MOS Excel 365 上級レベル(エキスパート)を受けてみた
勉強時間とスコア
合計21時間47分(18日間)の勉強でMOS Excel 365 上級レベル(エキスパート)に合格しました。以下に合格証明書とスコアを添付しました。
ちなみに基本的な勉強法や概要は一般レベルを受験した時と同じため、こちらの記事もご参照ください。この記事の方で細かく話しているため、本記事は簡潔にまとめたいと思います。
一般レベル、上級レベルともに試験時間は50分ですが、一般レベルは半分程度の時間でほぼ満点を取れたのに対して、上級レベルは45分ほど使って8割程度しか得点できませんでした。勉強時間が足りなかったというのもありますが、上級レベルの方がちゃんと問題文を踏まえて考える必要がある問題が多かったため、圧倒的に難易度が高いように感じました。正直かなり勉強をサボり通してしまったというのと、理想的な勉強ルートを開拓することができなかったため、理想的な勉強法を語るというより赤裸々に勉強体験記を語る記事であるというようにご理解ください。
実際やったこと
実際やったことはFOM出版からでているMOS Excel 365 Expert対策テキスト&問題集 (よくわかるマスター)に添付されている模擬試験5回分を4周してほぼ満点取れるようにしたということです。一般レベルの受験の際は模擬試験5回分を2周しましたが、操作の習熟が困難であったため多めに周回しました。模擬試験を使った勉強の流れは上述の記事に記載した通りです。
実際にやりこんだのは模擬試験のみで合計勉強時間21時間47分のうち19時間47分を費やしました。それ以外の2時間中55分はMOS動画教材、1時間5分は日経BPからでているMOS攻略問題集Excel 365エキスパート(2023年リリース版)で勉強を試みました。もともと一般レベルの勉強体験記を記載した記事の最後にこのように書いており、最初はこの通りに勉強しようとしていました。
この動画教材はMOS運営会社が製作した網羅性の高い動画教材と言われていましたが、1本目の動画を見た段階で本教材を用いた自学自習の難易度が高いと判断して早々に勉強を断念しました。また、FOM出版の模擬試験を3周ほどしたのちに日経BPの模擬試験を1つ解いてみましたが、1000点満点中560点(700点以上が合格)しか取れずに気持ちが萎えたため、復習や他の模擬試験を解くことを諦めました。また勉強時間として記録していませんが、Excelの理屈からインプットするためにMOS攻略問題集Excel 365エキスパート(2023年リリース版)を通読しようと2章ほど読んでみました。比較的読みやすかったですが、サボりすぎて時間不足であったため通読を途中で放棄しました。このように理想としていた勉強の内容をこなすことができなかったですが、なんとか合格点を越えることはできました。次のセクションではサボらないで勉強した場合にどのような勉強をしたいと考えていたかという「たられば」を語ろうと思います。
やるべきだと感じたこと
試験を終えた上でやるべきであると感じた勉強の内容と順番は以下の通りです。
1) FOM出版からでているMOS Excel 365 Expert対策テキスト&問題集 (よくわかるマスター)に添付されている模擬試験5回分を完璧にする
2) 日経BPからでているMOS攻略問題集Excel 365エキスパート(2023年リリース版)の1章から4章までを通読しながら練習問題を解く(本の内容をきちんとインプットする)
3) 日経BPからでているMOS攻略問題集Excel 365エキスパート(2023年リリース版)に添付されている模擬試験5回分を完璧にする
勉強していく中で感じたFOM出版と日経BPの違いは以下のとおりです。
1) インプット部分に関しては日経BPの方が図解が詳細でわかりやすい
2) 模擬試験に関しては動画解説のあるFOM出版の方が勉強しやすい
3) 模擬試験に関してはFOM出版よりも日経BPの方が難しい
本番の試験問題の難易度と模擬試験の難易度を比較するとFOM出版<本試験<日経BPだったような気がします。本試験は少しだけ日経BPの模擬試験に形式が近いように感じましたが、FOM出版の模擬試験の勉強だけで合格点は取れるため、時間がない場合はFOM出版の模擬試験のみでいいのかもしれません。しかし、本番何が起こるかわからないというのと1問の配点が大きく、数問のミスが命取りになるため、余裕合格を目指すのであれば日経BPの模擬試験まで仕上げるほうがいいと思います。
またインプットに関しては日経BPの通読と練習問題の実践が一番有用であると予想しました。FOM出版の本はより文字の羅列が多く、図解がやや少なめなので通読だけで概要を把握することが難しい反面、日経BPは通読で概要を把握できた上で練習問題で知識を確実なものにできるように思えました。またYoutubeにある各種動画教材なども有用かもしれませんが、FOM出版の模擬試験動画解説に比べると長時間のコンテンツが多く、独学に使用するには膨大な時間を要しそうであったので、あまりお勧めできないように思えました。
ちなみに本セクションの冒頭に書いた(1)と(2)の勉強順序は逆の方がいいのではないかという指摘がありそうですが、思い通り勉強が進まずに試験本番を迎えるリスクと本試験に求められる大まかな能力を身につけるためには最初にFOM出版の模擬試験に着手した方がいいと感じました。(1)ののちに(2)をやることによって、通読する際にどこに力を入れて読めばいいかがわかるため、時短になるのではないかと感じました。
なお、(1)ー(3)までやり込んだとしても本試験で得点を取ることしかできず、各操作の意味や用語の定義を把握することはできないと思います。そのため、試験後に基本的なところから学ぶ必要が別途あるのかもしれません。(ちなみに基礎からインプットするのであれば2ヶ月間80時間ほどの学習が必要かもしれません)
試験後の感想と今後の展望
感想としては非常に難易度が高かったということと一般レベルと比較すると実務では使用する可能性が低い操作が多いような印象を受けました。しかし、高いレベルでExcelを駆使するためにはこの試験はむしろ入り口であり、
一般/上級レベル双方の操作は完璧にできるくらいでないと実務では通用しないのではないかという予想も立ちました。今後は本記事に書いた「やるべきだと感じたこと」を仕上げていったのちに基本的な用語や各操作の本当の意味を基礎的な本を通じて学んでいこうと思います。