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vol.4 読書ノートはじめました-読む習慣をつくるために本の記録はノートに残す
今日もおつかれさまです。
秋の果物が青果売場を彩りはじめた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。先日、親戚からもらった大きな2房のシャインマスカットに心もおなかも満たされています。
さて、秋といえば読書ですよね。涼しくなってきた秋の夜には読書がピッタリ。今日は読んだ後にもう一度、本を味わうことができる「読書ノート」を紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
また「読書ノートのつくり方4ステップ」の章でサンプルフォーマットを添付してますので、よければ印刷してご活用くださいね。
読書ノートとは
読書ノートとは、読んだ本について記録するノートです。
形式や書き方に決まりはありません。ただ、読書ノートに取り組む人は、本の基本情報・あらすじ・感想などある程度の項目を決めて書いているようです。
読書ノートのメリットとその理由3つ
読書ノートのメリットは、本を読むことが好きな人も苦手な人も読書の習慣がつきやすくなることです。
なぜ読書の習慣化につながるのか、その理由を3つに分けて紹介します。
■内容を整理できて定着しやすくなる
読んだ内容を記録することで理解を深められるほか、何度も振り返りができるようになります。
ノートにアウトプットするにあたって自分なりの理解を深めたり、新たな視点の発見ができたりします。整理して記録しようと頭を働かせることで内容が浸透していき、定着していくことにつながっていくのです。
また、新しい知識や表現の仕方を知ることは「もっとたくさんの本を読みたい」という気持ちを高めて、読書へのモチベーションアップにつながるのではないでしょうか。
■要約する力が身につく
本のあらすじや感想を書くときには、ある程度抽象化された文章を書くことになります。「読書ノートの書き方に決まりはない」とはいえ1冊の本に対して、その本と同じくらいの量の文章を書くことは難しいですから…。
それに、ノートを読み返したときに「そうそう!こんなシーンがあって最高だったんだ!」と改めて感動できるように書き留めておくことで、さらに読書ノートの楽しさを味わうことができます。そのためには読みやすく、かつ重要な部分が盛り込まれている要約をしましょう。
はじめは難しいかもしれませんが少しずつで構いませんので、本の良さを表現できるようにチャレンジしてみてください。
要約の力を高めることは、会話や仕事など日々のパフォーマンスを高めるという副産物も得られますから、ほんの少しだけ頑張ってみましょう。
■知識やアイデアのストックになる
悲しいことですが、本を読み終えた直後の新鮮な感想や鮮明な情報を長期間記憶していられないのが人間です。
「とてもいいものを読んだはずだったんだけど…」を防ぐことができるのが読書ノートです。基本情報をはじめ、自分にとって印象に残った部分が書き記されています。いわば、感動のコレクションブックです。
この読書ノートから毎日を豊かにするためのヒントを得られるようになります。おのずをコレクションを増やしたくなってしまう、のは言わずもがなですね。
読書ノートのつくり方4ステップ
ルールのない読書ノートですが、誰でも始めやすいようによくある書き方の例を4ステップで紹介します。
あくまで例ですから、みなさんの書きやすいようにアレンジを加えてオリジナリティあふれる読書ノートをつくりあげていってくださいね。
■ステップ1:目次をつくる
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読んだ本のタイトルを一覧できるように目次をつくりましょう。ノートの各ページには、ページ番号をふって目次に記載しておくことであとから見返しやすくなります。ビジネス書や小説など、本のジャンルに合わせてペンの色を分けるのも◎
■ステップ2:読みたい本リストをつくる
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買ったばかりの本や流行している著者の本など、これから読みたいものをリストアップしておきましょう。
読み終えたらグレーのマーカーなどで消しておけば間違って2冊目を買ってしますことも防げますし、「このタイトルは自分の中に取り込めた」という達成感にもつながります。
読みたい本は、本屋大賞などから情報を得るのもいいかもしれませんね。
■ステップ3:読書記録をつくる
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いよいよ記録するページについてです。何度見返してもホクホクした気持ちになるような、そんなページにできたらいいですよね。
これから何冊分も書き連ねていくものですから、項目や設けるとより読みやすいページになるでしょう。
