昔野菜収穫体験
昔野菜の収穫
こんにちは。十和地域担当の藤田です。
2025年1月22日、今日は昭和小学校にて昔野菜の収穫の日です。
この活動は、十和地域の伝統や食文化を学ぶとともに、農業の大切さを実感してもらうことを目的に実施されています。
昔野菜とは、大道地域で収穫されている固定種の野菜で先祖代々から収穫や種取りを繰り返され、その地域の気候や農地に適している野菜です。カブや大根、高菜、ウリや豆など多品種に及びます。
収穫する野菜は種まきから子供たちが丹精込めて水やりや虫を駆除しながら作ったものです。あっという間に大きくなった姿を見て、成長が早いなと感じました。
収穫が始まると子供たちが「大きくて引けないよう」や「腰が痛い」など苦戦しながらも協力し合い収穫をしていました。最後には笑顔で収穫物を持つ姿が印象的でした。
昔野菜の調理
収穫した野菜は、子供たちとおかみさん市の方々によってカレーや酢ものに調理され、参加者にふるまわれました。
カブの酢ものは、昔カブの持つ鮮やかなピンク色がきれいに映えていて食欲をそそる料理で、シャキシャキ食感で程よい酸味でカブの甘さを引き立てていてさっぱりする食味でした。
個人的には、高菜の白和えが一番のお気に入りです。隠し味のゴマの風味がふわっと広がり、白和えの自然な甘みとのバランスがとてもよかったです。家庭料理らしい素朴でやさしい後味で懐かしさを感じられる魅力がありました。
昔大根が入ったカレーは、大根がほくほくに軟らかく「カレーに大根なんて考えられないと思っていたがとても美味しかった」と好評でした。
調理を行った小学生からは、昔野菜は切るのが難しかったけど食べてみるととても美味しかったなど感想を述べていました。
昔野菜の販売
1月23日十和の道の駅にて、昔野菜の販売が行われました。
ポップを子供たちが書いており、絵から「食べて」や「美味しいよ」などキャラクターが話しているかのように描かれ、小学生たちのユニークさが垣間見えました。
販売準備中でも20人ほど昔野菜の販売を待ち望む方がおり、子供たちも少し緊張していました。
11:00に販売が開始されると、レジ前に続々と行列ができ地元の方たちや県外客の方たちがお買い求めされていました。
小学生は慣れていない作業で緊張しながらも商品が入った袋を大切にお客さんに渡し、嬉しそうに「ありがとう」とお礼を言っていました。
大量に購入される方もおり、大根を重そうに運んでいました。
販売の様子は、高知新聞にも掲載されているのでぜひご覧ください。
十和地域の伝統や自然を体験する取り組みは、子供たちにとって貴重な思い出となり将来への食文化や農業へのさらなる理解につながることが期待されています。