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SungerBook 舌鼓(したつづみ)

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どこまで味わい尽くせるか<文芸批評>
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記事一覧

佐久間宣行∞福留光帆

〈SungerBook-舌鼓14〉 「佐久間宣行のNOBROCK TV」で、「福留光帆のイライラ20」が配信され…

傑作が企画を超えるとき

〈SungerBook-舌鼓13〉 ─ 新星、福留光帆との遭遇 「E.T.としての福留光帆」を投稿してから…

E.T.としての福留光帆

〈SungerBook-舌鼓12〉 ─ 大喜利ファンタジーの新世界 いま、日本じゅう福留光帆に罹患して…

鬼越えの裏窓

〈SungerBook-舌鼓11〉 鬼越トマホークといえば、いま、お笑い界の「台風の目」的存在になっ…

韓流「商道」は面白いか?

〈SungerBook-舌鼓10〉 ─  批評の動機 韓流歴史ドラマ「商道」(サンド)については、4~5…

神話としての「永遠の0」

〈SungerBook-舌鼓9〉 ─ 「英霊」という記号についての試論 「永遠の0」について語ろうとする…

韓流メソッド [その3]

<SungerBook-舌鼓8> 韓流ドラマづくりの三大方針の3番目は、おもしろさの追求です。 まず、そもそもおもしろさとは何なのか、これを明確にしておく必要があるかもしれません。これも、幅を広げ過ぎると際限なくなりますので、ある程度の絞り込みをしてみましょう。「韓流メソッド [その 1]」で、私は「③おもしろさの追求(狭義のエンターテイメント)」としていますので、この場合「狭義」のその内容のことになってきます。 ドラマを映画などを含めて広く捉えてみますと、一番左寄りに

韓流メソッド [その2]

<SungerBook-舌鼓7> 韓流ドラマの大方針の一つとしての「わかりやすさの追及」について続け…

韓流メソッド [その1]

<SungerBook-舌鼓6> 2000年代、韓流大ブームがありました。 「冬ソナ」を筆頭にあのブーム…

「上から目線」と文芸批評

〈SungerBook-舌鼓5〉 小説を読んだ時、特に文庫本の巻末には解説が載っていて、これが結構楽…

百田尚樹「輝く夜」の輝き

〈SungerBook-舌鼓4〉 百田尚樹氏著作本の総刷り部数が2000万部を突破したとのことで、昨年(…

「WAKE UP」ー 抒情の意味

〈SungerBook-舌鼓3〉 「WAKE UP」は、他にもあるようなので、財津和夫氏の楽曲のことを差し…

藤沢周平の愉楽にひたる②

〈SungerBook-舌鼓2〉 短編小説集「たそがれ清兵衛」を読んだ時、はじめのうちは、個性の違う…

藤沢周平の愉楽にひたる①

〈SungerBook-舌鼓1〉 短編小説集「たそがれ清兵衛」について、何回かに亘り味わってみたいと思います。これは八編からなる短編集で、時代小説好きの方にとっては、垂涎の的となりましょう。私は必ずしもその類ではないのですが、藤沢周平の筆さばきは、なかなかのものだと思っています。もちろん、あくまでもディレッタントとしての論であります。 なぜ藤沢周平か 平成十二年(2000年)に福田和也先生の「作家の値うち」※が世に出されて以来、ある意味日本の小説は終わった感がなくもあり