
【米国株】今週のマーケット振り返り(~3/24)
今週(3/20〜3/24)の米国市場を
簡単に振り返ってみたいと思います。
US10Y : 3.48% → 3.37%(-11bp、-3.16%)
USDJPY:131.32円 → 130.73円(-0.59円、-0.45%)
SPY :$393.74 → $395.75(+$2.01、+0.51%)
QQQ :$305.97 → $310.89(+$4.92、+1.61%)
DIA :$322.30 → $322.32(+$0.02、+0.01%)
今週は、FOMCおよび耐久財受注発表がありました。
そしてなんと言っても、
イエレン財務長官の発言でマーケットは大きく動く展開となりました。








今週は、
3/23にFOMCの声明発表がありました。
以下は、声明にて個人的に重要だと思ったトピックスです。
*「継続的な(ongoing)」の利上げに代わり、
「かもしれない(may)」や「幾分(some)」 という文言に変化
*年内の利下げ実施はFRBの基調シナリオではない
*預金は安全とみなされるべき
FOMC参加者の経済・金利予測によれば、
— シェットランドシープドッグ (@Nikola_pn2501) March 22, 2023
政策金利は2023年末時点で約5.1%と、
昨年12月時点での予測中央値と変わらなかった。
24年の予測中央値は4.3%(前回4.1%)に上昇した。https://t.co/j4sOheE6Cf pic.twitter.com/r0I1uiXEwq
【前回SEPからの変化】
— シェットランドシープドッグ (@Nikola_pn2501) March 22, 2023
2023 2024
GDP 0.5→0.4 1.6→1.2
失業率 4.6→4.5 4.6→4.6
PCE 3.1→3.3 2.5→2.5
コアPCE 3.5→3.6 2.5→2.6
FFレート 5.1→5.1 4.1→4.3https://t.co/hAT6Nv3xMm pic.twitter.com/013rPTYbGE
3/24に発表された耐久財受注は市場予想に反して減少。
航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の 受注は若干増加した。
コア資本財は上向いたものの 1年余り続く利上げで
投資計画を 抑制し始めている可能性がある。
コア資本財以外の受注は総じて弱く減少した。
そして、今週はなんと言っても
イエレン財務長官の発言で株価は動く結果となりました。
・3/23の預金保険拡充への否定コメントでの下落。
・3/24には金融安定監視評議会の緊急会合を招集したとの報道で上昇。
現在、ドイツ銀行不安もあり金融不安は継続しています。
米国の利上げに関して、
ターミナルレートのゴールは幾分見えて来た感じですが、
米国経済の行方は決算結果を確認しつつ見極めたいと思います。

12 月 31 日以降、
S&P 500 の価格は 2.8% 上昇しました (3839.50 から 3948.72 へ)。
業界アナリストは、
S&P 500 の価格がこれからどこに向かうと考えていますか?
業界アナリストは、
S&P 500 の価格が今後 12 か月で 17.0% 上昇すると予測しています。
このパーセンテージは、ボトムアップの目標価格と
昨日 (3 月 23 日) のインデックスの終値との差に基づいています。
ボトムアップの目標価格は、
インデックス内のすべての企業の中央目標価格の見積もり (業界アナリストによって提出された企業レベルの見積もりに基づく) を集計することによって計算されます。
3 月 23 日の S&P 500 のボトムアップ目標価格は 4618.53 で、
終値の 3948.72 を 17.0% 上回っています。
セクター レベルでは、
エネルギー セクターが最大の価格上昇 (+31.9%) になると予想されます。
これは、このセクターが 3 月 23 日のボトムアップ目標価格と終値の間で最大の上昇差を示したためです。
一方、情報技術セクターは、
3 月 23 日のボトムアップ目標価格と終値との上方差が
最も小さかったため、最小の価格上昇 (+6.3%) が予想されます。
2022 年 11 月 9 日に 4462.23 で底を打って以来、
S&P 500 のボトムアップ目標価格は 3.5% 上昇しています。
11 セクターのうち 10 セクターで、
11 月 9 日以降、ボトムアップの目標価格が上昇しており、
8.4% の工業セクター (871.92 から 945.31 へ) が主導しています。
一方、一般消費財セクターは、
この期間にボトムアップの目標価格が-
2.3% (1371.03 から 1339.98 へ) 低下した唯一のセクターです。
銀行業界に関する最近の市場の懸念を考慮すると、
金融セクターのボトムアップ目標価格が 2 月 28 日以降 0.8% 低下したことは興味深いことです (661.57 から 656.22 へ)。
ただし、このセクターのボトムアップの目標価格は、
昨日のこのセクターの終値 (516.28) をまだ 27% 上回っています。
補足:
技術的な問題により、
FactSet Earnings Insight レポートの更新版は
今週 (3 月 24 日) 利用できません。
更新されたレポートは来週 (3 月 31 日) に公開される予定です。


以下、来週の注目イベントです。
3/30 21:30 GDP(Q4)
3/31 4:45 イエレン財務長官発言
21:30 PCE物価指数
23:00 ミシガン大学消費者信頼感指数
来週の注目はPCEおよびイエレン財務長官発言に集まるでしょう。