【CS優勝】黒単デスザーク 解説 構築編【デュエマ オリジナル】
はじめに
お前の無月宣言をずっと見ていたぞ
本当によく頑張ったな
遂に門が開かれ莫大なアドを得る
この宣言を忘れてしまえば
これまでの苦労は全て水の泡だ
これで勝てなければこの対面は諦めろ
こんにちは、りんだもんです。
今回は2024年12月15日に行われたトレスタ香椎駅前店 デュエマCSにて、僕が使用して優勝した「黒単デスザーク」について解説していきます。
「デスザーク」というデッキ自体は6年前から存在しており、すでに基本的な動きの解説は動画や記事などであると思うので、今回の解説ではそういった部分は省略して解説します。
そのためカードの効果などは知ってる前提で解説していきます。予めご了承ください。
よりデスザークのことを知りたい方はZweiLance様の以下のnoteを読むことをかなり強くお勧めします。
僕もこのnoteからデスザークの基礎などを学ばさせてもらいました。
本当にありがとうございました。
※追記※
書いてるうちにかなりの量になってしまったので、構築編と対面編の2つに分けることにしました。
対面編も随時更新していきますので更新までしばらくお待ちください。
デッキ選択の理由
今回このデッキをCSに持ち込んだ理由は当時の環境に刺さっていたから…なんてことはなく持ってるデッキがこれしかなかったからです。デネブログの動画に出たいなって…
僕は常に金欠なのにやってる趣味が多いため、高いデッキを組むことができません。ですが所属しているカードゲームサークルではデュエマが流行っているため、デュエマのデッキを一つは持っておきたいと思っていました。
そこで組んだのが安くて、過去使っていたため思い入れもある「黒単デスザーク」でした。
デッキリストを見てわかるようにほとんどのカードが最低レートになっているんですよね…
それでも32人規模のCSならがんばれば予選突破も狙えると思い、目標をは予選突破で今回のCSに参加しました。
このデッキで優勝できたことに僕が一番驚いてます。
デッキリスト/戦績
戦績は以下の通りです。
予選
1.青白天門 先 〇
2.デイガファイアーバード 後 ✕
3.緑零ゼニスセレス 先 〇
4.黒緑バロム 後 〇
5.黒緑ゼニスセレス 後 〇
4勝1敗4位上がり
トーナメント
1回戦 ラッカゴスペル 先 〇
準決勝 アナカラーハルカス 後後先 〇✕〇
決勝 青黒コンプレックス 後後 〇〇
めちゃくちゃマッチング運に恵まれてました。
当時の環境
優勝した当時の環境を記録しておきます。
各対面との相性などについては後で解説します。
Tier1
・青白黒マーシャルループ
・赤白黒ファイアーバード
・青黒COMPLEX
Tier2
・青黒緑マルル
・緑零ゼニス
Tier3
・青白天門
・白緑ドリームメイト
・赤青白ゴスペル
「堕魔 ドゥシーザ」不採用の理由
このデッキを組んだ1か月前の構築には「堕魔 ドゥシーザ」を4枚入れていました。
入れてた理由は主に以下の3つです。
・赤白黒ファイアーバードの先手3ターン目の「ハッター・ルピア」のハイパー化を阻止
・青白黒マーシャルーループの先手3ターン目の「マーシャル・クイーン」の進化元を除去
・メタクリーチャーの除去
上2つは勝つためには絶対に必要なことだと思っていました。
しかし、実際に対戦してみるとそれをしたところで勝てる訳ではありませんでした。
なぜかというと、この除去したい対象のほとんどが登場時に1枚引くなどの効果で場に出しても手札が減っていないからです。もし、それらを除去したとしてもこちらだけ手札が減っているため、その後の試合展開が苦しくなってしまいます。
それだけでなく、そもそも「ハッター・ルピア」自体がハイパー化関係なく辛かったため、相手の最速ムーブは割り切った方がいいと判断しました。
