【しくじり話】新卒の僕が新規事業コンテストでやってしまった失敗事例3選
このnote記事は、スタメンnoteリレーの2日目です!
スタメンのnoteリレーにはついてはこちら👇 https://note.com/stmn_hr/n/nba04df620847
はじめまして。
株式会社スタメンの川村飛翔(かわむらつばさ)と申します。
2020年9月に新卒としてスタメンに入社し、インサイドセールスやフィールドセールスを経て、現在はカスタマーサクセスという職種に従事しております。
今月から、弊社内ではnoteリレーが開催されているのですが、社会人歴3年となるこの節目のタイミングで、最も熱を注いできたことについて備忘録も兼ねてアウトプットしておきたいと思い、参加することにしました。
今回のテーマ
最も熱を注いできたことはズバリ・・・新規事業への挑戦です!!
学生時代にスポーツ(サッカー)しかしてこなかった自分が、ビジネスの世界に入り、社内の新規事業コンテストに挑戦してきたことでどんな失敗をしてきたのか。
また、そこから何を学びどのように成長してきたのか。
それが本noteの内容となっております。
自分自身の新規事業への関わり方は、社内での新規事業コンテストになりますので、どちらかというとイントレプレナー寄りの内容になっているかと思います。
ただし、若くして新しい事業や、既存の事業開発に携わっている/これから携わりたいと考えている全ての方々に向けて、何か一つでも参考になればという想いで仕上げたつもりですので、ぜひ興味ある方は最後まで見ていただければと思います。
前置きが長くなりましたが、それでは本題に入っていきます。
新規事業コンテストに挑戦するまでの経緯
株式会社スタメンでは半年に一度の頻度で、事業化までを見越した社内新規事業コンテストを開催しております。
(※2023年からは、一部フローが変化しています。)
もともと新規事業に関わりたくてスタメンに入社したこともあるので、これまで開催されたコンテストには全て参加。
事業アイデアの種を考えることから、予選を勝ち上がって審査員(弊社代表やVC)の方々へ事業案をプレゼンすることまで、色々と経験してきました。
(※これまで全4回開催されており、いずれも予選突破→決勝へ。)
スタメンで行われている社内新規事業コンテストの全貌
僕がなぜ新規事業への挑戦にこだわるのか
など、より詳細な情報については、下記のnoteにまとまっておりますので、気になる方はこちらから⬇️
会社の中でも圧倒的な熱量をもって取り組んで自負はありますが、
結果としては、全ての大会が苦い経験として終わってしまっています。
それもそのはず、スポーツしかしてきてない自分にとっては、
誰の悩みを解決してお金を稼ぐのか
その悩みはお金を払ってでも解決したいほど大きいのか
いかに安く仕入れて高く売れるか
といった事業感が、全くといっていいほどないので、考えること全てが浅く、役員たちと並んで事業案のプレゼンをすることがとにかく恥ずかしいレベルでした。
とは言っても、回を重ねるごとに学ぶことも多く、次第に自分自身の中で多くのナレッジも溜まってきました。
それらを活かして、僕はこれから新しい事業の立ち上げに取り組んでいきますが、本noteにも【しくじり話】として、まとめていきたいと思います。
実際の失敗事例
事例①:市場選定のミス
中でも、自身が精通してない業界で事業を考えたことと、自身の強みを活かした市場選定ができなかったことが大きく挙げられます。
💭自身が精通してない業界で事業を考えてしまい・・・
これは第3回目の新規事業コンテストでの出来事。
チームで事業アイデアを考えていた時、メンバーの一人が学生時代にリハビリ領域を専攻しており、リハビリ業界では可動域の計算や記録方法がまだまだアナログであるとのことを共有してくれました。
そこに目をつけた事業アイデアを考え、見事に予選突破できました。
ただ、調査を進めていくほど、その解決策がリハビリ市場に受け入れられるのはまだまだ時期尚早な気がしてきて、思い切って事業アイデアの変更を決断しました。
そして新しく選んだ市場が『介護』。
理由はマーケットの大きさやDX化の側面でまだまだ成長の余白があったから。
