【準備編】リハビリテーション科専門医試験の提出書類
リハビリ科専門医試験の準備と提出書類についてまとめました。
まずは試験当日までの細かなスケジュールを確認しておきましょう!
スケジュール
2024年度の試験を例に、準備から試験当日までのスケジュールをまとめました。
12月21日(金): 審査書類の請求開始(指定口座に1,500円を振り込み)
1月26日(金): 書類提出開始
3月25日(月): 書類提出締め切り(当日消印有効)
4月17日(水): 再提出の書類が届く
5月10日(金): 再提出の締め切り
6月21日(金): 受験票が届く(試験の14日前)
7月5日(金): 筆記試験
7月6日(土): 口頭試験
提出書類
以下は試験に向けて準備が必要な書類です。受験料は50,000円です。
履歴書: 基本情報とこれまでの経歴を記入します。
経験症例リスト: 診療経験のある症例をリストアップします。
症例報告表紙: 各症例報告の表紙として使用します。
症例報告: 具体的な症例に関する報告をまとめます。
症例報告(SEA): SEAに関する報告書です。
研究業績一覧: 研究実績がある場合に必要な書類です。
配慮事項申請書: 特別な配慮が必要な場合に提出します。
地方会発表証明: 学会などでの発表実績を証明する書類です。
専攻医手帳について
専攻医手帳は紛失しても再発行が可能です!
再発行には1部1,000円と送料140円がかかります。
学会にメールで問い合わせると、迅速な対応を受けられます。私も体験しましたが、その対応の速さには驚かされました。
また、指導医のサインを集める作業は時間がかかるため、余裕を持って準備しておくと良いでしょう。
症例報告(30症例レポート)
30症例のレポートは以下の領域と症例数を満たす必要があります。
各症例の詳細はコアテキストを参照するとスムーズです。
脳血管障害・頭部外傷: 3症例以上
脳血管障害、頭部外傷、慢性硬膜下血腫、脳腫瘍、正常圧水頭症、ヘルペス脳炎など
運動器疾患・外傷: 3症例以上
頚椎症、腰痛症、腰部脊柱管狭窄症、脊椎椎体骨折、肩関節周囲炎、腱板損傷、上腕骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折、手根管症候群、変形性股関節症、大腿骨頭壊死症、大腿骨近位部骨折、骨盤骨折、変形性膝関節症、膝靭帯損傷、脛骨骨折、足関節骨折、アキレス腱断裂など
外傷性脊髄損傷: 1症例以上
頸髄損傷、胸腰髄損傷など
神経筋疾患: 3症例以上
Parkinson病、ALS、脊髄小脳変性症、多発性硬化症、Guillain-Barre症候群、筋ジストロフィー、多発筋炎・皮膚筋炎、重症筋無力症、末梢神経障害など
切断: 1症例以上
上肢切断、下肢切断など
小児疾患: 1症例以上
脳性麻痺、知的障害、発達障害、二分脊椎など
リウマチ性疾患: 1症例以上
関節リウマチ
内部障害: 3症例以上
循環器(心筋梗塞、心不全、狭心症、解離性大動脈瘤、末梢動脈疾患)、呼吸器(急性肺炎、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎)、腎臓(慢性腎臓病)、内分泌代謝(糖尿病・メタボリックシンドローム)など
その他: 3症例以上
がん(頭頸部がん、胸腹部がん、乳がん、血液腫瘍、がん終末期)、認知症・精神疾患(うつ、統合失調症)、褥瘡、サルコペニア・フレイル、人工呼吸器管理、COVID-19など
合計20症例が最低条件ですが、さらに10症例のレポートを追加する必要があります。選択症例は条件を満たしていれば、どの分野でも構いません。
私の場合、運動器疾患の症例が多く偏りました。
このレポートは口頭試験にも使用されるため、シンプルな症例を選ぶことをお勧めします。
経験症例リスト(100症例)
100症例に関しては、以下のように各領域で症例数を記載する必要があります。急性期などで対応した症例も含めて記載することが推奨されます。
記載事項としては「診断名」「年齢」「性別」「施設名」
なので上記内容を簡単に検索できるようカルテ保存などしておきましょう。
学会が作成した厳密なエクセルフォーマットでの記載が求められるため、コピペがしづらく作成に手間がかかりました。
脳血管障害・頭部外傷: 15症例
運動器疾患・外傷: 19症例
頚椎症、腰痛症、腰部脊柱管狭窄症、脊椎椎体骨折、肩関節周囲炎、腱板損傷、上腕骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折、手根管症候群、変形性股関節症、大腿骨頭壊死症、大腿骨近位部骨折、骨盤骨折、変形性膝関節症、膝靭帯損傷、脛骨骨折、足関節骨折、アキレス腱断裂など
外傷性脊髄損傷: 3症例
頸髄損傷、胸腰髄損傷など
神経筋疾患: 10症例
Parkinson病、ALS、脊髄小脳変性症、多発性硬化症、Guillain-Barre症候群、筋ジストロフィー、多発筋炎・皮膚筋炎、重症筋無力症、末梢神経障害など
切断: 3症例
上肢切断、下肢切断など
小児疾患: 5症例
脳性麻痺、知的障害、発達障害、二分脊椎など
リウマチ性疾患: 2症例
関節リウマチ
内部障害: 10症例
循環器(心筋梗塞、心不全、狭心症、解離性大動脈瘤、末梢動脈疾患)、呼吸器(急性肺炎、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎)、腎臓(慢性腎臓病)、内分泌代謝(糖尿病・メタボリックシンドローム)など
その他: 8症例
がん(頭頸部がん、胸腹部がん、乳がん、血液腫瘍、がん終末期)、認知症・精神疾患(うつ、統合失調症)、褥瘡、サルコペニア・フレイル、人工呼吸器管理、COVID-19など
選択症例: 25症例
100症例については、試験で問われることはありませんが、実際に担当した症例を詳細に記載する必要があります。また、記憶にない症例でも、カルテなどに記録が残っていれば記載して問題ありません。
提出後の流れ
認定審査書類を提出後、受領通知のハガキが届きます。
再提出が必要であったため、4月17日(水)に書類が返却されました。
(5月10日(金)までに再提出)。この際、責任者の直筆署名も必要です。
再提出が必要なケースは多いですが、合否には影響しないとの噂です。
ホテル予約
会場である東京国際フォーラムは、東京のど真ん中。
最寄りのホテルはむちゃくちゃ高いです。 少し離れるだけで安くなります。
試験日は真夏。2日目はスーツであることを考えると電車・タクシーをオススメします。
また試験2日目の開始時刻は受験票が届くまで不明です。
もし午後の部(14時45分)となった場合、チェックアウトから時間が空いてしまいます。 そこで、延長可能なホテルをオススメします。
ビジネスホテルの多くは「1時間あたり1,000円ほど」で延長できます。
著者は14時まで延長し、ギリギリまでホテルで過ごしました。 カフェで、しかもスーツで過ごすのは避けたかった。(スーツが汚れても嫌なので)
いかがでしたか?
内容が良いなと思ったら「スキ」押して下さい
続編作成のモチベーションになります!
【筆記試験編】【口頭試問編】など作成中です。
欲しい方はフォローしてお待ち下さい!