![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/171356238/rectangle_large_type_2_1f7727ac8e47490b732f9cc9c53175d5.jpg?width=1200)
神サイ全曲64曲 全歌詞
観測してる神サイ全曲64曲 全歌詞
セルフライナーノーツ インタビュー
・秋明菊 (2015)
明けない夜を望んだ
君の消えた部屋を想像してはそっと濁した
豊かさを得る為だけに君の愛し方さえ
何処かへ置いてきた
潮が満ちれば茫と映える月 儚く揺れて
緩み淀んだ糸は二度ともう
縛られないように風に舞う 雲に隠れるように
停滞と偽善の感情論が
この差異を切り離していく
点と線で描かれる前の白紙へ
「枯れない花が咲いた」
そう吐いた僕の嘘を君は
見透かしていたんだろう?
繋いだはずの手の温もりが
潮風に攫われて あの部屋へ置き去りに
涙を見ても何も思わなくなる
こんな不感症な己を殺すんだ 自責の念が
堪えた涙はすっと頬を
撫でるように落ちて海に溶ける 音も立てず
停滞と偽善の感情論が
この差異を切り離していた
点と線で描かれたはずの情景
・凪 (2015)
歩道橋の上から眺める絶景
人を乗せた塊が行き交う
横殴りの雨を晒すように前照灯が照射した
週末の夜、雨に打たれ 君は手を差し伸べ
音もない、光もない色もない、温度もない
味もない、匂いもない 呼吸の栓を抜いて
静まり返る商店街は誰の気配もなくただ寂れて
週明けの朝、海沿いで 僕は君の手を拒んだ
音もない、光もない 色もない、温度もない
味もない、匂いもない 呼吸の栓を抜いて
凪いだ海に揺られ 果てまで航海しよう
曇り空は晴れて いつか辿り着く
凪いだ海に揺られ 果てまで航海しよう
曇り空は晴れて いつか辿り着くだろう
・アルバム「anfang」(2016)
(ドイツ語で始まり)
・静寂の空を裂いて(2016)
混じり気ない水面が 流れる雲を追いかける
君の瞳に映るは碧 酷く静寂な歌を
翠に差し込む木漏れ日が
生命のさえずりと溶け合う
描いた風景画、見に行こう
揺らぐ光が、揺らぐ旋律が 僕を拒む
大気圏の最下層 無色透明の粒が漂う
交差する声は淡白に 酷く鮮麗な嘘を
曇るガラス越しの世界は
変わらず今日も漂泊する
砂のように、風に吹かれ
影法師も、沈む太陽も 僕を拒む
吐き出した声は届くことなく上空を舞う
消えないようにと此処にいた証 強く描いて
髄の奥まで染みついた毒
白く淡く清らかに 塗り直して
パレットの端 あともう少しで 霞む
・甘い水(2016)
硬く揺るぎないプライドも
どうやら代用品みたいだ
吐き出したくなるだろう
もう十分じゃないか 必勝法に耳を傾ければ
「それで君はいくら払えんの?」
大体こんなもんで もう聞き飽きた
憧れた東京砂漠は一人きりじゃ渡りきれない
無力で優しい君じゃ 壊されていくだけ
体温の感じられぬ街で君以外全て失った
閉鎖したこの部屋なら
君の言葉も疑わずにいられた
明日に怯え身体を重ねる
ただそれだけで良かったんだとただそれだけで
貴方が思うより世界は残酷で美しくなんかない
甘い水に誘われて 呑まれてくだけ
貴方が思うより世界は残酷で美しくなんかない
甘い水に誘われて 呑まれてくだけ
疑え光を
・nihil(2016)
人気のない電車に揺られて
当てもなく人の波に流される
すれ違う黒い布を羽織った
溢れかえる影に反吐が出る
呆然と立ち尽くした
疎らな木偶の坊に問い掛ける
都合の良い言葉巧みな大人も
全てに隔心の念を抱いた
心臓が冷え切ったように
刺々しく澄み切ってる
僕の吐いた言の葉は全て虚ろで
紛い物の欠片を掻き集めただけ
犯した罪の重さも 時間の裂け目に堕ち込んで
消え去る白刃の如く光って
己に後悔の念を抱いた
僕の吐いた言の葉は全て虚ろで
紛い物の欠片を掻き集めただけの
偶像でしかない 音も響かない
部屋で一人煙を吐いた
・煌々と輝く(2016)
手を伸ばせば届くはずの未来
沈む夕陽を背に 漠然とした願いを乞う
旅立つ日の夜 風向きは東
頬を撫でる潮風に感傷的になる
この街は希望も絶望も
光も影も全てを魅せられた
漂う人混みにさえ「さようなら」と
囁くように告げた
夜空に描く未来図は朧気に照らされた
柔らかな陽だまりをそっと
胸に抱いていた空に 手を伸ばしていた
追い上げたつもりでいたのに
また彼は遠い場所で希望を歌ってる
高遠な理想を抱いて
偽りを歌う日々が続いて
形成された虚像を剥ぎ取るよう
灯台が照らすあの方へ
水面に浮かべた未来図さえ
耐え切れずに沈んでいく
