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INTPばあさんの桃太郎

ある日のこと、家事もせず、いつもボーッとぼっちで暮らしていたINTPばあさんはフラッと旅に出ました。

「ちょっと山まで植物観察しに行こうかのう……やっほーい!」

いつも通り、ふら~っと山まで行くと、あれこれ考え事や妄想に浸るうちに、コケ観察をしながら地面に座ってました。

(おや、あそこに珍しい桃の木が生えておる……いつの間にか出来てたのだろうか?標本用の桃を持ち帰ってみたいところじゃが、この足腰で届くかのう……)

INTPばあさんは思わず好奇心に負けてしまい、重い足腰を起こし……

……

……

「バシャッ!」

水音と共に、何かの衝撃で、すってんころりんと転げ落ちてしまったINTPばあさん。

「こ、これは何じゃ……?」

(わしの体躯の4分の1はある桃とは何事じゃ?まさか……新発見!……これぞ未知との遭遇!こ、これは持ち帰って研究せねば!人類史上において素晴らしい発見かもしれん!じゃ、じゃが……どうやって発表すれば……家の前に置けば目立つじゃろうが、わしには友達一人もおらんし、誰に打ち明ければ良いのか……ええい!じゅっ、十馬力でこれを持ち帰るのじゃーーーー!!)

妄想だけはますます膨らんでいったとさ。(終)

……

……

「まーーだ、始まったばかりじゃろう!!!まだ桃も拾ってないのに終わらせるなwwwww」

「ちょっと書くのはもう面倒くさいから、先にオチで締めくくらない?」

「書くことまでサボるなーー!!」(独り言は延々と続いた)


そして夕方頃、大きな桃と珍しい桃と野草などをいろいろ持ち帰ったINTPばあさんは既にクタクタでした。

しかし、集めたコレクションを眺めながら、どのように保存するか考えてました。

「ホルマリンは植物には使えぬ……とりあえず、この大きな桃と珍しい金の桃を比較対象にして観察してみることにしよう。割るのはもったいないからのう。」

INTPばあさんはボンヤリとその桃を眺めながら、気づけば夜になっていました。

……

……

「……コンコン!」

「……コンコンコン!」

真夜中、近くから物音がしてきます。INTPばあさんはこんな夜中に誰が来るのだと不審に思いました。

「……コンコンコン!」

「ま、まさか……この桃から……ということかのう?間違いなくここからするようじゃ。ちと恐ろしいが、この神秘なるピーチに隠された偉大なる秘密を暴くためには必要だからの。」

「う~む」と考えに考えた末、約30分後にようやく桃を切る決断をしたINTPばあさん。

もし隣に、かつて悪友として親しかったINTJじいさんがいれば即割っていたに違いないでしょう。

「うえ~んうえ~ん、おぎゃ~~~!!!」

赤ちゃんの喚き声が聞こえた途端、「こ、これは……つまり桃が胎内で、表面がピンク……白い内部から養分を吸収したのじゃろう……うむ……もも、たろう!」と連想ゲームでINTPばあさんはその子を桃太郎と名付けました。



その10年間、あらゆる珍しい果実を山から採集しては、桃太郎にたっぷり栄養をつけさせたINTPばあさん。助っ人のINTJじいさんのおかげで子育ても何とかなりました。

ある日、INTJじいさんが大切にしてたワンちゃんが鬼にやられてしまい、激怒して彼は一人で鬼ヶ島へと討伐に向かってしまったのです……

INTPばあさん・桃太郎:「あ……ぶっちゃけ一人でも多分大丈夫だろうね。」

そしてINTPばあさんと桃太郎は話し合いをして、猿とキジを仲間に、鬼ヶ島に爆弾テロを仕掛ける計画を立てました。

計画実行の日はついに訪れます……


INTJじいさん:「わしが大切にしてたワン太郎を殺したやつは許さん!!!全員死ねェェェーーーーーーーーーー!!!!!」

INTJじいさんがチェンソーを片手に、素手でも次々と鬼たちを狩る最中、桃太郎がついに鬼ヶ島に現れました!

桃太郎:「ガハハハハ!俺様抜きで、楽しそうなことをしてんじゃねェ!!!」

INTPばあさん:「あれは……桃から生まれた桃太郎……」

桃太郎も参戦し、状況はさらにヒートアップしました。

そして、INTPばあさんと猿、キジが共に仕掛けたきび団子爆弾が連鎖的に発動し、その他大勢の鬼をまとめて効率良く始末したのです。

鬼A:「ぎゃああああ」

鬼B:「うわああああ」

モブ一同:「蛮族だ!逃げろぉぉぉぉ!!!」

こうして、きれいさっぱりになった鬼ヶ島には平和が訪れます。


後日――

「INTJおじいちゃん、桃太郎君、本当にいいの?やったのう!」

こうして鬼ヶ島から奪い取った財宝は、全て彼女の研究資金に費やされることになりましたとさ。でめたしでめたし。

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