CCNA受験体験記(勉強法も語る)

CCNAとは何か

CCNAはコンピュータネットワーク機器の大手企業であるシスコシステムズ合同会社による認定資格であり、ネットワークエンジニアの入門資格にあたる。入門とはいえ合格率は20-30%であり、非常に幅広い分野から出題されるため入門資格の中では難しいのではないかと考えられる(ちなみに受験料が1回税込46800円でありその他対策で数万かかったので金がかかりすぎる(泣))。スコアは合格後3年間有効である。問題形式や問題数は定期的に変更されるが、私が2024/10/31に受けた時は2時間で85題(うち4題がシミュレーション問題)を解く必要があった。細かい試験対策方法に関しては後述する。

受験結果


合格証明
スコアレポート

上に合格の証拠を添付した。テスト結果は基本的に試験直後に受付でもらうことができる。私の場合は試験直後の結果がpending(採点中なので結果が出ていない)であったが、試験から3時間ほど経過した時に結果を確認したら合格していた。なおスコアレポートの画像も添付したが合格最低点や採点基準が完全に不明であるので参考程度である。手応えとしては「シミュレーション問題以外はよくできた」というものであった。感覚ではあるが85題中81題の選択問題は85-95%ほど解けたような気がする(非常にスイスイ解けた)。一方で4題のシミュレーション問題が全滅したため落ちたような予感がしたがなぜか合格していた。以降のセクションから勉強体験談を語ることとする。

勉強時間

私は8/14に基本情報に合格したもののIT自体は完全未経験の学生であるので前提知識としてはIPアドレス/サブネットマスクの基本以外は皆無であった。その状態で8/15から10/31まで2ヶ月半ほど勉強し10/31に受験して合格した。しかし途中3週間近く完全ノー勉だった期間があったり、勉強していても身が入らなかったりとかなりサボってはいた。studyplusに適当につけていた記録によると合計128時間ほどの勉強であったが160時間ほどの勉強が必要であるとネットでは言われているので本当はそれくらいやった方がいいと思う。(ちなみにこの記事ではあくまで勉強法に焦点を当てるため具体的な申込手順等はググってほしい)

勉強手順

1) Udemy試験対策講座を1通り受けて講義資料pdfの内容を頭にいれる
(講座の正式名称は「【CCNA試験】『基礎からわかる!CCNA最短合格講義』著者による合絶講座!(書き込みノート、シミュレーション完備!」である)
2) 白本を通読する((1)→(2)の手順を「各セクションごとに」反復した)
3)ping-tに課金し「CCNA最強WEB問題集」に掲載されているピックアップ問題を解く
4)過去問演習
5)過去問傾向を踏まえた細かい暗記((4)をやりつつ講義資料を時々復習し重要箇所の洗い出しと暗記を詰めた)
上記が「私が採用した勉強法」である。具体的にどのような勉強をしたかは後述するが後から振り返ると(2)の手順は必要ないと思う

具体的な勉強法(体験記)

インプット

まず具体的な講座に関する情報を以下に添付しておく。

また白本とは以下の参考書の通称である。

前セクションに記載したが白本の勉強は必要ないと感じた。私は各セクションごとに動画教材学習→該当範囲を白本で通読という手順を踏んだが、白本の通読はCCNA合格という目標に寄与する勉強方法ではないと気づいたので、Udemyの内容をちゃんと理解/暗記すれば問題ないと感じる。Udemy動画教材(9800円)に関しては全動画を見てインプットし、のちに講義資料pdfを見ただけで復習できる程度の理解力を手にいれるようにし、最終的にはpdfの内容を理解/暗記するように努めた(最初はpdfのみを眺めてインプットしようと思ったが半分ほどのpdfがpdf単体では理解が困難な内容だったため諦めて動画をちゃんと見るようにした)。ちなみに動画教材の中に存在するcisco packet tracerを用いた演習講義で扱っている練習問題に関しては特に反復し、コマンドを完璧に打てる状態にしておくことを強く推奨する(Udemyに掲載されている演習問題が非常に有用である)。私はある程度演習したものの試験直前に全く演習をしなかったためコマンドの多くを忘却し、4題のシミュレーション問題が全て解けないという失態を犯したためである。おそらくこの問題は配点が通常の選択問題より大きく非常に難易度も高いのでしつこくコマンド演習を繰り返した方がいい(ちなみに後述するping-tにもコマ問というコマンド暗記用問題集が存在するが、断片的な知識のみならずコマンドの使い方をUdemyの演習で習得しておかないと試験本番では通用しない(自戒))。

