建築学生休学日記|モノをつくる人
こんにちは。建築学生の化生です。
大学を休学して、もう半分が過ぎてしまいました。恐ろしい…
建築を学びながら「自分の手で創ることをもっとしてみたい」とずっと感じていて、4月から思い切って休学しました。
最初は休学の期間をどう使っていいか分からず、旅をしたり絵をかいたりダラダラ過ごしていましたが、「とりあえず何か始めねば!」と、ずっとやってみたかった吹きガラス教室を訪れてみました。
今回は、とりあえず初めてみたガラス教室から、ご縁が巡って巡って出会った素敵な人達のこと、その人達から頂いた言葉を記録したいと思って、久々にnoteを書いてみました。
吹きガラス作家さんと出会って
なぜ吹きガラスなのかというと特に理由はなく、かっこいいからのみです笑
やってみると、めちゃくちゃ難しい。
ガラスを取り出すときは窯からの熱波が熱すぎて身体中焼けそうになるし、ちょっとでも回す手を止めるとダラーンと垂れてくるし、形をつくるときに手こずるとすぐ固まってしまい融通が利かなくなります。
私が作ったコップは大体歪んでいましたが、とても愛おしく感じられました。建築の中でみるとツルツルピカピカで無機質なガラスが、元は真っ赤でドロドロで生き物のような姿だったんだと、それが知れただけでなんだか嬉しかったです。
講師の方は、近大のガラス作家志望の方(めっちゃ美人)でした。私が建築学生だとしって
と声をかけてくださいました。中身まで美人。
「これもご縁だから」と、建材用ガラスの販売から施工を行っている町工場を紹介していただきました。感謝…
板ガラスの職人さんと出会って
紹介してくださったガラスの町工場でインターンさせていただくことになりました。手鏡をつくってくれたり、ガラスを切る練習に付き合ってくれたり。インターンというよりは、職人の皆さんに可愛がってもらう日々という感じでした。笑
小さな洋菓子屋さんの施工現場の見学に行く機会がありました。同時進行で大工さんと監督さんが最終調整をしていたり、電気の配線をしていたり、相手の動きを把握しながら施工を手際よく進めていて、緊張感にすこし圧倒されました。(この緊張感で、インターン最後に腎炎になり倒れました笑)
板ガラスの側面の磨きを教わっている時、職人さんが私にくれた言葉です。
大学で建築を学びながら「大きすぎて、つかみどころがなくて、あんまり”創る”ってかんじがしないなぁ」とぼんやり感じていましたが、そのプロセスを知らなかっただけだなと、ハッとしました。
手仕事や工芸の延長にあるような建築物を考えてみたいなぁとか思ったり。(勉強せねば…)
うごく建築、うごく絵
先生が自邸を案内してくださったときに頂いた言葉です。絵を描いたり、工芸をやってみたり、ふらふらしている私をみかねたんですかねぇ笑
また意味を全て理解することは難しいですが、これからの自分の経験を介して、等身大の言葉で理解していけたらと思っています。
去年の夏から先生の設計事務所でアルバイトを始めて、7月でちょうど1年が経ちました。何か身についたかと言われると「…」という感じですが笑
朝掃除をして、コーヒーをいれて、時々現場にいって、いろんなお施主さんと出会って、所員さんや先生の働く姿をみて、素敵な住宅と出会って。私には豊かすぎる1年でした。
1年事務所に通うと、「建築が動き出す」という意味が少しずつ分かってきたような気がしています。
朝は天井が陽に照らされて、夕方は土間の石が色づいて、夜は暗がりに沈んでいくような。夏は緑が軒の裏に映って、冬は石敷きがしいんとした空気を醸し出しているような。全然違う意味だったらはずかし笑
「1年お世話になったので、休学残りの時間は、また建築を巡る旅をして、絵を描きたい。」と先生にお話ししました。また呆れた顔をしていましたが、「お金が無くなったらまた戻ってこい」とだけ声をかけてくださいました。
そのあと、竹原先生からこんなお手紙が届きました。あと半分、新しい環境で心機一転がんばるぞー!
落書きばかり描いてダラダラしていたので、久々にnoteを書いて気が引き締まりました。また書くのはいつだろうなぁ、涼しくなったら書こうかなと思います笑
ここまで読んでくれた方がいたら、お付き合いいただきありがとうございます…!まだまだ暑い日が続きますが、お身体に気を付けてお過ごしください☀️