肚落ち(?)

あ、つながったかも

Xデザイン学校4回目。終わった翌日から夏休みになっていたり、グループワークを優先させている間に時間が経ってしまった。でも、そのおかげというか、なんというか、これまで点でインプットしていた知識が少しずつ線になったというか、「あれはこういうことだったのか」と思い直すことができたような気がする。
一番は「Google」と「行動観察(エスノグラフィ)」「一次情報を得る」こと
正直、今まで「データを集めること」の重要性がよくわかっていなかった。データが石油、と言われるほどに、何がそんなに大事なのか。
仕事でデータ連携基盤を取り扱っているものの、売り方がパッとしないからもあるだろう、でも、データを集めてどうなるんだろう、とどこかで懐疑的だった。
でも、エスノグラフィ、ビジネスリサーチ、ユーザーインタビューときて、ハタと思った。
「Googleは、ずっと”行動観察”をしているのと同じだ」
そこにあるのはまごうことなき一次情報だ。そう思ったら、とたんにデータの重要性が腹に落ちた。
インタビューに置き換えてみる。
「あなたは何に興味がありますか」「あなたは何が好きですか」
突然そう聞かれて、一瞬の間もなく答えられる人は、あまりいない気がする。
多少気を使って、多少かっこつけたりして、多少とりつくろったりする
でも、「あなたは何を調べましたか」「それはなぜですか」
その問いは、事実を聞いている上で(ファクト)、内省(インサイト)も得られるのだ。Googleはいつもやっている。それを、一番近くでやっている。
たぶん身近な家族よりも私のことを知っているだろう。だからこそ
「この人は最近、シャネルのマトラッセ(バッグ)が気になっているが、
どうもそれを買う経済力は無いらしい。ならばこの人が知らないであろう、まだ調べていないブランドのお手頃で似たようなバッグを勧めてやる」と広告が出せるのだ。

ユーザの声からサービスは生まれない

今回の目から鱗案件はこれだった。ユーザの声を聞くのが大事、ユーザのニーズを満たすのが大事。だから一生懸命ユーザのことを知るのだ…
でも、ユーザの声からサービスを考えるのはNGと。日本全国新規事業はこれで失敗していると。
あーーーー(思い当たる節)
フォードの例でも腑に落ちたが、ユーザはゴールを間違えているというのは、確かにそうかもしれない、と思った。というのはユーザーインタビューでインタビューイ役をやってみて、最後に時間切れで聞かれた言葉がひっかかっていて、終わった後も考えてみたら、最初に「自分がこうしたいと思っていること」とは、全然別の欲求があることに気づいたからだ。
極端な例、「お金が欲しい」に対して「じゃあお金あげます」じゃないのだ。
なんでお金が欲しいのか、求めているのは何なのか。そこを拾わないといけないのだ。そうしないと「デライト」はないのだ。

グループワーク

今回から、グループワークが本格化してきていて、講座外の時間にもコミュニケーションをするようになった。私は会社では下から数えた方が早いポジションにいることが多いので(どんだけ古いのか)、若い方と話していると会社とのギャップに戸惑う。でも、うちのグループの方々を見ていると、夢中でキラキラしながら学ぶっていいな、みんなすごいな、と素直に思う。仕事家事育児の隙間にしか参加できていないのが申し訳ないけども、やれる範囲で成果をだせるように、チームにも役に立てるように、と思う。

感動する体験を探してみた

感覚を磨くためには、美しいものに触れることが大事ということで、夏休み期間ということもあり、いろいろなところに行ってみた。
開館以来、ずっと行きたかった石川県立図書館(百万石ビブリオバウム)

私は昔から図書館が好きで、暇さえあれば図書館にいた子ども時代を思い出した。「本を探す体験、を楽しめる場所」だなと感じていたら、館内リーフレットに「思いもよらない本との出会いを楽しもう」と書いてあった。
コンセプトが狙った体験に、まんまと乗っかっているのだな。でも同時に思った。ビジョンとデザインと仕組みが一致している状態は、無駄がなくてシンプルだ。美しいし、しっくりくる。体感することは大事なのだな。
国立工芸館にも行ってみた。美しいいろんなものが、300円で閲覧できる。ビバ公共施設。


おまけ

海洋堂ミュージアムに行ったら、ウルトラマンの前から動かなくなってしまった息子(姉の影響でウルトラマンが大好き)

海洋堂ミュージアムの入口に創業者の「人間には感動する心があって、それが創造力のもとになっているのです」という言葉があった。確かにそうかも。同人誌(二次創作)は果てしない作品への愛、というのも聞いたことがある。感動するから作りたい。アート思考にもつながる気がする。

ミュージアムを出て、コインパーキング横のお寺の掲示板にはこんな言葉があった。
「聞こうという心がなければ、聞いていても聞こえない」
ユーザーインタビュー、頑張ろう。

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