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東京日帰り旅行記

不妊治療の為の専業主婦生活も半年が過ぎた。

色々な要因で止まっていた不妊治療も、今月下旬には動き出しそうである。
のんびり出来るのも今だけかも、と思っていた矢先に東京で 手塚治虫ブラックジャック展 開催のニュースが飛び込んで来た。

今年、2023年は神、手塚治虫からブラックジャックが生まれて50年。
そして何を隠そうブラックジャック先生は漫画キャラの中で私が抱かれたい男No. 1。
ピノコになりたいと夢想し、文庫版全巻、関連書籍、30周年、40周年記念ブックも持っている結構なファンである。(OVAも大好き、、あのキリコ先生でキリコ先生に目覚めた、、)
現在開催は東京しか予定されておらず、私の住む地方には来てくれそうもない。

治療前の身軽な今なら行ける、、!

そう考えたらもう止まらない。
行き方、金額、所用時間を調べ上げ、夫に報告しついに東京へ行く事へなった。
夫は、もう自分の中で決まってんじゃん。行っておいでよ。と快く?送り出してくれた。
費用は独身時代の貯金を切り崩し、いざ、おのぼり珍道中の始まりである。

混雑を避ける為に平日出発である。
新幹線なんていつぶりか。
もう新幹線チケットは無くなっており、アプリで予約、ICOCAで乗車のハイテクぶり。
検札は来ないけど警備関係の方が車両を見回っている。私が乗らない間に変な事件かなりあったもんな。
どっさり飲食物を買い込んでいるが、今月で終了するワゴンサービスでシンカンセンスゴイカタイアイスとホットコーヒーを食べる。
京都駅辺りで五重の塔発見。
富士山は曇りできれいには見えなかった。
東京までかなり時間があるが、食べ、飲み、東京駅に着いてからの流れ確認、景色、ケータイ、色々してたらあっという間に東京駅である。

東京駅はかなり広くて、流れを何度も確認していたがおのぼりには不安しかない。
駅員さんに聞き、ケータイを確認し、の繰り返しである。
邪魔にならぬよう端で立ち止まっても人の流れに呑まれそうになる。
会場の六本木ヒルズ森タワーまでは乗り換えは二回。
しかもその中に 日比谷駅まで歩く とさらりと書かれており、右も左も分からないおのぼりには難易度が高かった。

森タワーに付いても間違えて企業のビルに入ってしまい(ゴールドマンサックスの文字!)警備員さんに優しく教えてもらった。

最新のエスカレーターで着いた会場の森タワー52階 東京シティビューは文字通りさすがの景色である。
東京タワーも見えておのぼり心を何ともくすぐってくる。(表題の写真)
ブラックジャック展、入ってすぐはフォトスポットになっており、ピノコもいる手術台やブラックジャック先生と居間でのツーショットなど、ファンにはたまらない写真が撮れるようになっている。
インカメで撮っていたら外国の方から撮ってあげようか?と声をかけてもらえた。
キャラクター集合スポットもあり、大満足。

そしてここから先が撮影禁止の生原稿ゾーンである。
当たり前だが漫画そのままで、セリフの写植の下に見える神の肉筆に興奮する。
手とか細部はホワイトの修正入っているが、顔とかはそんなに修正がなかった。
ブラックジャックの始まりは虫プロが倒産した手塚治虫への最後のお情けで4、5回の読み切りで人気出なければ終了。
が、どんどん人気が出てきて手塚先生は他の連載を五、六本抱えながらブラックジャックを書いていたそうだ。(この時に名作、ブッダや火の鳥も、、)
しかもどのエピソードも好き嫌いはあれど捨て話がない。
いくつもの話を練り、アシスタントさんはいれど原稿を書く、、
改めて神はやはり神と納得してしまった。

余韻に浸りながらグッズショップへ。
決めておいたものを購入したかったが、私が行ったのが連休後の平日だった為、ほとんどのものが売り切れてしまっていたがアートブックは買えた。

おのぼりに許された時間は五時間程度の為、ここからは地方の物産展には来ない、現地に来なければ買えないもの購入して行く。
毛利庭園もシェイクシャックも後ろ髪引かれるが
伊勢廣の焼き鳥とうさぎやのどら焼き引き取りが控えている。
来た道を戻りながらナビに頼りそれぞれの店に向かう。
アプリ様のおっしゃるように向かっているが、少しご機嫌斜めらしく右を示したのにやっぱ左ね。と振り回される。
10月といえど二つを買い終わり東京駅に着いた時には汗だくになっていた。
倒れるのを防ぐ為、憧れの成城石井ではポカリスエットだけを買う。
東京ばななやNYキャラメルサンド(これ並んでるなんて知らなかった、、)弁松のお弁当を買い、自分の中でのミッションは終了である。

早め早めで行動したので新幹線の時間には余裕で間に合った。
お昼は疲れ過ぎて何を食べたいか分からず、立ち食い蕎麦で塩分と油分を補給した。
駅弁屋 祭に行きたかったが荷物は重く、体はくたくたである。
帰りの新幹線は少し寝て、アートブックを見る。
手塚先生ってピアノも弾けんの?とびっくりしながらだらだら過ごすともう到着駅であった。

夫とお土産を食べながら(伊勢廣の焼き鳥が美味しすぎる、、マイベストつくね!)
今日の事を色々と話す。
スマホの歩数計を確認すると17,000歩も歩いていた。どうりで足がくたくたなわけである。
滞在時間は短かったが東京は本当に楽しかった。
また数十年後、自分の為だけに時間が使えるようになればまた行きたい、と思うがその時に自分の体力が付いて来れるか。今から心配である。

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