解放された有働由美子
アナウンサーが局アナからフリーになる風習は今どき珍しいことではありません。近頃はNHKのアナウンサーがフリーになることも顕著に見られます。私が知っているもとNHKアナが民放に移った人物が約2名います。それは武田真一アナと有働由美子アナです。それ以外 にも彼らに先駆けて、登坂純一アナもいました。
そして今回題材にしたいのが有働由美子アナについてです。彼女はNHK時代、今は博多華丸大吉が司会をしている朝の番組「あさイチ」の司会をV6のイノッチこと井ノ原快彦と朝のNHKの顔として、長きにわたり担当していたのです。しかし、その番組はあの朝ドラの後、8時15分から始まるため、打ち合わせの時間帯が早朝だったのが彼女にとってネックだったようで、やめたがっているという噂がありました。しかし、よくよく調べてみると、彼女の意向ではなく、彼女の「あさイチ」での失言が多く辞めさせられたらしいのてます。
NHKという局は、はっきり言ってしまうと、昔は失礼ながら時代錯誤もいい加減にして欲しい、と思ってしまう局でした。大昔のNHKの売りは、朝の連続テレビ小説と、子供番組のにこにこぷんと、日曜20時からの大河ドラマ、この三つの番組で持っているようなものでした。だから民放で今物議を醸しているフジテレビやTBS、日テレに視聴率を吸い取らているように思いました。NHKには受信料を払っているのに、ほとんどの視聴者が民放を見ていたというのは理不尽な話です。当時はテレビがあるのに受信料を払いたくないがために、受信料を収集しに来るNHK職員に、「うちはテレビないんです~」と言って受信料から逃れていた人が一定数いたみたいで
す。(当時は銀行引き落としではなかったため)
ただ、いつからだったかNHKの刷新が行われたかのように、NHKの番組がやっと民放よりになってきました。特に夜21時、22時からの深刻なドラマが始まったり、午後からの民放が軒並み事件、事故を扱う情報番組の裏をついて、ほのぼのとしたトーク番組を放送するなど、隙間狙いというと語弊がありますが、NHKならではの試行錯誤が見られます。
そしてやっと肝心の有働由美子です。私の母親が彼女のことが好きだと言っていました。私もアナウンサーの中では比較的好きなアナでした。しかし、失言が多いだけで番組を降板されるとはやはりNHKという局は民放よりお堅い体質は変わっていなかったのだなあと思いました。
有働由美子は今民放で複数の番組に出演していて、その中で私が見ているのは日テレの夜の音楽番組です。彼女はその番組で、NHKにいた頃には見せなかった、音楽を聴きながらわりとノリノリでウキウキ気分な様子です。やはり民放は特にゴールデンタイムは明るく楽しくないとなあ、と思わされました。しかし、今私はやっとNHKの大河「べらぼう」をほぼ毎週見ています。私が大河ドラマでまともに見たのは今までは福山雅治主演の「龍馬伝」で終わっています。たいして好きでもない福山主演の龍馬伝を見ていたのは、坂本龍馬を尊敬していたからです。主演の福山本人はどうでもよく、脇役のリリーフランキーや、真木よう子、 あの懐かしの女優、奥貫薫など、存在感のある役者たちがいい演技をしていたので、今考えると良い大河ドラマだったと思います。有働由美子の話から脱線して、 NHKの批評みたいなコラムになってしまい、失礼しました。