そうなるとメタクリーチャーの除去ぐらいしか役割を持てない訳ですが、「ハッター・ルピア」も「ポッピ・冠・ラッキー」もパワーが3000あり、そもそも除去できないんですよね…
その上、緑零ゼニスのような序盤にクリーチャーを出してこない対面ではかなり腐りやすく、この環境ではメリットよりもデメリットの方が圧倒的に多かったです。
以上のことから「堕魔 ドゥシーザ」は役割を持てないという結論に達し、今回は不採用という形になりました。
「堕魔 グリペイジ」3枚採用の理由
「堕魔 グリペイジ」はランダムハンデスという強さにムラのあるカードだったため、初期段階では入っていませんでした。
しかし、いろんなデッキと対戦してみた結果、「飛翔龍 5000VT」がとにかく重いことに気付きました。
構築を組んでいた段階で「飛翔龍 5000VT」が辛いことは気付いていましたが、立ち回りなどでどうにかなると思ってました。しかし、対戦してみると序盤の「飛翔龍 5000VT」は実質EXターンだし、「飛翔龍 5000VT」を出しながら殴られると耐えても返せない状況を作られてしまい、本当に無理なんだなって実感しました。
なにか「飛翔龍 5000VT」に対抗できるカードがないか考えた結果、ランダムハンデスに頼ることにたどり着きました。
ランダムハンデス自体は「追憶人形ラビリピト」もありますが、それだと相手の先手4ターン目「飛翔龍 5000VT」に間に合いません。また、できるだけデッキの魔導具率を高めたい黒単デスザークというデッキにおいて、「追憶人形ラビリピト」は魔導具ではないのでノイズになる場合が存在します。
これらのことから3ターン目に使えて魔導具でもある「堕魔 グリペイジ」を採用することになりました。
採用枚数が3枚なのは、どうしようもない時の打開札であることや元から少なかった3コスト魔導具の補填でもあったため合わせて8枚以下に抑えておきたかったからなどがあります。
相手の動きの妨害はできますが、自分の動きを強められるカードではないので、採用するなら2枚か3枚が妥当だと思います。
2コスト魔導具がもっと欲しいなって気持ちもかなりあるので、「堕魔 グリペイジ」を2枚にして、浮いた1枠を2コスト魔導具にするのがよさそうです。
「堕魔 ヴォーミラ」4枚採用の理由
僕の中で黒単デスザークは最終的に「追憶人形ラビリピト」、「堕魔 ヴォーミラ」、「卍月 ガリュザーク 卍」の盤面を作って、毎ターン「堕魔 ヴォーミラ」の効果で「堕魔 ドゥポイズ」を使いまわし、1点→ハンデスを繰り返すデッキだと思っていました。
そのため「堕魔 ヴォーミラ」がそもそも入らないことを知ってかなり驚きました。
採用理由は上記にあるような動きをするためです。というか上記の動きをしたいからです。
一応「絶望と反魂と滅殺の決断」で同じような動きはできますが、「絶望と反魂と滅殺の決断」の数しかできません。
しかし、「堕魔 ヴォーミラ」の場合は「堕魔 ヴォーミラ」が残り続ける限りずっとできる上、「絶望と反魂と滅殺の決断」と違って消費マナは2マナだけなので、他のカードを使用することもできます。なんなら「絶望と反魂と滅殺の決断」を使うこともできます。
初期段階では「堕魔 ヴォーミラ」は3枚でした。
盤面に1枚いれば十分だと考えていましたが、実際に対戦してみると「堕魔 ヴォーミラ」は盤面に複数いればいるほど強く、相手に与える要求値をかなり上げられることがわかりました。
「堕魔 ヴォーミラ」で「堕魔 ヴォーミラ」を出す動きは非常に強力で、それをするためにも4枚採用するべきだと思いました。
それ以外にも序盤は「堕魔 ヴォガイガ」を優先的にプレイする都合上、「堕魔ヴォガイガ」と「堕魔 ヴォーミラ」を両方引いた場合、「堕魔 ヴォーミラ」をマナに埋める可能性が高いため、そういった点でも4枚採用したいです。
「追憶人形ラビリピト」2枚採用の理由
一番の理由は枠がなかったからです。