事業アイデアは、簡単に言うとケアマネ業務のDX化のようなものにごそっと変えました。
結果は、、、決勝に出場した4チーム中4位で、ボロ負け。
医療や介護などは法が強く絡んでくるので難しいという部分もありますが、それ以上にチームメンバー全員がその業界のことについて素人だったということが敗因だと感じています。
(もちろん予選から決勝までの数週間で調査はしていました。)
その業界のことを知らないと、ユーザーがどんな悩みを抱えているのかの説明にリアリティさが欠けます。
もちろん、自分の家族や身の回りにいる人が抱えている課題や、ネットで拾った情報をもとに事業アイデアを作り上げて方法もあるかと思います。
ただ、まだ事業感が弱い若手の僕らは、これまでの人生の中である程度精通
してる業界で勝負するのが鉄則な気がしてます。
💭自身の強みを活かした市場選定ができずに・・・
「お前は、俺とか加藤さん(創業社長)と真っ向勝負で戦っても勝てないんだから、俺らが分からない市場で勝負しないとダメだよ。」
これは、現代表の大西に何十回、いや何百回と言われ続けてきたことになります。
僕は新卒4年目の26歳。
特に社内での新規事業コンテストの場合は、他の案と並んで、審査員に評価されます。
かつ、戦うのが役員チームとなると、市場選定を間違えば経験の浅い僕は圧倒的に不利になりやすいです。
なので、自分の年齢や経験を強みにした戦い方はとても大切です。
また、これは決して社内の新規事業コンテストだけの話ではない気がします。
人それぞれ参入すべきジャンルというのは存在していると思っていて、そこをうまく選択できるかはとても重要だと思います。
例えば、自分の若さであれば、最近だとWEB3.0、動画メディア、SNSマーケ、ライブコマース、D2Cなどは身近に感じてますね。探せばもっといっぱいあると思いますが。。。
かつ、一時的な儲けではなく、中長期的に続いていく事業を作ろうとすると、上記市場の中から将来自分たちのライフスタイルのインフラになり得るものを見極める必要も出てきます。
事例②:売上が立つことを示すロジックが弱かった
これは第2回目の新規事業コンテストでの出来事。
各企業様の新入社員オンボーディングを支援するサービスを考え、決勝に臨みました。
自分自身、入社一年目で不安が多かった時の記憶もまだ鮮明に覚えており、チームメンバーの一人が管理部として新入社員の受け入れも経験していたため、まさに自分たちが欲しているサービスであり、市場選択の根拠も十二分にありました。
また、決勝の数日前に、メンバーのSNSでモック画面を公開したところ、投稿を見てくれたとある企業の役員から関心があるという旨の問い合わせももらいました。
それくらいサービスとしては仕上げたものの、結果は出場5チーム中2位で負けてしまいました。
敗因は見出しにもあるように、売上が立つことを示すロジックが弱かったことです。
もっと正確に言うと、どうやって売上を作っていくかの考え方を知らなかったことです。
X(旧Twitter)でもよくシェアされていますが、売上というのはだいたい上記のような式で表すことができるかと思います。
この時の僕らのサービスに置き換えてみていくと、SaaSモデルで考えていたので、顧客単価は他のSaaSツールの価格帯を一通り調査した上で、@300円/月~@700円/月ほどで想定していました。
そしてオンボーディングという領域なので、頻度は限られてきます。(各ユーザー入社してから半年~1年ほどの期間)
そうすると、顧客単価(低)× 購入頻度(低)となります。
もちろん、どれくらいの売上を目指すかでここの判断基準は変わってきますが、
年間売上10~30億円規模を目指している弊社の新規事業コンテストにおいては顧客の母数も鑑みると、ニーズはありつつも、ニッチなサービスということで結果的に勝つことはできませんでした。
事例③:サービス概要がふわっとした状態でプロトタイプやモックの作成に取りかかった
自分一人でプロダクト開発ができるのであれば、この内容は無視していただいて大丈夫ですが、そうでない場合は意識しておくべきポイントだと思います。
僕はBiz職でコードを書くことはできないので、コンテスト期間、モックやプロトタイプの作成などは開発のメンバーにお願いをしていました。
