多摩川の生き物とヒト その261 水系 狛江 宿河原堰工事の立会い 24/11/7
行政4名、業者1名、自然保護団体側として私の計6名が参加。二ヵ領宿河原堰の可動部分のモーター交換に伴い、台船を使うのでその台船の組み立て場所などの確認を行った。
堤防から堰へ移動。堰付近ではテレビドラマの撮影が行われていた。カメラなどの機材が多く、また、重さもあるので撮影は大変そう。
台船を組み立てる場所に着く。ここでバラバラになっている台船をレゴのように組み立て、その時に船を吊り上げるクレーンも入るとの事。組み立てる場所は荒れ地になっていて、貴重種もなく、シバに被われているだけで植生的にも問題がないと考えた。
隣はサンカクイなどが生えていた湿地だが、刈り払われている。きっと10月26日に川崎市市制100周年記念事業で行われた「登戸の渡し、復活」のイベントがあり、その時に刈ってしまったのだろう。また、水位が下がったのか、湿地は少し乾燥していた。この湿地はウチワゼニクサなどの外来種も多く生えているが、大切な場所と伝えている。その通りになり、業者側も台船を組み立てる際にはこの湿地を利用しないで、除けるとの事。
そして隣接する予定の職員用駐車場は堰近くの空いている所を利用するとの事。湿地も守られ、おまけに台船を組み立て、利用するのが2日ぐらいとの事で、工事そのものに対して了承。
おまけだが、台船を組み立て、川に入れる大きなクレーンが入るが、運搬時には新幹線の運搬のように特別な許可が必要だそうだ。
立会いを終え、帰る時、調布の五本松付近では堤防を越えて重機が入っていた。後で聞いてみると、調布の河川敷を他の場所と同じように掘削工事をするそうである。削る所がなにも生えていない河川敷で、土を置いたりする所がグラウンドなので、特に自然環境には影響を与えないだろうと考えた。そこで、我々、自然保護団体側には通知しなかったそうである。
上流の上河原堰では河川敷を囲い始め、何やら工事中。何の工事か。
さらに少し上流の京王相模原線近くでは中洲を掘削工事中。
さらに、多摩川原橋直下でも工事中。橋を過ぎると、対岸の稲城でも相変わらず盛んに掘削工事中。
稲城の第六小学校前の掘削工事はすでに終わりかけていた。
是政橋を過ぎると、武蔵野線橋梁下でも何やら工事をしている。JR東日本特有の工事か。大丸用水堰では堰撤去のため、重機が入り、河川敷を削っている最中だった。これから堰本体の解体工事が本格化するだろう。
関戸橋を右岸へと転線し、京王線橋梁近くで昼食。すると、橋梁近くのカワラノギク保護区で何やら除草作業中。やはり、ここで誰かがノギクを保護している様子。特に作業中なので話しかけなかった。
程久保川を遡り、また、下り、浅川へ行ったが、防災ステーションの工事によって通行止め。多摩川に出られなくなったので、また、戻り、浅川水再生センター屋上にある北川原公園を横切り、やっと、多摩川へ。
日野橋右岸でも橋の工事中。多摩川では水位が下がる冬場は工事のラッシュになっている。
日野橋でまた左岸へ転線し、ひたすら遡り、帰った。