本来は3枚入れたかったですが、魔導具の枚数は極力減らしたくなかったこと、CSに参加した時はドルスザクは合計8枚にしたかったこと、「絶望と反魂と滅殺の決断」を3枚入れたかったため、「追憶人形ラビリピト」の枠を減らす形になりました。
黒単デスザークの1つのゴールとして、「追憶人形ラビリピト」による全ハンデスで相手の手札を0にすることがあります。ですが、要求値が高いこと、「絶望と反魂と滅殺の決断」があるため手札の多くない相手にはそちらで間に合ってることなどから「追憶人形ラビリピト」による最速全ハンデスはできたらやるけど基本的にはやらないものという認識でした。
しかし、詰めの段階では絶対に必要になるカードなので2枚は入れることにしました。
CSを終えて考え直してみると青白天門のような手札が多いデッキが一定数いること、「絶望と反魂と滅殺の決断」のとりあえず出し先として強いこと、詰めの段階で1体より2体いた方が詰めやすいことなどからやはり3枚は採用したいです。
そうなると今回あまり活躍できなかった「卍 デ・スザーク 卍」の4枚目と入れ替えるのが最適だと思います。
ただし、白緑ドリームメイトでは「卍 デ・スザーク 卍」がけっこう重要になってくるし、今はビートダウンが少ないから弱いだけなので、環境次第では「卍 デ・スザーク 卍」の方が必要になってきます。
枚数調整はその時の環境を見て行ってください。
「絶望と反魂と滅殺の決断」3枚採用の理由
一般的な黒単デスザークでは自分のLO回避として運用することが多いため、2枚採用が主流でした。
あくまで黒単デスザークのメインの動きのサポートする役割として入ってるように感じました。
しかし、僕はこのカードがこのデッキで一番強いと思っています。
今回僕がCSで優勝できたのは黒単デスザークが刺さっているというより、「絶望と反魂と滅殺の決断」が環境的に強かったからです。
セルフハンデスは序盤に動くデッキであれば、このカードを使う頃には手札が2枚ほどになってることが多く、実質的な全ハンデスになります。
パワーマイナスは4000というメタクリーチャーや小型の打点要因を処理するにはとてもいいラインです。ハイパー化した「ハッター・ルピア」が取れないのは悔しいですが…
そして蘇生は「追憶人形ラビリピト」+魔導具からの無月の門で全ハンデスを狙えたり、シンプルに「堕魔 ヴォガイガ」や「堕魔 ヴォーミラ」といったいるだけで効果を持つクリーチャーを出せてかなり強かったです。
歴代で見てもここまで「絶望と反魂と滅殺の決断」を強く使えるデッキはそうそういないと思います。
以上のことから僕はこのデッキの「絶望と反魂と滅殺の決断」を他の人以上に高く評価していたため、3枚採用することにしました。
枚数が多いことで「絶望と反魂と滅殺の決断」合戦になった時に強かったのもかなりよかったです。
こちらは手札から使った「絶望と反魂と滅殺の決断」は「堕魔 ヴォガイガ」の登場時効果で拾えるので…
「卍夜の降凰祭」不採用の理由
これに関しては僕が把握していなかったことが特に大きいです。
僕は黒単デスザークや青魔導具などは使ったことがあったけど、「卍夜の降凰祭」に関しては今ま一度も使ったことがなかったため、頭の中から完全に抜け落ちていました。
結論から言うと黒単デスザークには入らないと思っています。というよりは、おそらくそれはそれで別のデッキなのかなって思います。
「卍夜の降凰祭」を採用した場合、おそらくゴール地点が「卍夜の降凰祭」を使って大型ドルスザクを出すことがゴールになると思います。それに対して今回の黒単デスザークは「堕魔 ヴォガイガ」や「堕魔 ヴォーミラ」などで盤面を作り上げることがゴールになってきます。
おそらく目指しているところが違うため「卍夜の降凰祭」を使う時はそれ専用のデッキを組む必要がありそうです。
今回は初期のころの黒単デスザークという魔導具が主軸のコントロールデッキを使いたかったので、「卍夜の降凰祭」は不採用という形にしました。
