まじめさから生まれるもの
藤田雅史氏の「ちょっと本屋に行ってくる」を読んだ。
どうやら、著者は出版社に原稿を依頼されたようだ。
知的な、
まじめなエッセイを求められている
と氏は受け取り、どのような文を書くか考えていた。
いきづまりを感じ、
本屋に行ってみることに。
とてもよかったのだという。
涼しい環境が。
「そこっ?」とひと笑い
続けて、夏の極暑の中で考えるもんじゃない
っと、開き直る。
「仕事場クーラー無しなんかいっ」とひと笑い
続けて、本屋で もよおした話になり、
本屋でしばしば、もよおしてしまうという個人的経験から
wikipediaでその現象が日本人では結構多いということをつかみ
自分だけでないのか と思う
下の話と、すこし気の抜けている描写、
著者の素朴な疑問を追求してみた純粋さに、 ひと笑い
続けて、本屋のトイレが清潔であり、
すぐに行けるようにあることがいいことだと
本屋のトイレにフォーカスをあてて終わっている
なんじゃこりゃ とひと笑い
エッセイってこんなものだとは思うのだけど、
結局、冒頭の、知的で、内容のある話に終結しないけども、
本屋さんあるあるを、別の切り口から語っている内容であった。
うまいなあ、と思った。
というか、著者の目線がそうなんだろうなと親近感と安心感
真面目なテーマで、非真面目な、
肩透かしの、
正々堂々とか、勝負!の世界ではなく、
こういうのもありますよ
って感じのゆるさ
好きです笑。
一方、本を出版しているくらいなのだから、
まじめに、こつこつと、人を大切にしている一面ももちろんあるのだろうという
安心感も感じ、いいハーモニーだなあと思う。