ユーグレナのバイオリファイナリー、サムスンE&AがEPCを受注-SAFプラント建設は鈍化?
ミドリムシの商業活用を進めているユーグレナが、マレーシアで参加しているバイオリファイナリー計画で、サムスンE&AがEPCを受注した。
ユーグレナは、エニおよびマレーシアのペトロナス・モビリティ・レスタリとともに、マレーシア半島南部ジョホール州のペンゲラン統合コンプレックス(PIC)にバイオリファイナリーを建設する。
7月に最終投資決定が行われていたが、このほどEPC役務をサムスンE&A(元サムスンエンジニアリング)が受注した。受注契約書(LOA)では、持続可能な航空燃料(SAF)、水素化処理植物油(HVO、再生可能ディーゼル)、バイオナフサを生産するための柔軟な構成を持つ計画中のグラスルーツのバイオリファイナリーの建設と試運転を行う。
正式契約は来年1月までに行われるもので、」受注額は9億5,500万ドル。完成は2028年の予定だ。
このバイオリファイナリーでは、Eni-Honeywell UOP LLCが共同開発した独自のEcofining技術を搭載し、植物油、動物性脂肪、植物油処理廃棄物など、100%廃棄物および残留バイオ原料年産約65万トンを処理する。
ただ同記事で気になるのは後半部分。
国際航空運送協会(IATA)によると、2024年のSAF生産量は年間100万トン(2023年の生産量50万トンの2倍)に達し、SAFは世界のジェット燃料生産量の0.3%、世界の再生可能燃料の11%を占めるとされている。
同協会は、2023年と比較して2024年のSAFの再生可能燃料容量の割合が大幅に増加したことは、協会のより厳格な包含基準により、現在または将来のSAF能力が発表されているプロジェクトのみが含まれ、検討対象のプロジェクトの総数が削減された結果、としている。
SAFの事業性を向上させる手法も求められそうだ。