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【原付】1章 運転者の心得 まとめと問題集 

原付の免許を取りたい人のための教科書同等の内容をまとめてます。
文字ベースで見たい人にはしっくりくると思います。
太文字は重要ポイントです。
おさらい問題も25問最後にあります。


車の区分

用語を区別して理解しておきましょう。試験問題文中に出てくる用語によって正誤が変化するので注意が必要なものになります。


・上記、全てをまとめた表現が《車など》です。
・《自動車》は大型自動車・普通自動車・普通自動2輪車など、〇〇自動車のように自動車という文字が含まれているのが特徴です。
・原動機付自転車には自動車の文字が含まれていないので、自動車には該当しません。
・《軽車両》は自転車、リアカー、そりなどのエンジンや電動機の付いていないものです。ただし、例外として電動シニアカーは歩行者扱いです。


運転免許の種類 [良く出るPOINT]

① 第1種運転免許・・・自動車、原動機付自転車を運転する場合に必要な免許
②第2種運転免許・・・営業目的のバス、タクシー、代行運転車両を運転するときに必要な免許(注:原付2種の表現は道交法では使用しません。通称の呼び名として理解してください。原付2種は道交法では小型自動二輪車として表現してます。)
③ 仮運転免許・・・第1種免許を取得しようとする人が、練習のために大型・中型・準中型・普通自動車を運転する場合の免許です。(原付に仮免の制度は無しです)


原付に乗る前に確認すること

・運転する車に対応した運転免許証を所持する。(免停中の免許はダメ、コピーも不可)
「自動車損害賠償責任保険」「自動車損害賠償共済」の保険に加入して証明書を備えておく。(通称、強制保険です。これに期限が切れていたり、未加入の状態で運転すると6点減点で、免許停止処分を受けるので要注意しておく必要がある。
・免許証の条件に《眼鏡等》などの表記がある場合には条件を守って運転する
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任意保険は強制ではないとなっているのですが、事故を起こした場合の損害に広く対応するには必要な保険となります。
万一の場合に備えて任意保険の加入を強くおすすめしておきます。
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運転する時の注意点

・長時間の運転は避けて、2時間に1回は休憩をとる。
酒を少量でも摂取した時や、シンナーなどの影響を受けているときは運転禁止です。
・疲れている時、病気の時、心配事がある時、睡眠作用のある薬を服用したときは運転を控えるべき時に該当します。
・運転中に、携帯電話を手に持って通話したり、メールを送受信してはいけません。走行中は電源を切るか、ドライブモードにする。

服装・乗車姿勢

靴は乗車用ブーツか運動靴(ゲタ・サンダル・ハイヒールは避ける)
・手袋や長袖、長ズボンなどで肌の露出を少なくする。(ケガの軽減)
ヘルメットはPSC またはSG 、JISマーク付きのものを使う
・工事用ヘルメットは不可。あごひもは必ず締める。
・肩、肘は力を抜く。
・背筋は伸ばしてシートの中央に座る
・視線は前方に広く向ける。
手首を下げてハンドルを前に押すように持ち、グリップを軽く握る
・ステップに土踏まずを載せ、つま先は前方に、足裏は水平にする。
・膝は開かない。
《ブレーキのポイント》
ブレーキは6:4で前輪を強めにかける。前後輪ブレーキは同時に使う

日常の運転前点検のポイント

・ブレーキ:ブレーキの遊びや効き具合は適正か
・車輪:ガタやゆがみはないか
・タイヤ:空気圧は適正か、すり減っていないか
・チェーン:緩み過ぎ、張りすぎはないか
・ハンドル:ワイヤー等がひっかかったりしてないか
・灯火:全ての灯火の作動が正常か
・バックミラー:バックミラーの調整は適正か
・マフラー:破損はないか、完全に取り付けされているか
・警音器:クラクションがなるか
・ガソリン・オイル:適正量があるか

乗車と積載

原付は1人乗り(2人乗りは禁止)
けん引の重量制限は120kg以下
・車体の荷台へ荷物を乗せる場合は30kg以下、高さは地上から2.0m以下、長さは荷台+30cm、幅は荷台の幅+左右15cmずつ以下
・ナンバープレート、灯火類が隠れないようにする

安全運転のための基礎知識

高速になるほど近くが見えにくくなる。
・疲れの影響は目に現れやすい。
・2時間に1回は休息をとるようにする。
・急な明るさの変化は一時的に視力を低下する。
・速度が早過ぎても遅過ぎても、燃料消費は多くなる。
・急発進、急ブレーキ、空ぶかし、無駄なアイドリングは燃料を余分に消費する原因となる。
【摩擦力について】
・路面が濡れている場合は摩擦抵抗が小さくなり、制動距離が長くなる。
・制動距離(ブレーキが効き始めて停止するまでに走るキョリ)
制動距離は速度の2乗に比例する
【遠心力について】
・遠心力はカーブの半径が小さいほど、大きくなる。
遠心力は速度の2乗に比例する。
【衝撃力について】
・衝撃の作用時間が短時間であるほど衝撃力は大きくなる。
・硬いものにぶつかるほど衝撃力は大きくなる。

