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ラムダに対する見解とNo Matter What考察
「ラムダに対する見解」の収録曲
・アノニマス
・CLUB27
・REM
・夜永唄
・No Matter What
わりと重めの曲がほとんどの中で
No Matter Whatだけが明るくて全然違う雰囲気だ。これには意味がある。
No Matter What 歌詞
1番
この限りある刹那の日々で
今でもたまに思い出すんだ
若さ故の過ちすら
明日への恐怖さえ
全てがあるから今の僕がいて
あの頃より少し大人びて
青き日々がきっと道を記す
風向きはいつだってそう
2番 →青き日々、過去を回想している
平凡であると知りながら夢だけを語る日々
それもさたぶんきっと悪くはなかったんだ
それぞれ別の方角へ
始まりの場所は胸の中で
刻みつけた記憶はまだここにあるから
夢破れ道外れ涙で
視界が滲んだその時には
あの場所で落ちあって
くだらない話で笑い合っていよう
「ラムダに対する見解」のアルバムインタビューより
柳田周作
「アインシュタインは相対性理論を証明する際、ラムダという宇宙定数の必要性を説いていたんですけど、それが間違っていたとバッシングを受けて。『生涯で最大の失敗』と後悔したまま亡くなったんですが、最近になって正しさが立証されたようなんです。自分が言うのもおこがましいですが、僕はアインシュタインに生前、後悔なんてしてほしくなかった。僕らはこの現代に音楽を産み落とせば当然いろんなレスポンスが来るわけです。でも、今まで以上に音楽に対する情熱を持ちながら取り組んだ作品だし、誰に何を言われようと、その信念を生涯貫き通したいんです」
→誰に何を言われようと、情熱を注いで作ったものへの信念を生涯貫き通したい
→ラムダ
=アインシュタインにとっては人生最大の失敗
→ 失敗は後悔、喪失、追憶、傷とも例えられる。
アルバムの曲に例えるなら
・夜永唄(後悔)
→「今でもまだ痛いほど鮮明に覚えてる」
・CLUB27(喪失)
→「失ってきた宝物がある」
・アノニマス(傷)
→「消えぬ痛みも見えぬ傷跡も」
・REM(追憶)
「芳しき残り香を追憶の中に閉じ込めて」
No Matter Whatだけは
→「青き日々がきっと道を記す」
→過去を悔やむのではなくて、青き日々がきっと道を記すと言っている。
・No Matter Whatの最後の歌詞
No matter what anyone says,don't give up.
誰が何を言おうと諦めない
No matter what happens,I will stand by you.
たとえ何が起こっても君の味方だよ
→「ラムダに対する見解」
自分たちが作り出してきた作品、失ってきたもの、後悔、傷、青き日々は、誰に何を言われようと、たとえ何が起こっても、僕がずっと味方だよ
No Matter whatがこのアルバムの最後にくるのは一番最後に、過去の失敗、後悔、生きてきた日々を全て肯定したかったからなのかと思った。
あとジャケットのこの写真は手が重なって脳みそみたいになっている。これの意味も考えてみた。
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アインシュタインの脳は死後に研究のために解剖されている。保存されたその脳が天才として生きたアインシュタインの「生きた証」とするなら、神サイメンバーの手を重ねて作ったこの脳はメンバーで手を取り合うことで完成する「生きた証」なのかも。