【97歳の一人暮らし】認知症だけど。
こんにちは!にせママです!
2歳8か月の娘がついにトイレでおしっこできました!!(大感動!)
この夏でおむつとれるかな~??(つい期待しちゃう親w)
さて、今日は私の祖父のお話です。
みんな奇跡と言います。
私の祖父、大正生まれの97歳。
認知症ですが、一人暮らしをしています。
そんな奇跡の祖父について少しシリーズで書いていきたいと思います。
今回はこの2つ☆↓↓
祖父が認知症になるまで
10年ほど前に、最愛の妻を介護しながら、
祖父は妻の最期を看取りました。
そのころ、私は就職直前の2月。
昔は祖父母のことが大好きでしたが、
大学生になってからはバイトや就職活動を理由に
なかなか祖父母に顔を出せなかった私。
あと、日に日に弱って小さくなる祖母を見ることが悲しくて
行きづらかった気もします。
今思うと祖母には申し訳ないことをしたな…。
悔いが残っています。
祖父は「子供たちには迷惑をかけたくない」という人だったので、
ヘルパーやケアマネに頼りつつも、祖父が祖母の世話をしていました。
冬の祖母のお葬式で祖父は泣いていました。
介護大変だったろうに。
祖母のことを本当に愛していたんだなと思いました。
そして
司会の方の最後に長男である父に言った言葉が印象的でした。
「奥様に先立たれ、これからお父様(私の祖父)はさみしくなります。」
「たくさんお顔を出してあげてくださいね。」
確かにそうだな。
そう思ったのを覚えています。
私の就職先が祖父の家から30分ほどのところだったので、
月に1度ほど、私は祖父を誘い、2人でよく飲みに行きました。
(2人ともお酒が大好きw)
話を聞くと、祖父は最愛の妻を亡くしましたが、介護から解放され、
しばらくは体力が許す限り遠出したりと、悠々自適に過ごしていました。
「別に無理して来んでええねんで。」
と最初は格好つけていますが、酒が進んでいくと、
「ただな、やっぱり家に一人でいると、さみしいんや。」
とこぼす祖父。
祖父の子どもは息子が2人。
私の父が長男で、私の叔父が次男。
次男は遠方に住んでいるのでなかなか来れず、長男である父は数か月に1度しか顔を出しません。
孫である次男の息子たちも遠方であるし、私の兄も全く顔を出さない。
男だから?
うちの家族は薄情だな、と思っていました。
せめて私が「かわいい孫娘」というスタンスで
祖父の癒しになってくれればとおいしいお酒やお寿司をごちそうになっていました。(←おいw)
「にぃせぃとワシは飲み友達やから」
と嬉しそうに自慢する祖父。
私も月に1度、祖父と会うことを楽しみにしていました。
5年後、私は結婚式をあげました。
お色直しのときに誰か家族にエスコートしてもらうやつ、
迷わず祖父を指名しました。
すごく祖父は嬉しそうだったし、なんだか私も泣けた。
そのころには
祖父は視力が悪くなってしまって、趣味の囲碁ができなくなり、
足も悪くしていたので杖をつき、自由に外出できなくなっていました。
さらに2年後、私は娘を生みました。
ちょうど生まれる日、祖父は夢であかちゃんと会っていたそうです。
待望のひ孫、すごく喜んでくれました。
そのころには
ケアマネさんがつき、週2日ほど、ヘルパーさんが出入りしていました。
このケアマネさん、祖母のときにもお世話になっていて、仕事にすごく熱意がある方なんです。
本当に祖父は引きがよい。今もそのケアマネにはお世話になっていますが、感謝でいっぱいです。
私が育休中であったこともあり、片道1時間かけて月に1度は娘と遊びに行きました。
そしてケアマネさんともぐっと距離が近くなりました。
(今思うとキーパーソンを確保するためかと思いますが、本望です)
そのころ、祖父は要支援1。
そして、認知症の疑いがあることを知らされました。
確かに物忘れはひどくなっている印象はありました。
でも自分の身の回りの世話はできていると思っていました。
実際は、お風呂になかなか入れていない。
自分で爪も切ることもできない。
「まあご家族に心配はかけたくないという方ですし、格好つけているところもありますね。(笑)」
とケアマネさん。
ごめん、おじいちゃん、何も知らなくて…。
とりあえずデイサービスに通うことになり、お風呂に入れてもらったり、身の回りの世話をしてもらうことになりました。
「こんなことやあんなこともしてくれるんや。職員さんには本当に頭が上がらへん。」
サポートしてくれる方々への感謝の気持ちを忘れない祖父。
中には「やってもらって当たり前」という態度の利用者もいるようで怒っていました。
そして、すぐに認知症テストを受け、中等度の認知症であること、
介護認定の審査にも立ち会って、新たに要介護2という認定を受けました。
このおかげで週のうち、3日はデイサービス、ほかの3日はヘルパー訪問という生活スタイルとなり、日曜日以外は誰かが出入りするという環境になりました。
ケアマネさんのおかげです、本当に感謝!!
薄情な息子
そんなこんなで祖父は一人暮らしをしています。
ケアマネさんも本人が希望しているなら、一人暮らしを継続できるよう全面バックアップしてくださる熱血マネージャー。
本当に心強い。
ただ、一人。それを邪魔する人間がいました。
長男である私の父です。
数か月に1度しか顔を出さないくせに、来たかと思えば
「そんなこともできずに一人暮らしなんか無理やろ!」
「早く老人ホームに入れよ!!」
と高圧的に祖父に言います。
祖父も息子からそんなに高圧的に言われると
「絶対いやじゃ!おまえに迷惑かけとらんやろ!」
と言い返し、ずっと口論。
父の言い分もわからなくもないですよ?
ただ、父は全く考えがなくて「年老いた人間は老人ホームに入れたら丸っと解決☆」と思っている能天気野郎なんです。
あまりに高圧的で考えもなく、見ていて腹が立つので、父に言いました。
「老人ホーム、具体的にどこがいいと思ってるの?
いくらするか確認した?
老人ホームに入れても認知症がひどくなったら別の施設に移らないと
いけなくなることもあるよ?
そん時の施設はどこにするとか決めてる?
あと、私たち家族が気軽に様子を見に行ける施設って好立地なところに
限られるから結構高いと思うよ?」
「てか、毎回口論してるけど、あなたが罵倒することでおじいちゃんの
自尊心が失われ、認知症が進む恐れもあるから本当にやめてくれない?
本当におじいちゃんを想って施設に入ってほしいなら、高圧的に言って
も逆効果だよね?
穏やかに施設入所のメリットとか説明してあげたらいいんじゃない?」
と、なんどもなんども父を説教しました。半年くらいかな。
私もこのころには認知症関連の本をたくさん読み、勉強していました。
ようやく父も具体的に施設を調べ、
家族が様子を見に行きやすい好立地な施設は頭金何百万円も支払わなければいけないことを知り、「施設に入れ」とは言わなくなりました。
とさっ☆
(ある意味これも薄情よね?)
今回は以上です。
次は「そろそろ本格的に施設入所か?」と思わされた祖父の様子について書こうと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
さあ、今日も前を向いていきましょう!!