静岡県西部の看板建築2

今回も引き続き、静岡県西部にあった看板建築を紹介していこうと思う。初めは純粋に参考資料程度に古い建物を何軒か写していただけであったが、この頃から筆者自身も、ふたつとして同じ形の存在しない看板建築の面白さに段々と惹かれてゆくようになっていった。

太田屋食料品店(静岡県湖西市新居町)

江戸時代からの姿を今に留める旧東海道の新井関所から徒歩数分ほどの場所にあった「太田屋食料品店」こちらはグーグルマップの情報によれば2022年冬の時点ではまだ営業中である模様で、スーパーが出来ても地元のお得意さんに支えられているのか、時代に負けずしぶとく生き残っているようだ。
太田屋食料品店


2階建て、切妻屋根の太田屋食料品店
2018年9月22日撮影

大衆食堂 銀月(静岡県浜松市天竜区)

遠州鉄道の終着駅である西鹿島駅前にあった大衆食堂「銀月」すでに営業はしていないようだったが内部は営業中のままの姿で残っていた。左側の2階建ての建物はタバコ屋か何かだったようだ。

大衆食堂・銀月(右)2018年9月23日撮影
窓越しに内部を撮ってみた。

小○茶店(静岡県浜松市南区)

中田島砂丘のほど近くにあったお茶屋さん。店名は不明。いつ頃まで営業していたのかも不明である。

2017年5月4日撮影

平野商店(静岡県浜松市天竜区)


浜松市天竜区の渋川にあった「平野商店」
業態は不明だが、おそらくは食料品店か日用品店だと思われる。ファザード部分に屋号が入っている「□の中に"や"」でおそらくは「ますや」であると思われる。

2018年9月8日撮影
上記写真の反対側から。こちらも元店舗と思われる。

かどや旅館(静岡県浜松市天竜区)

転車台と扇型機関庫が今も現役で活躍する、天竜浜名湖鉄道、天竜二俣駅から北西へ十数分ほどの場所に残る「かどや旅館」。正面からだと分からないが、いくつもの建物が奥へと連なっており、奥行きが凄まじく長い。

かどや旅館 正面外観 2018年12月1日撮影。
ファザード部分のアップ。庇部分はタイル貼り。
パノラマモードにて撮影。
レンガ造りの蔵。
石造りの建物。ラーメンの丼みたいな模様がある。
立派な門。レンガ造りなので恐らく明治大正期辺りのもの。


こんどうコーヒー(静岡県浜松市中区)

浜松駅から北西ヘ徒歩十数分ほどの場所にある喫茶店「こんどうコーヒー」。創業は1951年(昭和26年)。2023年1月中旬時点で営業中。

こんどうコーヒー 正面外観 2022年5月20日撮影。
正面部分のアップ。

杉浦レコード商会(静岡県浜松市)

複合施設「ザザシティ浜松」近くに残るレコード店、「杉浦レコード商会」。黄色地にコロムビアレコードとビクターの文字が記されたファザードが目を惹く。2023年1月中旬時点で営業中。

杉浦レコード商会 正面外観 
隣の建物も店舗だったようだが、業態は不明
2022年5月20日撮影
レコード、テープの文字が時代を感じさせる。
今やCDやブルーレイディスクですら過去の存在となりつつある。

典昭堂(静岡県浜松市中区)

国道257号線沿いにある古書店「典昭堂」。
今や大手のリサイクルショップ等々に押されて少なくなりつつあるスタイルのお店である。

典昭堂 正面外観 2022年5月20日撮影

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