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うさぎとチャボ、それから次男

なんでもやってみる母さんが
学校で読み聞かせボランティアをしていた。


素敵だなと思った。


看護師という職業柄、
周りの友人が医療職に偏りがちだ。

いろんな世界を知りたい。

そんな気持ちから
今年度、長男の小学校の
飼育ボランティアというものに登録してみた。


数ヶ月単位で、
希望日調査があり、学校が休みの土日に
うさぎとチャボの世話をする。

我が家の次男は、
物心ついた時から乗り物ではなく生き物派。

コロナ禍を経てやっと再開された、
各地のふれあい動物園は
一瞬抱っこのために、
長ーい行列。

だったら、散歩の距離でうさぎと触れ合える小学校でいいのでは?

そう思ったことも一つだった。


先日2回目の担当日。

次男に伝えると、
野菜室をあけて、キャベツを選び、
なにやらその後静か。
そっと覗いてみると、
熱心にキャベツをちぎってビニール袋に入れていた。

尊い!

小学校へゴー。

前回一番手間取ったのは、用務員室探し。
ちゃんと窓があって、そこから声をかけて鍵を受け取れる仕組み。

冷凍庫で猛暑対策の氷も作っていただいてて、ここからもらって行く。

鍵と氷を手に入れて、
足早に飼育小屋へ。


手順書を見て、
次男と掃き掃除、餌箱やトイレを水洗いした。

ここからが楽しい時間。


餌置き場に行って、
チャボの餌、うさぎのペレット、干し草を
所定の量だけいれる。
みずもくむ。

飼育小屋に設置。


新鮮だからなのか
提供したキャベツを早速食べるうさぎたちに
次男興奮。

最後少しだけの約束でふれあい。

次男がチャボをおいかけたら、
なんと飛んで。

飼育小屋の中の机に乗ったり。

うさぎも、跳ねて逃げたり。

レアな場面を目撃することができました。

もちろん、触る時は優しく、パーの手だよ、
などと声はかけつつ。


手のひらから感じる、うさぎのやわらかさ、
心臓の鼓動。
「生きてるな」って伝わってくる感じが好きです。



次男から避難するうさぎたち


いろんな理由から
家で生き物を飼うことは難しいけれど、
生き物と身近に接する場面からの
学びはあるはず。


同僚の話では都内では生き物がいない小学校もあるようです。


「めんどう」なものを排除していくと
面白くない。



ボランティア当日行くまでは少し腰が重いですが、帰り道の足取りは軽やかです。


しかし、このボランティア
個人作業なので、
他の方との触れ合いはなく
当初の目的は果たされぬまま。

ま、いっか。

時々「次はいつ?今日じゃないけどね」と聞いてくる次男がかわいいです。

身近なところのボランティア
参加してみると思わぬ気づきがあるかも知れません。


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