彗星をなぞる 冷えた手のひら
触れて溶ける 泡雪のような夢を見た
夜空に描く未来図は朧げに照らされた
柔らかな陽だまりをそっと胸に抱いていた
空に未来を描いて 希望を唄えば
降り注ぐだろう あの光る街へ
・ナスタチウムの花(2016)
灯火よ より強く深く灯ってくれ
赤く鮮やかに染めてゆく
戦いはここからだ
底なしの沼にハマった気分さ
尖って噛みついても負け犬に見えた
敗北を知った残された手段は
この身を削って叫ぶくらいしかない
俺は何故、誰の為
この声を枯らし叫ぶのか
その意味を今ここに記す
反撃の合図なら待たないぜ
この命朽ち果てるその日まで戦いは終わらない
哀しみも苦しみも全て攫ってゆくよ
先陣を切るぜ 今共に行こう
雄叫びよ より強く深く刺さってくれ
一切の躊躇いも見せないぜ 戦いはここからだ
貴方とならば越えられる夢物語も怖くない
探し求めてた宝物は全て今ここに在る
・アーティスト(2016)
何度綴っただろう 部屋に散らばった
くしゃくしゃになったペーパーバック
一行も思い出せないや
何も浮かばず眠れない夜が
繰り返されるたび痛くなる
この闇から抜け出せない
横たわるのは 瞳を閉じるのは
くたくたになったフリして
現実から目を伏せる為
沈む太陽は西 住み慣れた町も
共に過ごしてきたあの人の名前も思い出せず
ゆらりゆらり揺れる
丈の長いカーテンは随分ヨレてきた
過ぎ去った過去も不安定な毎日も
来年の今ごろもきっと
この闇から抜け出せない
瞳を閉じれば広がってゆく星の瞬かぬ宇宙でも
黒一色じゃなくわずかに明るみを帯びて
この闇をぼんやり照らしていた
僕に歌える正義なんてない君に伝える術もない
なんとなく生きてきた代償に
日々痛みを増してゆく継ぎ接ぎでいいなら
力尽きるその日までこの痛みを君にあげるよ
受け取ってくれるかなあ
・薄墨(2016)
鈍色の愛情に呑み込まれるくらいなら
もういっそ白く染めて無かった事にしよう
色彩のない明日が待ち詫びていようとも
刻一刻と過ぎる時間は止め処なく流れて
この身を焦がして想い続けようとも
無情にも貴方は冷淡に微笑む
分かっていたのさ、想定の範囲内だ
心の臓は遥か遠く置き去りに
鳴り響く夜を越えてまた明日
塗り潰されて善がる姿さえ忘れ去られてしまう
この命絶えるまで愛し愛されたい
許されぬと知りながら幾度
重なり合っただろう
飽和した消耗品に成り下がるくらいなら
もういっそ白く染めて無かったことにしたい
不快な音ばかりが鼓膜に響いていた
横隔膜を伸ばして呼吸している
鳴り響く夜を越えてまた明日
塗り潰されて善がる
姿さえ忘れ去られてしまう
この命絶えるまで愛し愛されたい
許されぬと知りながら幾度
淘汰してきた存在は無情に且つ正確に
寸分の狂いもなく蝕んでゆくのさ
鳴り響く夜を越えてまた明日
塗り潰されて善がる
姿さえ忘れ去られてしまう
この命絶えるまで愛し愛されたい
許されぬと知りながら幾度
重なりあっただろう
蝕んでゆくのさ
・アルバム「subim」(2017)
She used to be inside meの頭文字
・極彩(2017)
極彩の日々よ照らせ果てまで
哀傷、涙も忘れたくない
旅立つ日の朝降りしきる雨
目前の景色を刻み込んで
水面に一石を投じたくて
煌々と輝く未来を描いた
拡がった波紋は思うよりずっと
不規則に短命に姿消して
理想郷はまだ程遠く険しくても
己の無力さに呑まれないよ 君がいれば
やがて願いは形を成してゆく
積み上げたものが崩れないように
雨水で濡らし押し固めてさあ
逆境の中で耐え抜いて
散らついた誘惑に惑わされて
失う事の方がずっと何より怖くて
独りで塞ぎ込む夜も
この場所に立てば何度も越えて行けるから
どこまで飛んでも選択肢はもう唯一つだけさ
思い描いていた未来図に今近づいてる
金字塔を打ち立てる生涯ずっと
君と僕となら苦悩も希望も全て乗り越えて
極彩の日々よ照らせ果てまで
哀傷、涙も刻み旅立つ
背水の陣を敷くこの身果てても
叫び続けよう有終の美を
脈打つ鼓動を響かせてゆけ
・フラクタル(2017)
起死回生を願い どれほど経ったのかは
分からないまま僕はまだ
あの光景を忘れられずにいる
夜の帳に運命を問いかけては
途方に暮れている 幽霊船のように漂う
花は散り際に何よりも美しく
幾千の星屑達よ 何処へ君を連れていく
鳴り響く空を越えて何千
この命は今誰の為
揺らいだ日々に流れる涙
ドラマチックな空に問いかけ
音の響き渡らない場所
向こう岸に立つ君の元まで
果てなく続く余生に
四六時燦然とした愛を永遠に唱え
She used to be inside me.
