ギョギョ、さかなクン
このさかなクンというのはだいぶ前にテレビに現れてきました。そのエキセントリックで奇妙なキャラとして、最初はキワモノ扱いされていました。腫れ物に触るような扱いとも言えます。あのハイトーンボイスと、さかなクンと銘打っている通り彼自身が魚っぽい顔立ちをしていたことが特徴的で、テレビの中で浮いていたように思います。
しかし、さかなクンはだんだんとテレビ制作側からも視聴者からも受け入れられる存在になってきて、今やテレビの魚の話題にはよく登場するようになり、魚のことについて本当に詳しくレクチャーをしているのです。彼は単なるキワモノではなかったのでした。
私の妹がさかなクンがテレビに出てくると、彼の悪口をよく言っていました。私は妹のことをコイツも器の小さい人間だな、と少し苛立ちを覚えました。
確かに彼の声は私が耳にした中でも、未曾有のものだったのは認めます。顔も見応えのある顔とは言えません。しかし、人は見た目だけではないことを分かってほしいのです。
ですので、気になってネット検索してみたところ、さかなクンはものすごい経歴の持ち主で、日本でも世界でも国境を超えて評価されている人物なのです。とにかく彼は魚のことについてなら何でも来いで、魚の生態はもちろんのこと、魚の料理法にも詳しく、漁師の方々とも深い繋がりがあるらしいのです。そして、東京海洋大学客員教授、外務省の「海とさかなの親善大使」など他にも様々な立派な肩書きを持ち、また、内閣総理大臣賞やその他の賞も4 、5つ受賞しているのです。
そして、プライベートではなぜかあのEXILEのMAKIDAIと片岡鶴太郎と仲が良いとのこと。どういういきさつでこのあまりにも意外すぎる関係性が出来上がったのか、不思議です。この3人が集まってどんな話に花を咲かせているのかも、興味津々です。
とにかくさかなクンはただ者ではない存在なのです。さかなクンなんて私たちは親しげに呼んでいますが、本当のところは実にすごすぎる人です。すごいというのも意味がたくさんありますが、私たちが思っている以上にズバ抜けて素晴らしいお方なのでした。こんなにさかなクンのことについて熟考したのは初めてです。これからは私はさかなクンの話になったら、発言に気をつけないとな、と思いました。とりあえずさかなクンは今、私の中では性善説でしか語れない人物です。さかなクン侮るなかれ、と思う今日この頃です。