見出し画像

シルバーソルト、プラトニックラブ考察

[シルバーソルト] 歌詞
戻れないよ僕たちは
君以外の誰もまだ愛せないまま
頭の消しゴムで消えてしまわないように
フィルムごと丸めて呑み込んでみた
駅前のロータリーがまだ溜まり場だった頃僕ら
部屋着のままでぎゅっと手を繋いでいた
戻れないよ僕たちは
君以外の誰もまだ愛せないまま
解けない境目ない時間の紐が
絡みついて纏わりついて
僕を悩ませる Want you back
夏の嫌いな君も海を見て微笑んでは
面倒臭いフリして僕にピースを向ける
白く柔い君の陽だまりみたいな笑みや
ふいに溢れる茶目っ気さに見惚れていた
戻れないよ僕たちは
君以外の誰もまだ愛せないまま
解けない境目ない時間の紐が
絡みついて(纏わりついて)
僕を悩ませるWant you back
テレビのセリフを真似合ったり
髪の匂いを嗅ぎ合ってみたり
いただきますのたび回すムービー
涙で滲む遠くなる君
戻れないよ僕たちは
君以外の誰もまだ愛せないまま
Want you back
解けない時間の紐が絡みついて

[プラトニックラブ] 歌詞
君がいない世界でどれほど時が経ったろう
指先の感触も忘れそうになるけど
皺の数も増えた左薬指には
置き去りのプラトニックラブ
二人を繋ぎ止める気がした
今頃君は何処か遠くで上手く笑えていますか?
僕の知らない笑顔で知らない誰かと
重なり合う姿ばかりが浮かぶ黄昏
モノクロの望遠鏡では時間が止まったままでさ
震えた君をぎゅっと抱き寄せられたらもう一度
二度と手放さないのに
苦しいよなんて言わせないのに
言葉を紡いだって届かないよ
ねえ教えてよ愛の行方
全て失って何も無くなったって
君だけは側で笑ってくれたのに
許されるなら願いが一つだけ叶うのなら
戻りたいよ二人出逢う前に
モノクロの望遠鏡では時間が止まったままでさ
震えた君をぎゅっと
抱き寄せられたらもう一度
二度と手放さないのに
苦しいよなんて言わせないのに
言葉を紡いだって届かないよ
ねぇ教えてよ愛の行方
こんなに苦しくなるくらいなら
僕に心なんてなかったらな
吹かれては飛んでゆく綿になりふわり漂えば
向かい風の隙間を抜け 降り頻る五月雨を越えて
傷だらけになったって辿り着いても
そこに君はいないのに
果てしのない引力に引き寄せられたまま

[考察]
モノクロの望遠鏡では時間が止まったみたいでさ
望遠鏡で覗くのは過去の思い出
望遠鏡の中では、時が止まっている
君がいない世界でどれほど時が経っただろう
でも、世界の時は止まっていなくて、時間が経過し続けている、残酷なことに時計の針は動き続けている
許されるなら願いが一つだけ叶うのなら
「戻りたいよ二人出逢う前に」
対照的に、「シルバーソルト」では
「戻れないよ僕たちは」と言っている
人間を「理性と心」2つの軸で説明するなら
柳田周作の歌詞は理性、頭では分かっていても心は受け入れられない、心情表現が多い
プラトニックラブでは
君がいない世界でどれほど時が経っただろう
指先の感触も忘れそうになるけど
→感触を忘れそうになるほど時が経ってしまった
でも、モノクロの望遠鏡、自分の世界の時間は止まっていてずっと引きずっていて前に進めないでいる
時が進むように自分も忘れて前に進みたいと頭では思ってるのに、心は受け入れてくれない、心の時間は止まっている
「プラトニックラブ」では「理性と心」の
心の比重が大きい
戻りたいよ2人出逢う前に
こんなに苦しくなるくらいなら僕に心なんてなかったらな
「シルバーソルト」では「戻れないよ僕たちは」
戻りたいなあの頃の僕らに
じゃないのは
さらにもっともっと時間が経過しすぎていて、だいぶ諦めがついてしまった、
「理性と心」の理性の比重が大きくなったからだと思う

カメラのモノクロフィルムをシルバーソルト現像液につけておくと、白黒の写真が現像できる、だんだんと情景が浮かび上がってくる

フィルムカメラで撮った写真をシルバーソルト現像液に漬けることで今まで見えなかった部分も見えるようになる

一回記憶の整理がついた、別れを受け入れられた。ちゃんとお別れできた存在(あなただけ、朝靄に溶けるの歌詞より)をシルバーソルトで無理やり蘇らせたわけだから、なくなったものが復活して懐かしい気持ち、感傷的にはなるが、やっぱり戻れないよ僕たちは と結論づけた。
あまりに時間が経過しすぎてしまっていて心より理性の比重が大きくなったんだと思う。
解けない境目ない時間の紐が
絡みついて纏わりついて
僕を悩ませる Want you back
でも日本語じゃなくて英語で本音を言っている。
No Matter Whatも本当に言いたいことを英語にしている。
僕にあって君にないものCause I need youもそう
CLUB27の冒頭もそう
Want you back  君に戻ってきてほしい
時間が経ちすぎてしまっていて、「理性と心」は理性の比重の方が大きいけど、ほんの少し心の片隅では戻ってきてほしいと思っている、だからWant you back
絶妙なバランス感で人間らしいソングライティングをするのが柳田周作の魅力
最後に、今後の話に繋がる伏線、ヒントを散りばめます
↓シルバーソルト制作中

プラトニックの02:21 から

シルバーソルトの02:40から

あなたはどう思いますかね?
コメント、反応待ってます

いいなと思ったら応援しよう!