アウトプット(1)

アウトプットで使用したのがping-tというサイトにある「最強WEB問題集」及び過去問である(過去問に関しては次のセクションで詳述する)。

ping-tというのは各種IT資格の勉強用問題集が掲載されているwebサイトである。多くのコンテンツは有料であるため1ヶ月2640円課金する必要があるため、課金した上で利用していただきたい(プランは複数あるので自分の好みで選ぼう)。私はUdemyの動画を1周した後にping-tの「最強web問題集」の演習に移行した。自分の場合は最強web問題集に掲載されているピックアップ問題883題を1周した(ミスった問題は2周目もした/ping-tは解説が充実していて非常に勉強になるので解説内容を含めて記憶するように勉強した)。しかし問題自体は過去問と乖離しており過去問よりは易しいので何周もせずに1通り学んだ後は過去問に移ることとした。この勉強法に関しては正解であると思った。読者からするといきなり過去問に行けばいいと思うかもしれないが、過去問には解説が存在しない/日本語がおかしい/提案されている解答の間違いも多いなどの問題があったので、過去問に移る前にping-tをやっておくことは必要だと思う。

ping-tの画面(この中の最強web問題集をやる)

ちなみに上の画像にあるように最強web問題集以外もあるが、コマ問と簡易シミュレータはやったほうがいいかもしれない。自分はそこまで手が回らないまま試験日を迎えてしまったが、本試験のシミュレーション問題対策につながると思う。(ただし次に紹介する過去問はやらずにping-tを極めてなんとか合格する人もいるみたいだが茨の道だと思うのでping-tは適当にこなして過去問に重点を置く方が効率的である

アウトプット(2)

ついに一番重要な対策である過去問演習であるが、CCNAの過去問を手に入れる方法が明らかになっていないのが問題である。そこで私は膨大な検索によってその方法を見出したため、過去問入手方法を掲載する。

1) 9tutを使う

2) 9tutに掲載されている過去問を日本語訳した教材をメルカリで購入する

3)ITEXAMSというサイトを活用する

私は基本(2)で購入したメルカリ教材及びIT EXAMSで購入したCCNA過去問で演習した((2)の方は450題ほど、(3)は300題ほど完璧にしそれ以外の問題は時間不足により手をつけていない)。結果として本番では同じ問題の重複が多くシミュレーション問題以外の81題のほとんどが9割ほど正答できた感覚があったため、おすすめの勉強教材である。(ITEXAMSはあらゆるベンダー試験の過去問が掲載されている。この他にもcertlibraryなどいろんなサイトに過去問が転がっているが"it exam dump"などと検索すると過去問がたくさん発見できるので参考にしてもらいたい。)なお、(1)と(3)は英語のサイトであるため、英語で問題が掲載されているが、私は英語の原文及びgoogle翻訳で訳した日本語文の両方を参照しつつ問題演習するようにしていた。なぜなら日本語訳が非常に不自然であり理解に苦しむことが多かったためである。本試験においても不自然な日本語が非常に多かったため、綺麗な原文の問題文と日本語訳の両方を見た上で問題を解く練習を積んだことが功を奏した。また前セクションに記載したように過去問には解説がなく解答さえも間違いが多いためChatGPT-4oに解答解説を作らせながら勉強するなどの工夫も行なった。しかしクソ問題もある程度多いので理屈を後回しにして過去問の問題と解答を暗記してやり過ごさざるを得ない問題もあることに留意したい。(メルカリ教材にはハズレもあるので9tutを元にしたという文言のある教材を選んで購入するべきである。一方でITEXAMSに掲載されている過去問は確実に試験に出るのでITEXAMSを日本語訳しながら解く方がいいのかもしれない。ちなみにメルカリは2000円、ITEXAMSは6000円ほどの課金が必要である)。

細かい暗記

過去問演習をある程度やると講義を受けてただpdfを頭に入れようとするだけでは細かい知識をつけることが難しく知識問題を瞬殺できないことに気づくだろう。そこで私はUdemy講義pdfの中でも暗記に関わるスライドのスクショとそれらのスクショを元にChatGPT-4oにつくらせた問題の演習と暗記、及び以下のサイトで細かい知識を詰めるようにした。参照していただきたい。

まとめ

CCNAの難しさは内容そのものの難しさ/シスコ語の難しさ/過去問入手の難しさの3点に集約されると感じた。しかしネットワークの基礎をちゃんと学ぶのに相応しい試験であると感じたため、重課金して後悔はない。







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