2年2ヶ月の記憶
私と彼が付き合っていた期間、2年2ヶ月。
最初は行きつけのバルの顔見知りで、話が合う楽しい人という感じだった。年齢は私より1つ上で歳が近いせいか話が盛り上がり、自然体でいられた。
それから、2人で飲みに行こうということになり、何回か2人で飲みに行くうちにお互い好きになっていたようだ。
そこからはいろんなところにデートに行き、彼の行動力とサービス精神に強く惹かれた。
例えば、車に乗る時にわざわざ助手席側に外から来て私のシートベルトをしてくれる。
してくれる時にかなり顔が近くにきてドキドキする。
それを気付かれないように平静を装う。女慣れしてる人だと思った。独身が長いだけに恋の経験も豊富だ。
私はあまり経験がないのでいちいちドキドキしてどんどん彼にハマっていった。
彼がいたら他に何もいらない。
いい歳をしてそんな風に思った、むしろいい歳だからかもしれない。
コロナ禍ということもあり彼と私は比較的自由な時間が取れ毎日のように会い、そして電話をした。
高校生か中学生みたいな恋だった。