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総会の日、震えが止まらなかった

一年に一度開催される管理組合の総会の日が来た。
次期メンバーは出席するようにと言われ、恐る恐る会場に入った。
コソコソと一番後ろの隅っこに座り、資料に目を通す。
どれもこれも難しい事が書いてあるように見える。

管理会社の進行で総会が始まる。
現理事長の挨拶を聞く限り、この一年の苦労がうかがえる。

「それでは第一号議案から・・・」
事業報告・収支決算報告…
出席者からちょこちょこと質問が出てくる。

だんだんと時間がたつにつれ、エキサイティングしてきた出席者達…
国会で言うならば、野党議員が総理大臣に対して声を荒げて質問をし、回答を迫る、あんな感じ。

理事長が責められている。
管理会社の担当が助け舟を出す。
何とかその場は収まる。

可決される議案もあれば、すんなりと否決されてしまう議案もある。

エキサイティング出席者は男女共に同数ぐらいいて、好きなタイミングで口を挟む。
挙手をするわけでもなく。
中には同じ話を繰り返す人も。
エキサイティング出席者はご年配の方々ばかりで、
おそらく今まで理事会役員を経験してきたのだろう。
そうでない方々もいるかもしれないが、毎年必ず総会に出席しているのは間違いないと思う。

実に熱心である

分譲マンションに住まわれている皆さんは、マンション管理組合の総会に出席されていますか?
私はいつも委任状で済ませていました。

このような紛糾が起きる場面はまあまあ想像がつくのだが、
実際にその場にいるのはストレスがたまるな~と思う。

先ほど現理事長が責められている場面で私は冷や汗が出た。
時間が経つにつれ総会の資料をめくる手が小刻みに震えだした。

早く終わって欲しい

総会は三時間近く続いた。
震えが止まらぬまま、ただその場にいただけでどっと疲れた。

やっぱり無理だ。あのおじさんに理事長を代わってもらおう・・・

そう思った。

     次回に続く…




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