触れ合う指先は
小刻みに震えていたのに
目隠しした身勝手な僕と
悟られぬよう自らを犠牲にして
優しく包むように慈愛に満ちていた君
夢の中でさえ狂おしく美しく
失った今もう輝き出す事はないよ
明け方包まった君の側で
微笑み合うただそれだけで
心の隙間埋めてくれてた
エゴイズムで満ちた愛だけが
錯覚した孤独の夜に
君の声を聞いた気がした
果てなく続く余生に
四六時燦然とした愛を永遠に誓う
混ざり合って溶けてゆく
水彩のような二人の距離は
時を越えていつの日か
再会を果たしそうで
鳴り響く空を越えて何千
この命は今誰の為
揺らいだ日々に流れる涙
ドラマチックな空に問いかけ
この命は何処にでもある
取り替えのきく代用品で君のいない世界に
記憶も愛も全て投げ出せたら
・映幻日(2017)
幸も不幸もない 感情さえもうない
流れ作業のように息を吸って吐いて
触れれば崩れ堕ちていく
ザラついた塊 波打ち側に立って
ひび割れて溶け出す 硝子玉に刺す
時計台は無情にただ時間を刻んだ
燻っていたのはきっと孤独に怯えていたから
断ち切ったはずのあの愛は
未だ身体中が覚えている
重なり合った日々を忘れたくなくて
傷痕は消えぬまま
独りよがりでもいい
幼気な身体にただ触れていたいだけ
君の幸を願い 壊れていかないようにそっと
隠し持っていたんだ
錆びきった刃を眺め揺らめいて
燻っていたのはきっと孤独に怯えていたから
断ち切ったはずのあの愛は
未だ身体中が覚えている
重なり合った日々を忘れたくなくて
傷痕は
変わり果てる街並みの景色と君
置き去りにされても苦悩の先へ
零れ堕ちる涙も乾かない夜に
蝕んだままの欠落を
・Damn it!(2017)
酷く浅い眠りから目が覚めて
気怠さに呑み込まれた朝
生温い劇薬を摂取
数週間積もり積もった埃を払う
モーニング馬鹿が謙り
生涯そんなんでいい筈がない
喝采を浴びて光合成してんのは
たった数分で生きる意味を見出せるから
たかが凡才の戯れ言です
SOSを提示したって気づいてくれやしない
ペラい愛を差し出してくる馬鹿ばかりだ
焼ける程浴びたアルコールと夜風
誰を愛し誰に愛されてるのかは
興味もない金輪際もう一切
飼い慣らしていたいのは僕自身で
喝采を浴びて光合成してんのは
たった数分で生きる意味を見出せるから
たかが凡才の戯れ言です
SOSを提示したって気づいてくれやしない
ペラい愛を差し出してくる馬鹿ばかりだ
check 視界に入る幻見極めて
目 埃にまみれ濁った視界でも
閉口したままじゃ駄目だ
時代に逆らって低迷する気は微塵もないぜ
喝采を浴びて光合成してんのは
たった数分で生きる意味を見出せるから
たかが凡才の戯れ言です
SOSを提示したって気づいてくれやしない
ペラい愛を差し出してくる馬鹿ばかりだ
・白に融ける(2017)
透過してみた
君の瞳に何が映り込んでいて
何を知って何を感じているのかは
分からずシャツの向こう左胸に黒く染まる斑点は
きっと知らぬ間に焼きつけていた
東から陽が昇り出してる
積もった雪が溶け始めるように
僕の中の君がゆらり流れ出していた
冷えた体迎えた朝 どこにいても漂っていたんだ
記憶を書き換えてもまだ残り香だけは
放物線が弧を描いてく
遠く遠く投げてみたって、どうしたって
届くはずもない暗く狭く手探りで歩く、
光さえも差し込まないこの部屋
創り上げたのは君じゃなく僕自身だから
東から陽が昇り出してる
積もった雪が溶け始めるように
僕の中の君がゆらり流れ出していた
頬に触れて確かめ合う
陽射しは二度と差し込むこともない
君の中でしか僕はもう生きてなどいけなくて
願った理想郷はやがて
曇った空が肥大してくように
涙で滲んだ愛は次第に支配されていた
止まったはずのあの時間も
君とならまたやり直せるって
思っていたこの常世総て、
未来ごと消し去って 願い続ける憧憬
・blood (2017)
寂寞の町で佇む私を
嘲笑いながら喜劇に身を投じるの