運転中の車には摩擦力、遠心力、慣性力が働く
※2乗に比例するとは・・・速度が2倍になれば遠心力(衝撃力)は4倍に、速度が3倍になれば、9倍になるということ


おさらい問題と回答・解説 25問

【問1】原付免許で通転できるのは、原動機付自転車のみである
【間2】手袋は、転倒したときの被害を最小限にくいとめるとともに、手元が汗などで滑らないようにする働きがある。
【問3】運転免許の停止処分中に運転するときは、贅察署に申請を行なう必要がある。
【問4】工事用安全帽を乗車用ヘルメットに代用するときは、あごひもを締めて使用する。
【問5】 原動機付自転車を運転するときは、手首を上げて、ハンドルを前に押すようにグリップを持つ。
【問6】原動機付目転車を運転するときは、空気抵抗をおさえるため前傾姿勢をとる。
【問7】原動機付自転車を運転するときは、ステップにつま先を乗せるようにす
る。
【問8】原動機付自転車を運転するときは、体の露出が少ない服装を心がける。
【問9】シンナーなどの影響を受けているときは、できるだけ運転をひかえる。
【問10】高速度で走行するときは、一点だけを注視しない。
【問11】カーブ時の遠心力は、速度が3倍になると3倍になる。
【問12】ぬれた路面を走るときは、制動離が長くなる。
【間13】運転の際の疲労の影響は、目にもっとも表れやすい。
【問14】タイヤがすり減っていたり、ぬれたアスファルト路面を走るとき、タイヤと路面の摩擦抵抗は大きくなる。
【問15】遠心力はカーブの半径が大きいほど、大きく作用する。
【問16】原動機付自転車の運転中に、携帯電話を手に持って通話したり、メールを送信したりしてはいけない。
【問17】運転免許の効力を失った免許証を携帯して原動機付自転車を運転すると、免許の携帯義務違反になる。
【問18】酒を飲んでいても酔っておらず、いつもより注意すれば、運転することができる。
【問19】原付車に荷物を積載するときの荷物の幅や長さは、積載装置の幅や長さを超えてはならない。
【問20】チェーンは少しのゆるみもないようにいっぱいに張っておく。
【問21】車の区分で、原動機付自転車は自動車に含まれる。
【問22】原動機付自転車を運転するときは、初心者マークを付けた車に対して気を使う必要はない。
【問23】心配事のあるときは、無理に連転をせず、体の調子を整えてから運転するほうがよい。
【問24】眼鏡等使用の条件付き免許を受けた人が車を運転するとき、コンタクトレンズを使用して運転した。
【問25】交通規則は道路を利用する人すべてが守るものであり、自転車や歩行者にも適用される。


正解と解説
答え1 ⭕️  問いの通り

答え2     ⭕️ 手袋の効果は問いの通り

答え3      免停中は運転できない。すると無免許運転になってしまう

答え4      工事用安全帽は乗車用ヘルメットには使えない

答え5    
 《手首を下げる》、ハンドルは前に押すように、軽くグリップを持つが正しい。

答え6     背筋は伸ばして、視線を先にとれる姿勢にしましょう。

答え7     ステップに《土踏まず》を乗せて、足は水平にすることが良い形です

答え8   ⭕️   長袖や長ズボンで露出が少ない方が、擦り傷などを負いにくい

答え9    運転をしてはいけない状態です

答え10 ⭕️   速度が速くなると《視野は徐々に狭くなる》。速度が上がると視点をより動かして周囲の状況を把握する必要がある

答え11   遠心力は速度の2乗に比例する。速度が2倍なら遠心力は4倍。3倍なら9倍。1/2なら1/4。1/3なら1/9。

答え12  ⭕️   路面が濡れると摩擦抵抗は小さく(滑りやすく)なり、制動距離(ブレーキングの長さ)は長くなる。

答え13  ⭕️  問いの通りです

答え14   すり減ったタイヤ、濡れたアスファルトでは摩擦抵抗は《小さく》なる。(滑りやすくなるということ)

答え15   《カーブの半径が小さい》ほど遠心力は大きくなる

答え16  ⭕️   運転中のメールを含み、携帯電話の使用は交通違反となる。

答え17   効力を失っている免許証とは《免許を持っていない状態》と同じであるので、無免許運転となってしまう。

答え18   お酒を飲んだら運転は禁止である。また、運転の予定がある人にお酒を勧めるのも違反となる。

答え19   積載装置(荷台)の後方に0.3m、左右に幅0.15mづつの積載物はみ出は法令上許可されている。

答え20   バイクのドライブチェーンは緩みすぎ、張りすぎ共に良くない。緩みすぎ=チェーンのはずれ、張りすぎ=切れる可能性が高くなる。20mm程度の遊びが適正。

答え21   原動機付自転車や軽車両は「車(車両)」に含まれる。《自動車》は大型自動車・普通自動二輪車などのように「自動車」の文字が含まれているので、参考にしてください。

答え22   原付運転中でも初心者マークを付けた車を見つけたら保護することが必要。

答え23  ⭕️   問いの通り

答え24  ⭕️   コンタクトレンズも《眼鏡等》に含まれています。

答え25  ⭕️   問いの通り


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