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【Re:03小説】『君を守りたい』③一文字家

BGMを聴きながらお楽しみください


全日本大震災の後、北海道夕張市が仮の首都になっていた。

ある日の朝、志朗は隣で寝ているアスカを起こさないように部屋を出て、日課であるタワマン3階のトレーニングルームに行くためエレベーターを待っていた

「あらっ!おはよう、志朗」背後から志朗の母、はるかが上階の義母映見に会いに行くところだった

「おはよう、かあさんまた上に?」

「そーなのよー、震災から1年経って、もー完全にどこも森林やテーマパーク、観光地になったらしの、それで、映見ちゃんが一緒に様子を見に行こうって言われて、、、」

「そうなんだ、気を付けて楽しんで来てね」

「うん、あそうそう、今日はいよいよ内閣を発表するのね、がんばってね」

「あー、緊張するよ」

「じゃぁね、志朗」右手を挙げて母を見送った
志朗の顔は和風に変わったが、母は自分の息子として接していた

【トレーニングルーム】

志朗は、10Kランニングした後、筋トレマシーン、プールで5K泳ぎ、道場でシャドーをしていると、気配を消した猛が志朗の背後に迫っていた。志朗が気付いた時には猛の拳が見えた

「うっ!」辛うじて右へ避けたが、猛の蹴りが回避途中で見えた
志朗は反射的にバク転で回避した

「さすがだなぁ志朗」
猛はたった2手で汗びっしょりだった
それ程本気だった

「おやっさん、ひどいっすよ、俺じゃなかったら殺人犯ですよ」
猛は俺の義父だ 妻アスカの父親
一文字グループの代表 
影の組織のリーダーだ

「いやぁ、わりーわれー、俺とお前の仲だ許せ」

「はぁ、汗かいたのでサウナどうですか」

「おっ、いこいこ」
猛は許されたと思い喜んでした。

【サウナ】

二人が入室してすでに30分が経過していた
「志朗、まだ出ないのか」

「入ったばかりですよ」
二人とも負けず嫌いである。でも、猛がたまらず部屋を飛び出て、水風呂に飛び込んだ。そのあとすぐ志朗が優雅に水風呂に浸かった 婿殿も負けず嫌いであった

【脱衣室】

二人は大きな鏡の前で体を拭いていた
「午後はいよいよ内閣の発表だが、様子はどうだ」

「はい、面白いメンバーですよ、各自の成果報告が楽しみです」

「そうか」

「それより、おやっさんの方が大変そうです」

「いやぁ、俺なんかただ任せてるだけさお前に、な」

「ところで志朗朝飯食ったか?」

「まだなので行きますか」

二人はカフェで朝食を食べながら、午後の段取りを話した。これからの日本再建実施についてだった

つづく