはカモがいて、ヨシガモ達だった。
羽村取水堰付近に行くと左岸から右岸への工事現場に行く臨時の道路が伸びている。水を通す管をつなげ、その上に土を載せたもので簡単。取水堰付近の景観を壊すが、一時的な物と思い、目をつぶる。
水上プールの先で堤防を降り、カワラノギクの群生地へ。多くのノギクはポンポンみたいな種子を着けている。ノギクの群生地を抜けると、礫河原になるが、メマツヨイグサなどのロゼットはあるが、カワラニガナは無い。コセンダングサフサフジウツギの枯れ枝を払いながら、上流へと進む。今年(2024年)9月に起きた台風10号によって増水し、水が川原まで流れた跡がある付近に来た。
ここで、葉が赤く、細長い葉のロゼットがあった。やっと、カワラニガナの個体があった。大きな群落が増水により流されたようだ。でも種を着けているのもある。流された株がどこかに流され、そこに根付けば、また、復活する。来年の春に期待したい。

川原には何か,すすの跡が。何か燃えたのか。
こういう石ころがある川原を好む、カワラニガナ。
やっとあったカワラニガナ。多摩川で見つかった。タイプ標本も見てみたい。キク科。
捜しているうちに夕暮れになってきた。対岸のゴルフ場では灯が入り始めていた。

お正月準備の進む阿蘇神社の参道を上がり、小作取水堰を見下ろす小道を進む。水かさが減っているので、いつか、羽用水に降りる階段から用水を渡り、カワラノギクが生えていないか、中洲を見てみたい。
近場だが、何時ものとは違う道を行くのも新鮮だった。

小作取水堰付近で。夕暮れが迫る。

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