車いすの介護福祉士物語3(実務者研修編)
の続き!!
私の採用担当であったマネージャーからの紹介で挑戦するチャンスを得た介護福祉士実務者研修。
1回のスクーリングは1日8時間、それを8回と膨大な量の筆記課題。
通常、介護福祉士実務者研修は国家試験を受ける直前に受講し、修了してから国家試験をそのまま受験する場合がスタンダードなようですが、私の場合は入社した直後にマネージャーから受講のお話を頂いた為、現場経験どころか介護の知識もほとんどない状態で実務者研修に挑戦する事になったのです。
そして迎えた受講初日、私は講師の方が話している介護に関する用語すらも理解するのに苦労していました。
アセスメントって何?、利用者本位?、自立支援?
頭の中は?のマークしかありませんでした。
アセスメントシートを完成させるのも私はダントツで最下位。
他の受講生はすでに現場経験が私より長く経験値も桁違い。
それでも何度も講師からの指摘を受けながら何とかアセスメントシートを完成させ、1回目のスクーリングは終了。
私は自分の知識不足に愕然としました。
そして私はこの日ある決意をするのです。
仕事以外の時間を勉強に費やすと決めたのでした。
経験の差を知識で補い、日々の勤務を常に学びの時間であると思考を変えたのです。
すると知識を吸収するスピードも上がり、学んだ知識を日々の仕事でできる範囲で実践していきました。
すると少しずつ経験値が上がって自信になっていきました。
しかし、この頃の私はとにかく忙しく勤務もハードだった為、休んだ記憶がありません。
疲れも溜まり休みもなく精神的に限界寸前だったのは、はっきり覚えています。
結果的に私が実務者研修を修了するのに8ヶ月かかりました。
体力的に厳しくスクーリングのペースを少し落としたのです。
しかし、スクーリングが空いた期間も私は独学で勉強を続けていました。
その、学んだ知識と講師陣の熱心な指導のおかげで私は何とか実務者研修を修了する事ができたのです。
実技は実施手順を完璧に覚え、講師に説明し講師が代わりに実践をする形で行い、ミスが無ければ合格という車いすの私でも修了可能なカリキュラムを新たに作って下さったのです。
当時の実務者研修の講師陣の先生方には感謝しかありません。
実務者研修を修了した直後、私はすぐにマネージャーに連絡を入れました。
返ってきたメッセージを見て私は号泣しました。
「おめでとう!!諦めなくて本当に良かったね!凄いよ」
この時、私は介護の仕事を始めてからようやく一つの成果を出すことができた瞬間でした。
こうして私は夢の介護福祉士の資格取得に一歩近づいたのでした!!
本日はここまで!!次回も楽しみにして頂けたら嬉しいです!!