$TSLA株価に関する見通し
1.TSLA株価現状
2023年1月3日(1 Day Performance)
・SPY -1.61(0.42%) →380.82
・QQQ -1.80(0.68%) →264.48
・TSLA -15.08(12.24%) →108.10
ヒートマップを見てもTSLAだけが異常な下げを見せているのが分かる。
下げの原因の一つに、2022年納車台数の市場予想に対する下振れがある。
現状のTSLAの株価は、
直近5年間で2019年5月末〜6月初旬時の最安値$12での
RSI 21.42に迫る21.80まで売り込まれている。
そのため、売られ過ぎの水準に来ていると言える。
(最高値の$414.50から$108.10への下落は約74%減となる)
ただし、価格帯的には現状の$90~$100のサポートラインを割ると、
$60台までの下落の可能性があることを頭に入れておいた方が良い。
参考までに、Forward P/Eを記載。
・TSLA 20.31
・GM 5.66
・F 6.77
2.マーケットの現状
2023年1月4日現在、FedWatch Toolによれば、
ターミナルレートは475-500bpと予想されており、
年末の11月には利下げが実施されることが織り込まれている。
(現在の金利は425-450bp)
2023年のマーケットは、
『インフレ&金利のピークアウト + 緩和転換への期待』→買いの主張
vs
『継続的な量的引締(QT) + 景気減速/後退(リセッション)』→売りの主張
上記の2つの視点で揺れ動く、難しい局面になると予想される。
個人的には、いまだに失業率は低く
賃金上昇圧力が高止まりを見せているため
ソフトランディングでのインフレ退治は難しいと予想している。
痛みを伴うが景気減速orリセッションは必要悪に感じる。
(だからと言って、ショートをする予定はない)
現状、EPSはジリジリと下がって来ており、
2022 Q4決算結果を受けての、一層の下げを警戒すべきと考える。
コロナ以降、Forward PERは15以下にはなっていない。
FACTSETのレポート、2023EのEPS予想を見るに、
Morgan Stanleyの2023Eで$195の予想は、
ある程度の景気減速orリセッションを織り込んでいる様に感じる。
客観的なデータはないが、
2023EのEPSは$200±10の範囲に収まるのではないかと
漠然とだが予想しているため、
S&P500が3000近辺まで落ちて来ても良い様に資金管理を行ない
現状のマーケットは、
インフレの動向から景気減速に視点が移っているため、
決算結果のチェックはしっかりと行う必要があるだろう。
3.今後の株価予想
まず、経済は
・ソフトランディング
・ハードランディング
・中間(景気は横ばい)
いづれかになると考えれるが、
P/E 33.30
Forward P/E 20.31
EPS (ttm) 3.25
EPS next Y 5.32
ソフトランディングの場合には、
(1)販売台数が50%伸びる
(2)中国で需要が急回復
(3)年後半利下げが始まる
EPS予想 :7
P/E :50
TSLA株価:$350
ハードランディングの場合には、
(1)需要の大幅減(販売台数は2022年並みに留まる)
(2)金利は年後半から徐々に低下
EPS予想 :3.5
P/E :25
TSLA株価:$87.5
中間(景気は横ばい)の場合には、
(1)インフレは沈静化し、EPSはアナリスト予想に落ち着く
(2)販売台数は30%程度の成長
(3)年後半利下げが始まる
EPS予想 :5.3
P/E :40
TSLA株価:$212
よって、株価は
・ソフトランディング →$350
・ハードランディング →$87.5
・中間(景気は横ばい)→$212
とざっくりと、予想できるが、
テスラ車の中古車バブル崩壊、中国経済の不透明性を考えると、
ハードランディング寄りの株価になる事を前提に
ポジションは構築するのが良いと思われる。
4.まとめ
2023年1月4日時点のテスラ株の
平均取得単価は$178.29と
1月3日の終値$108.10と比較すると、
-39.4%の含み損となっている。
お手頃感から買い始めたが、
安易なポジション取りはよくない事を改めて学ぶことができた。
このNoteを書いたのも現状を整理し、
下手な難平は致命傷を負うリスクがある事を
自身へと戒めるためのものである。
纏まりがない文章となってしまったが、
今後も、隔週程度で現状を整理するために
Noteを投稿しようと思う。