●書いておくとよい項目の例
1.本のタイトル
2.著者名
3.出版社名
4.初版発行年月日
5.この本の好き度
6.印象に残った文章とそのページ数
7.あらすじ
8.感想
ページ制限を設けなくていい自由なノートですので印象に残った文章も感想も、想いがあふれるだけいくらでも書いても大丈夫。ただ、前述したようにあらすじだけは要約できるとのちに読みやすくなりますよ。
■ステップ4:知らなかった言葉事典をつくる
本を読んでいると読めない漢字や聞いたことがない表現に出会うことはありませんか?その際は、ノートのうしろページから事典をつくってしまいましょう。
本から出会えるものは文章による情報だけではありません。小さな言葉もひとつひとつ拾いあげて自分の糧にできたなら、より豊かな表現ができるようになるのではないでしょうか。
■サンプルフォーマット
読書ノートは本をより深く味わうことができる楽しいツールです。しかし、ノートに定規で線を引いて、ページのタイトルをつけて…とすると結構手間に感じてしまう方もいるのではないでしょうか。
そんな方のためにサンプルとしてフォーマットをつくってみました。上記の添付画像のノートと同じ枠取りのものです。
こちらを印刷して半分に折ってホッチキスでとめてもいいですし、はさみで切ってノートに貼りつけてもよいです。(ロルバーンLの場合、B5サイズで印刷すると◎)
このフォーマットを使うことで本のために時間をかけつつ、読書ノートも楽しんでもらえたらうれしいです。
読書ノートをつづけるためのポイント5つ
本を読む習慣をつけるためにいくつかのポイントを押さえて、読書ノートをつづけてみましょう。大きく5つのポイントを紹介します。
■読みたい本を読む
まずはこれが第一です。興味を引かれるタイトルや好みの装丁、有名な著者の本など読みたいものを手に取ってください。
もしも数ページ読んで、読みたい気持ちがダウンしたら一旦その本は置いておきましょう。また別の心惹かれる本を読み始めてみてください。「読み進められる」ことが大切です。
置いてしまった本でも数年経てば面白く感じるようになるかもしれませんし、別の誰かにとっては最高傑作かもしれません。
どうか気負わずに、たくさんの本にふれてみてくださいね。
■読み終えてから書く
本に没頭できるように、読んでいる間は読書ノートのことは忘れましょう。
読み終えてから内容を思い出しながら書くことで、内容に対して考えを深めることにもつながります。
「どうしてもここだけは忘れたくない!」という場合は、ふせんなどを活用してみましょう。
■シンプルに書く
「なんて書いたらいいかわからないな…」と思い込んで筆が止まってしまわないように、とりあえず書いてみましょう。
なかなか書けなくて読書ノートがつらくなって、本を読むことからも離れてしまうことだけは避けたいところです。文章はずっと「です」だけで終わってもいいですし、一文がとんでもなく長くなっても構いません。
シンプルに読んだことや感想が書ければ◎ 慣れていけば、自分でも納得のいく文章が書けるようになるはず。始めたばかりのころは、とりあえずシンプルに書いてみることを意識してつづけてみましょう。
■感想は自由に
本を読んで感じた自分だけの感想です。思うままに書き綴ってください。
その本を読んだときの、自分が置かれている状態や気持ちなど様々なことが相乗して、そのときだけの本音が感想から読み取れるかもしれませんよ。
のちに見返したときに興味深い内容になっていることは間違いないでしょうし、きっとあなただけの特別な財産になるはず。
■気に入った文房具を使う
「書くという動作」自体が苦にならないノートとペンを選びましょう。
自分がもともと愛用しているメーカーのものでもいいですし、読書時間に華を添えるようなデザインでもいいです。長くふれていたくなるような、自分に馴染む文房具をおともにしてください。
「そうはいっても決められない」という方は以下を参考にしてみてください。私の愛用している文房具たちです。
・ユニボールシグノ 0.28/三菱鉛筆
ペン先が細く、小さな文字でたくさん書きたいときにおすすめ。インク色は黒々としており、インク排出は安定しているのにつけ・とめ・はらいの表現をしやすいため、艶やかな字が書けます。
・ロルバーンポケット付メモLサイズ
新書より少しだけ大きいサイズのリングノートです。
5㎜方眼のページで、クリーム色のサラサラした紙面が特徴です。表紙はシンプルなものから、毎年発売される限定イラストまで様々ですので、ぜひ好みのデザインを見つけてくださいね。
本に満たされる日々を
本を読むことは読解力が育ったり、論理的に考える力が身についたり、リラックス効果があったり…
とにかく、ひとことでいえば自分自身を豊かにしてくれる経験です。
1冊1冊、大切な読書体験をノートに書き記していくことは、より人生を鮮やかに彩ることにつながっていくでしょう。
自分だけが想ったり味わったりすることができる、その豊かな感性を大切に育んでください。
それではまた。