多摩川の生き物とヒト その189 水系 羽村から昭和用水堰へ ‘23/12/8
久しぶりの自転車。重要部臨時入場検査へ。病院に入場し、検査結果が出るまでドクターやナースストップだった。晴れて、軽いバセドウ病と判明。確かに、いつでもアクセルをふかしているような状態だった。運動が可となった。
小作取水堰でのしゅんせつ工事の様子を見たくて出かけた。水量が減少する多摩川の冬は工事の季節となる。
例により、坂道を軽快に下り、多摩川橋へ。小作取水堰上流では重機が3台入り、溜まった土砂などを掻き出している。大きな砂の山がいくつもできていた。
少し、戻り、ムクロジの脇へ入り、崖沿いの高台の小道から小作取水堰を回り込み、堰やその下流の中洲を望む。羽用水に臨時の橋ができ、中洲がきれいに整地されていた。ここがしゅんせつした土砂の仮置き場となる所。以外にも範囲が狭かった。カワラノギクが生えていなかったので、問題なしと見た所でもある。
羽用水へ降りる階段から見ると、用水は水が少なく、これなら、橋が無くても長靴で渡れそうだった。
小学校のそばを通り、阿蘇神社に着く。神社から見下ろしても、用水は端沿いに濡れずに行けそうだった。冬場に栄養を蓄えるヒガンバナはきれいな緑の葉を出していた。
右へ行き、カワラノギクを見たかったが、今日は参道を抜け、堤防上を進む。羽村取水堰上流ではカイツブリやオオバンの声が響き、カワウが休んでいた。アオサギが魚道の近くに舞い降りた。ここで、魚を釣るつもりか。
玉川上水取水口下の橋を渡ると、堰下では羽村堰の改修工事が行われていた。下流に土のうを積み、流れを変える瀬替えが行われ、干上がったら、壊れている水勢などを直していくと思われる。工事により、羽村堰下橋下流では、草が茂っていた河原はきれいに整地され、元の面影はない。唯一、残ったのはガマなどが茂るワンドの一部だけになった。要望書に出したが、ステゴドンなどの化石が出た時にどのように対処するのか、不安である。
昔の鉄道跡を進み、かに坂公園へと下る。対岸のカワラノギクは見えなかった。
福生柳山公園を抜けると、多摩橋付近で低水護岸工事が行われている。この工事のため、迂回を余儀なくされ、多摩橋へ直接行けず、体育館の前を通り、中央公園へ出る。物々しいフェンスが工事現場を囲んでいて、何が行われているのか、うかがいしれない。唯一、フェンスの低い所があり、クレーン車を入れて、護岸を作っている様子が見える。
五日市線を越える。チガヤの草紅葉が美しい。オギやススキの穂は種が飛んでいて、美しい姿は無くなっていた。
昭和用水堰で昼食。タカ類が出ないかと期待したが、トビがカラスにからかわれている程度だった。九ケ村用水取水口跡付近の樹林地では冬なので、葉が落ち、石積み等がよく見える。ガサガサと大きな音を立てているのはキジバトだった。
戻り、永田橋から田村酒造を通り、玉川上水へ。落ち葉を踏みしめて進むのは心地よい。第三取水口付近では期待したヨシガモがいた。約30羽ぐらいの群れを作り、端にはカルガモ、マガモ、そして金色の目が印象的なキンクロハジロがいた。ヨシガモは首のあたりがモルファ色(構造色)となっていて、光が当たると、緑に輝き、美しい。
奥多摩街道沿いの大ケヤキの脇を遡り、馬の水飲み場跡へ。水飲み場跡では水位が低くなり、金色の膜のヒカリモの跡だけがあった。
羽村市観光案内所横ではカワラノギクがきれいに咲いていた。ただ、花弁が欠けているのが多かった。もしもの時の保険として、栽培も良いと思うようになった。