ジャパニーズウイスキーの歴史
はじめに
2024年現在でもウイスキーブームは続いております。
特にジャパニーズウイスキーの人気は凄まじいです。
ウイスキーフェスティバルや蒸留所見学、そして抽選でしか手に入らないボトルなど需要が高まっております
ウイスキーのことをあまり知らない方からすると驚くことも多いと思います
・ボトルを買うためにいろんな酒屋を巡ること
・アルコール度数が高くて飲みにくいこと
・ボトル一本の値段が高いこと
ご自身の旦那さんだったり友人、身近な人にいるのではないでしょうか?
そこで今回はウイスキーの歴史を紐解きながらウイスキーの魅力をお話したいと思います
なぜジャパニーズウイスキーは高いのか?
日本のウイスキーは手に入らない、高級というイメージがあるかと思います
特にジャパニーズウイスキーは良いボトルが手に入っただけでツイッターで投稿されアクセス数やいいね♡の反応が多く見られます
ただ、昔は手軽に買えました。この10年くらいで変わっていったんです
ドラマ「マッサン」の影響や日本のウイスキーが数々の賞を取り世界から認められたことで需要が多くなりました。
しかしウイスキーには熟成という工程が必要なためすぐに世に出ることはありません。数年、数10年かかるのです。
そのため原酒不足になり手に入りにくいものの価値がどんどん上がり手に入りづらく、値段が高騰しているのです。
ただ価値が高い=美味しいではありません
無理に買うよりも別のウイスキーを楽しみましょう!
今普通に買えるウイスキーもいつ終売するかわからないため1本1本大事に飲むようにしてくださいね
世界が認めたジャパニーズウイスキー
2001年にニッカウイスキーの『シングルカスク余市10年』イギリスの品評会で世界1位を獲得しました
そこから
・「竹鶴21年ピュアモルト」
・「響21年」
・「イチローズモルト&グレーンジャパニーズブレンデッドウイスキーリミ
テッドエディション2019」
・「富士御殿場蒸留所シングルグレーンウイスキーAGED 25 YEARS SMALL
BATCH」
など数々の賞を受賞しております
日本のウイスキーが世界的に評価されれば話題にもなりますし、1度飲んでみたいという気持ちになると思います
飲まず嫌いな人や適当にウイスキーを買って飲んでた人たちもその美味しさに気づいたのではないでしょうか?
こうした背景には100年から日本のウイスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝や山崎蒸留所設立者の鳥井信治郎についてお話します
サントリーの山崎蒸留所(当時寿屋)の創設者鳥井信治郎
日本のウイスキーといえばやはり「山崎」のイメージが強いかとおもわれます。1923年に日本初の蒸留所として鳥井信治郎が創設しました。
その鳥井信治郎の行動力が凄まじく、今美味しいウイスキーを飲めているのは100年前から行動してくれる人がいるからこそです
・鳥井信治郎は13歳にして薬種問屋に丁稚奉公に入る※
※丁稚奉公とは十分に成長していない子供が親元を離れて住み込みで仕事
をすることです
・20歳の時独立し、28歳で甘味葡萄酒『赤玉ポートワイン』をヒット
させる
・スコットランドでウイスキー造りを学んだ竹鶴政孝を工場長として迎え
入れ、大阪に山崎蒸留所を建設する
・1929年に国内ウイスキー第一号となる「サントリーウイスキー」(通称
白札)が発売
・そして今も飲まれている角瓶は1937年に発売されております!
日本のウイスキーの歴史を変えた竹鶴政孝
日本のウイスキーで忘れてはならないのは竹鶴政孝です。
竹鶴さんの行動力がないとウイスキーの技術は数10年遅れるといわれておりました。
1919年にスコットランドのロングモーンやヘーゼルバーンに実習に行き蒸留技術を日本に持ち帰ります。
今は飛行機で海外旅行行くのは当たり前になっていますが、これは100年前のことなので船でヨーロッパまで行ったことになります
20代前半にして命がけでウイスキー造りを学びに行ったのです
ロングモーンはスペイサイドにあるエルギン地方にあり、そこでは1週間ほどの実習を行います
そこからグレーンウイスキー蒸留所で蒸留技術を学び、フランスやドイツでワイン造りの研修も行っています
1920年にはキャンベルタウンにある※ヘーゼルバーン蒸留所で3か月程実習を行い、竹鶴ノートに実習記録が記載されています
※ヘーゼルバーン蒸留所は今はなくなりましたがスプリングバンク蒸留所が製造しておりノンピート麦芽を使ったウイスキーになります
スプリングバンク蒸留所では現在ノンピートのヘーゼルバーン、ミディアムピートのスプリングバンク、ヘビリーピートのロングロウの3種類あります
竹鶴さんが日本にウイスキーを広げた第一人者であり、今こうして美味しいウイスキーが飲めているのも彼なくしてはあり得ません
ウイスキーというのは長いもので数10年熟成させてる場合もあります
要は自分たちのお父さん、お爺ちゃん世代の人たちが準備してくれているため私たちがそれを飲めるのです
造り手の方たちも自分たちの子供世代、孫世代のために造っているのです。
飲んで美味しいだけではなく思いが込もったウイスキーを一度飲んでみたいと思ってもらえれば幸いです