化膿性汗腺炎を患った僕が伝えたいこと

化膿性汗腺炎を患った僕が伝えたいこと

こんにちは、ゆうです。突然ですが、皆さん化膿性汗腺炎という病気をご存じでしょうか?
まだ日本ではあまり認知されていない病気ですが、少しずつ知られるようになってきています。それでも、多くの方にとっては聞きなじみのない病名かもしれません。

僕自身、この皮膚疾患を患っており、現在も治療中です。具体的には、粉瘤が皮膚の下で複雑につながり、腫れ上がる病気です。専門的な説明については得意ではないので、調べてくださると幸いです

病気が発覚したきっかけ

僕が化膿性汗腺炎と診断されたのは、大学2年生の頃でした。当時、皮膚の下で粉瘤が腫れて大きくなり、血膿が出続ける生活を送っていました。県立病院を受診した際、単なる粉瘤ではなく可能性感染炎であると診断されました。

初めて耳にした病名に戸惑い、「これは一体なんだ?」という気持ちになりました。医師からは、治療が難しいこと、高額な生物学的製剤であるヒュミラという治療法があること、そして基本的には抗生物質を飲み続ける治療が行われることを教えてもらいました。

しかし、学生の僕にはヒュミラ治療は経済的に手が届きませんでした。親には学費を支払ってもらっていたため、これ以上負担をかけられないという思いもありました。抗生物質は飲み続けていたものの、今後肌の状態がどんどん悪化していくのではないかという不安で胸がいっぱいでした。

今振り返ると、高校1年生の頃からすでに兆候がありました。首の後ろに大きなおできができて排膿してもらったことや、眉間の治らないおできなど、当時の症状は可能性感染炎の初期段階だったのかもしれません。しかし、症状が粉瘤やニキビと似ているため、診断が遅れるケースが多いと言われています。

後悔とこれからの思い

もし高校生の頃に戻れるなら、もっと早く治療を始めていれば、現在のような肌の重症化を防げたかもしれないと後悔しています。顔にはおできによる色素沈着やクレーターが残り、体中にはぶつぶつができ、痛みで歩けないこともありました。外出時はマスクを外せず、顔にガーゼを貼る生活を送っています。

こうした経験から、僕はこの記事を書くことを決意しました。この病気の患者数は少ないかもしれませんが、早期に治療を始めることで僕のように重症化する人を減らせるかもしれないと思ったからです。自分の後悔を共有することで、少しでも他の人の助けになりたいという思いが強くあります。

現在の治療と課題

現在はヒュミラ治療を一時的に中断し、抗生物質による治療を続けています。ヒュミラを使用していた時期には、おできがどんどん小さくなり、跡だけが残るほど効果を実感していました。しかし、治療を中止すると症状が再び悪化し、改善していた部分が元通りになってしまいました。

未来への希望

これからは、僕自身がこの病気と向き合いながら得た経験や学びを皆さんに共有していきたいと思います。肌の悩みを抱える方々に少しでも役立つ情報を発信し、同じ悩みを抱える人たちの力になれる存在になりたいと思っています。

長くなりましたが、これが僕の思いです。これからもよろしくお願いします。


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