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”主語”の大きい主張は話半分で聞こう

主語の大きい主張とは

主張は”自分の意見または集団を代表して”行います。
自分の意見や主張に権威性や納得性を持たせるために”過剰に主語を大きくする”ことが散見されます。
個人の意見を合意なしに”職場のみんなもそう思っているから”と主張されると受け手は無下にできません。これを鵜吞みにすると主張する人の意見が総意として扱われ組織や社会のルールが変更・決定されていきます。

主語の大きい主張の例

個人または狭い意見を大きく見せるケース

政治などでは”国民や社会”が・・って主語が多用されます。
しかし、満場一致の政策や主張は少ないです。その主張に賛成できないことが最悪マイノリティや少数派と錯覚してしまいます。
感情的になると個人の主観が前面出て、主語が大きくなりがちなので主張ではなく提案や提言などに留めるのがベターかもしれません。
個人や組織の意に反した選挙結果が出た場合”日本は終わった!”など主張する人が少なからずいることは残念なことです。

特定の属性に悪い印象を持たせるケース

例えば”凶悪犯罪の犯人の自宅からアニメが押収された”とすると”アニメ自体が凶悪犯罪と結び付けられ”ファンなどが偏見の目で見られることがあります。1つの事件で属性全体が叩かれたするケースは多いです。
対策としては傾向があると思った際は、しっかり調査して傾向が大きいなど精査をする必要があります。
こういったケースや社会的偏見や差別を時にして生みかねません。
報道などで一時的な問題だと十分な検証をせず、安易な結びつきで属性批判をすることが多々あります。

キレイごとに使うケース

全社員一体となって、困難に立ち向かおう!・・などが当てはまります。社の変革や施策には”損する人得する人”がいる訳であったり、そもそも具体性に欠けることも多々あります。具体性がなければキレイごとと捉えられ”当事者意識”がつきませんし、変革や施策は全員にチャンスなど良い部分のみにフォーカスし過ぎる傾向にあります。

理想を強要してしまうケース

例えばホテルでいうと高級ホテルやディズニーリゾートなどのホスピタリティが賞賛されることがあります。こういった記事やテレビの特集を見て、ごく普通の価格帯のホテルで”普通ホテルは”と主語を大きくしてホスピタリティを要求されることがあります。
お客様は神様の精神を客側が持ってしまうケースは、カスハラが起きる場面では見られます。

事実誤認があるケース

ゴシップでざまぁ系やオワコン系の煽りがあり”〇〇社は大幅減収で倒産危機”など主語が大きい表現が最近増えています。しかし決算などをしっかり見てみると前年が出来過ぎていることが要因であったり倒産には程遠いケースがあります。ネット記事や動画はPV数や再生回数が稼げるので、非常に多くなっています。見出ししか読まないと内容が異なったり、記事自体が一面でしか書かれていないケースがあります。

感想

前回に引き続き絶望先生からの記事になります。
十年以上前の作品ですが、いまだに主語が大きいことや悪質性が増しているような気がしますね・・

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