僕らが恋をしたのは/オノナツメ
最近読んだもの。
オノナツメさんは商業デビューあたりから、とても好きだった。単行本は全て読んでいる。
とにかくセンスが良い。
そして、出てくるキャラクターがとても格好良い。粋なのだ。
ああ、こういう大人でありたい、と思う。
歳だけしっかりとって、中身は未熟な己を恥じている私に、ズキュンとささる。
そのオノナツメさんの新作が『僕らが恋をしたのは』2巻。
山奥に悠々自適に暮らす70位の男たちのもとに、ふと色々イイ感じの女性が現れ、共に暮らし始めるという話。
まだ完結していないが、今の所の感想。
展開はゆっくりだが、これがしっくりくるテンポ。
一番良いなと思うのは、歳はとっても、生臭いし、ジタバタするもの、というところ。(あくまで私見)
歳をとれば大人になるというのは幻想だ。
ある種の諦めが身につくというのはあると思うが、歳を取ることで自動的に精神が成長することはない。
二番目に良いなと思うのは、必ずしも精神が成熟していることがベストではないということ。(あくまで私見)
大切なのは、その人らしいこと。
この点は、救われる点でもある。
オノナツメさんのマンガには、大人であることのヒントがたくさんあり、考えさせられる。そこが好きだ。
大人になりたいなあ。