「卍夜の降凰祭」は「卍夜の降凰祭」でこれはこれで相当強いとは思ってます。僕が今回したいこととは違いましたが…
受けカードの選択肢
受けカードとして候補になるのは以下の6つです。
・「堕魔 ドゥグラス」
・「卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺」
・「卍月 ガ・リュザーク 卍/すべて見えているぞ!」
・「逆転の影ガレック」
・「深淵の逆転劇」
・「秩序の意志」
今回はこの中から「堕魔 ドゥグラス」、「卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺」、「秩序の意志」を採用しました。
「堕魔 ドゥグラス」は他と比べると受け性能としては劣ってしまいますが、自身が魔導具であるためデッキ全体の魔導具の比率を上げながら受けの比率を上げることができ、黒単デスザークとの相性はめちゃくちゃいいです。
その上2コストと軽いため、手札に来ても腐りにくくかなり使い心地がよかったです。
「卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺」は上面を最終的に使うため、受けとは関係なく採用されます。上面だけでも強いのに、なぜか都合よく下面が受けになっており、フィニッシャー廉受けとして使うことができます。
現在、「卍月 ガ・リュザーク 卍」には「卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺」と「卍月 ガ・リュザーク 卍/すべて見えているぞ!」の2種類があります。
今回はマナに置くときに多色だと邪魔になること、延命しても除去ができてなかったらけっきょく勝てないことから、「卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺」の方を採用しました。
最後に「逆転の影ガレック」、「深淵の逆転劇」、「秩序の意志」の3つです。
「逆転の影ガレック」は盾から踏ませるとかなり強いカードですが、手札に引いてしまうとかなり腐りやすいため、候補から消えました。
「深淵の逆転劇」は手札から使えてかなり使い勝手がよさそうに最初は見えました。しかし実際に使ってみると、逆転劇で使うとそのコストを払うだけでターンが終わってしまいました。黒単デスザークは少ないマナだとそこまで動けないし、マナを伸ばす方法もないので、デッキとの相性は悪かったため候補から消えました。
「秩序の意志」は手札から使える上にデッキによっては一番効く封印という除去のため、かなり使い心地もパワーもあってよかったです。この3つの中では唯一「DARK MATERIAL COMPLEX」に触れるカードだったのもよかったです。
以上の理由から、今回は「秩序の意志」を採用することにしました。
最終リスト
最終リストは画像の通りです。
あまり環境に刺さっていなかった「卍 デ・スザーク 卍」と少し多く感じていた「堕魔 グリペイジ」を1枚ずつ抜き、その枠に「追憶人形ラビリピト」と「堕魔 ドゥグラス」を入れました。
「追憶人形ラビリピト」は早期着地を狙わないといけない対面が思っている以上にあること、詰め段階で盤面に2体出したいことなどから3枚目の採用をしました。
「堕魔 ドゥグラス」はデッキそのものの受けを強くするのはもちろん、4ターン目に盤面0から2コスト魔導具2枚→「卍 デ・スザーク 卍」を狙うために3枚目の採用をしました。
おわりに
今回は黒単デスザークのデッキ構築について解説していきました。
解説というよりは僕はこう思ってますに近いですが…
思った以上に量も多く時間もかかってしまったため、各対面で意識することなどは別の時に解説しようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!