そんなあなたに身を委ね
このまま生き耐えたいよ
ぬるま湯に流れる血
痛みだけが寄り添うの
穢れたあなたの手で 哀れなこの私を
脳からつまさきまで余すことなく壊して
あのままあなたの手に触れずにいれば
どれほど無垢なままの私でいられただろう
こんな私を見放した神も仏も世界も
許せども許せども孤独だけが寄り添うの
犬も喰わない私をおもちゃにしてでもいいから
せめて夜が明けるまで
あなたの思うがままに
垂れ落ちる泥水を滴るまま飲み干すことさえも
耐えられるあなたがそれで
喜んでくれるならば
穢れたあなたの手で哀れなこの私を
脳からつまさきまで余すことなく壊して
犬も喰わない私をおもちゃにしてでもいいから
せめて夜が明けるまで あなたの思うがままに
・kerti (2018)
開いた傷口に 君はそっとキスをする
糸を縫い付けるように甘く締め付ける
平凡に逆らうように僕ら優しく抱き合って
互いがあり続けるように 目を瞑るんだ
ふわりまった雪がほら 心臓に深く突き刺さる
痛いよと泣く君をろうそくの火で溶かす
青白く透き通った指先は冷たくかじかんで
僕の手を握ることすら冬の温度に遮られる
滲んだ目蓋の裏にさよならの涙が
すっと染み込むようにかすかに灯る灯りが
息をそっと吹きかけると暗闇が終わりを告げる
寄り添った温もりも抱き合う時の温もりも
冷たく感じるのはきっとそうなんだ
積み重ねた時間が音も無くただ崩れ落ちる
消えてくさよならの言葉も
電車の音に遮られる
もし僕がろうそくみたいに温かく
揺らめいて灯っていれたら 愛せたかい
自問自答繰り返しては今も疑念に駆られ
ひとり代替の火を見つめる
・smoke(2018)
安い酒とタバコが 痛み止めになるよな
深い丑三つ時に 白木綿雲吹かして
サビ出していたいだけ
I wanna kiss you baby 触れれば
今だけこうしてたいそれでいい
交じり合って身勝手に愛して
物想いに耽るだけさ
南向きのこの部屋に 少し疲れただけさ
俺によく似た君は
荒削りで才能ないなんて言うのかい
I wanna kiss you baby 触れれば
今だけこうしてたいそれでいい
交じり合って身勝手に愛して
物想いに耽るだけさ
繋がってたいのに
愛したい honey
I wanna kiss you baby 触れれば
今だけこうしてたいそれでいい
交じり合って身勝手に愛して
物想いに耽るだけ
君に会って叱ってくれたなら
包まれたみたく楽になる
曇り切ったガラス窓に
映り込んだ君が 薄れてく
まだ眠れないんだ
・アルバム「ラムダに対する見解」(2019)
柳田「アインシュタインは相対性理論を証明する際、ラムダという宇宙定数の必要性を説いていたんですけど、それが間違っていたとバッシングを受けて。『生涯で最大の失敗』と後悔したまま亡くなったんですが、最近になって正しさが立証されたようなんです。自分が言うのもおこがましいですが、僕はアインシュタインに生前、後悔なんてしてほしくなかった。僕らはこの現代に音楽を産み落とせば当然いろんなレスポンスが来るわけです。でも、今まで以上に音楽に対する情熱を持ちながら取り組んだ作品だし、誰に何を言われようと、その信念を生涯貫き通したいんです」
・アノニマス(2019)
膨大な数の情報
実態の見えない正体不明の人間が
蔓延るこの無法地帯に
人権や法律なんか存在するはずもない
今日もまた何処かで心を殺された誰かがいる
その傍ら何食わぬ顔で
のうのうと人間らしい生活を送る屑共に告ぐ
因果応報という名の歯車は
誰にも止める事はできない
故にいつの日か
その罪の重さを知ることになるだろう
どうせ茶毘に付されてしまうくらいなら
消えぬ痛みも見えぬ傷跡ももう
誰にも分かり得やしないんだろう
拝啓、正々堂々云えぬ卑怯者達へ
犯してきた罪の重さを知れよ
この暗い底から這い上がる権利さえ
奪われては、遮られて泥水を飲んでまた