開発に携わったことがない方々はなかなかイメージが湧きにくいかもしれませんが、プロトタイプはもちろん、モックを作るだけでもかなりの工数がかかります。
ですので、まずモックの作成に取り掛かってもらって、途中で変更点が出てきたら都度変えてもらうというやり方はほぼほぼNGかと思います。
自分も実際に失敗した経験があり、とにかく最低限のモックを作って顧客インタビューに移っていきたいという想いが先行しすぎて、チームメンバーと衝突しかけたことがありました。
開発作業は後戻りができないことが多いため、開発メンバーは正確性と効率性を特に重要視します。
ここをリーダーが理解していないと、相互理解の欠如が起き、信頼関係の構築ができません。
以上が、社内での新規事業コンテストを通しての僕の失敗事例になります。
他にも考えるべきポイントはあるかと思いますが、これらの3つの事例が少しでも参考になったら嬉しいです。
新規事業コンテストに出て良かったこと
一方で失敗事例だけでなく、新しい事業を考える力が養われることによって、普段の業務に活かされている部分も大いにあると感じています。
自分の場合は具体的には2点です。
良かったこと①:事業開発の視点が養われる
日々、新しい事業アイデアを考えることが習慣になってくると、普段の業務の中でもその思考法が発揮される場面があります。
僕はカスタマーサクセスとして、普段は『TUNAG』の活用支援をしているのですが、
『TUNAG』はアップデートも多く、合わせて新しいオプション商材も定期的に登場しています。
新しい商材ということはユースケースがまだないため、お客様の会社概要や活用状況を踏まえて、想像を膨らませ、こんな活用方法がありますよ〜とこちらから提案する力が求められてきます。
僕自身、ここを考えられる力はカスタマーサクセス部の中でも自信があります。
実際、2022年から2023年にかけて開発された新しい商材のほとんどは、僕が最初に売上を作っています。
そういった事業開発の視点が持てると、既存事業をよりグロースさせられる存在にもなっていけるかと思います。
良かったこと②:プレゼンスキルの向上
弊社の新規事業コンテストは、決勝にいくと、必ず10分間のプレゼンTIMEがあります。
広々とした空間の中で、審査員である代表やVCの方々へ、時間内に熱量をこめてプレゼンする。
こんなに緊張感があるプレゼンの場はなかなかない気がします。
そのような経験を繰り返すと、自ずと人前でプレゼンすることに対して苦手意識がなくなってきます。
オーディエンスの様子を見ながら話し方を変えたり、時間内でプレゼンを終えるために頭の中でストーリーを再構築することもできるようになってきました。
また、普段の業務では経営層の方々に対して『TUNAG』の活用状況をお話する機会が多々あります。「経営層」ということで最初はかなり萎縮してしまい、なかなか自分が伝えたかったことがうまく伝えられませんでした。
しかし新規事業コンテストを通して何度もプレゼン機会を経験したことで、今では堂々とお客様とコミュニケーションがとれるようになりました。
プレゼンスキルを身につけることが必須かと言われればどうか分かりませんが、ネットが普及し、多くの情報で溢れている現代において、自分の言葉で伝える能力というのはとても大切だと思います。
以上2つが、社内での新規事業コンテストに参加して、副次的に得られたメリットになります。
最後に
会社のnoteリレーというイベントをきっかけに、今回は自分が最も熱を注いできた、そして今後も最も熱を注いていくであろう新規事業のことについて色々と書きました。
ただ、まだ自分は何も成し遂げることができていません。
新規事業の立ち上げもこれからです。
今後も自分の学びや体験は言語化していきながらも、
決して評論家にはならず、日々行動することを大切にしていこうと思います。
最後まで読んでいただいた皆様、ありがとうございました!
noteリレー明日は、プロダクト企画部長の二階堂さんです🏃♀️
ぜひお楽しみに!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?