はじめに留意事項ですが、
本稿執筆時に筆者はほぼキャッシュ待機の状態で
米株ロングのポジションは極小であるため
ポジショントークとなる可能性がある事をご了承下さいw
債務上限問題について
債務上限問題に関して、
バイデン大統領の声明が出され、予算案の大筋合意の旨が発表された。
また、共和党の優先10項も分かり、落とし所が見えてきた印象である。
現在、X-dayは6月5日(月曜)と予想されており、
可決までに残された時間的余裕は無い。
週明けには対局が決する事になるが、
マーケットを揺さぶる最大要因となるため
展開はしっかりとウォッチする必要がある。
保有ポジション 5/28時点
(1)MSCI-KOKUSAI・DC
(2)$SQQQ 取得単価$23.42(2023年5月26日新規買)
上記2項のポジションは極小で
金融資産の9割以上がキャッシュで待機中です。
押し目でロングするつもりでしたが
完全に置いてけぼりにあいましたw
米国マーケットの近況整理
$SPYは100週MAがレジスタンスとなり上抜け出来ておらず、
上値は重そうな印象。
$QQQは先週の$NVDAの好決算を受け、直近高値を目指す様相。
CY2023 EPSは221.31と、
4月末より発表されたメガテックのQ1好決算結果を受け反発を見せた。
しかし、Q2 23 EPSはいまだにずるずると下がっており、
年後半より巻き返す事が予想されているが
正直、コンセンサス予想は楽観的に見過ぎていると考えている。
四半期別のEPSを見るとQ2で底打ちすると予想されている。
PERは現在、17.8で
5年平均の18.5以下、10年平均の17.3以上の位置付けとなっているが、
個人的には買いたい水準ではないと考えている。
QQQはNVDAをはじめ、一部の銘柄で牽引されている事が良く分かる。
AI関連銘柄の連れ高もあり$SOXXはレジスタンスを上抜けて
直近高値を目指している。
相変わらず、SP500の投機的ネットポジションはショートに傾いており、
仮にショートカバーが入れば昨年8月の高値$430を超える可能性がある。
金利引き上げの効果に関してPCE(上図赤線)は、
3月に発表されたSummary of Economic Projections(SEP)
の水準に到達する見通し。
一方、コアPCE(上図青線)はSEP見通しからの乖離が酷く
早期の利下げが現実的で無い事が読み取れる。
一時、マーケットのセンチメントを決めていた
金融不安や信用収縮に関しては一旦の落ち着きを見せている。
(Regional Banking ETFの$KREの株価は落ち着きを見せている)
来週以降の投資戦略
上述のまとめ及び要点の整理を行い
今後の投資戦略に関して記述する。
<株価上昇要因>
・債務上限問題は終結へと向かっている
(さらに債務上限問題の決着を市場は先週末に織り込んだ)
・金融不安および信用収縮は一旦の落ち着きを見せている
・Q1決算は好調でEPSのボトムはQ2と予想されている
(ただし、個人的にはコンセンサス予想は楽観し過ぎと考えている)
<株価下落要因>
・米国経済は底堅くコアPCEは依然として高水準
・6月FOMCで25bpの追加利上げが織り込まれている
(ターミナルレートが不明瞭となっている)
・SP500投機的ネットポジションは記録的なショートに傾いている
(ただし、ショートカバーが入れば大きく上昇する可能性もある)
・$NVDAが主導した記録的な株価上昇は調整される可能性がある
・QQQの上昇はNVDA含めメガテックが牽引している
・ミシガン5年インフレ予測が反発を見せている
・商業用不動産ローンの不良債権化の不安は消えていない
結論としては、
追加利上げあり、インフレ粘着(再燃)
および株価は一旦調整される水準に達していると考えているため
6/2の雇用統計および
6/1 ISM製造業指数 6/5 ISM非製造業指数の動向を伺いつつ、
$SQQQの買い増しと
$SOXSの新規買い付けを予定している。