最後は家に帰りたい
保育園の子どもたちは
夕方になると
入り口付近まで
行ったり来たり
するのです
早く
お母さんに会いたい
早く
家に帰りたいと
表情で語ってくるのです
お友達のお母さんが
迎えに来たら…
入り口まで見に来て
一生懸命背伸びして
外をみるのです
次は自分の番だと
待ち構えてるようです
自分の母親を
心待ちにしているのです
お母さんが迎えに来たのが
見えたら
満面の笑みで
『ママ〜』とお母さんの腕に
飛び込みます
何とも
微笑ましい場面に
こちらも笑顔になります。
これと
同じ場面で
思い出すことがあります
そう、老人ホームの
入居者様です
家に帰りたい!
ここから出たいと
エントランスを
目指して来る
入居者様と
その場面が
重なりました
誰にとっても
自宅が一番心地よいのは
当たり前です
家に帰りたいと思うのは
子どもも大人も
同じなのです
そして
あの鍵で閉ざされた
自由に出入り出来ない
エントランスを出て行くときの
笑顔もまた同じだと
そう感じました…
家族が待つ家
長年暮らした家
居心地のよいあの家に
誰もが
最後は帰りたいと
願い行動にうつすのです…
帰っておいで……
あの場所へーー
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