光を探していた戻れないこのままじゃ
応えて欲しい 神がいるならば然るべき制裁を
どうせ茶毘に付されてしまうくらいなら
消えぬ痛みも見えぬ傷跡ももう
誰にも分かり得やしないんだろう
拝啓、正々堂々云えぬ卑怯者達へ
犯してきた罪の重さを知れよ
・CLUB27(2019)
随分遠くまで来た僕らは
得たモノと引き換えに失っては気づいて
また失ってきたいくつもの宝物がある
生きる事の意味や価値を
見出せずに彷徨っていたのに
暗闇に差し込む声がいつだって
灰になるその日まで
どれほど時間が残されていて
僅かならば僅かでも構わない
現し世に刻む僕の生きた証を
今は亡き彼がまだ僕の胸の奥で生きていて
孤独の朝も越えてこれたから
いつの日か僕も彼に近づけたなら
溶けてゆく雪のように
この生命にも終わりがあり故に儚く輝ける
灰になるその日まで
どれほど時間が残されていて
僅かならば僅かでも構わない
現し世に刻む僕の生きた証を
・REM(2019)
曝け出して砕いた想いに句読点を何度でも打った
埃まみれた指針は
止まったまま動き出せずにいた
ひなげしの花びらが 夢か現か惑わせる
芳しき残り香を追憶の中に閉じ込めて
ひなげしの花びらが 夢か現か惑わせる
目蓋の裏側には横たわる君の影法師
二人笑った時間が
あの日見た夕暮れのようで
かたわれ時じゃ二人は
もう二度と逢えぬと知りながら
君と⋯
・夜永唄(2019) ex.)flower(2018)
どうして心ごと奪われてでもまだ
冷たいあなたを抱き寄せたいよ
金木犀の香りが薄れてゆくように
秋が終わり消えていったあなた
こうして心ごと閉じ込めて
あなたが弱り切った僕から離れないように
沈黙さえも二人を繋ぎ止めていた
時を止めてこのまま
あなたに逢えば二人はもう
友達に戻れないと分かっていた
瞳に映る全てを幻にして
夢の中漂いながら分かっていたんだ
独りよがりの愛と
こうして心ごと閉じ込めてあなたが
弱り切った僕から離れていかないように
沈黙さえも二人を繋ぎ止めていた
時を止めてこのまま溶け合う
この目や耳や鼻や口や身体中の五感
全てはあなたの為にあるように
独り善がりの口づけを朝までした事を
今でもまだ痛いほど鮮明に覚えてる
花びらに似た指先を
静かに撫でながら過ごした夜が
また繰り返されてゆく
何度願っても触れる事さえ叶わない
枯れ果てたはずの涙がまた零れて
どうして心ごと奪われてでもまだ
冷たいあなたを抱き寄せたいよ
金木犀の香りが薄れてゆくように
秋が終わり消えていったあなた
・No Matter What(2019)
陽が沈み過ぎてゆく日々を
何度越えてきただろう
このまま何処へだってきっと行けると思う
あの頃抱いた夢は未だ
忘れられずにいるそっちはどう?
また馬鹿みたいに笑い合えるかな
この限りある刹那の日々で
今でもたまに思い出すんだ
若さ故の過ちすら 明日への恐怖さえ
全てがあるから今の僕がいて
あの頃より少し大人びて
青き日々がきっと道を記す
風向きはいつだってそう
平穏と憂鬱を飼い馴らすだけの日々に
僕らは嫌気が差していて 軌道を逸れた
平凡であると知りながら夢だけを語る日々
それもさ、多分きっと悪くはなかったんだ
それぞれ別々の方角へ
始まりの場所は胸の中で
刻みつけた記憶はまだここにあるから
夢破れ道外れ涙で視界が滲んだその時には
あの場所で落ちあって
くだらない話で笑い合っていよう
No matter what anyone says, don't give up.
No matter what happens, I will stand by you.
・意味
No matter what anyone says,don't give up.
誰が何を言おうと諦めない
No matter what happens,I will stand by you.
たとえ何が起こっても君の味方だよ
→ラムダに対する見解
自分たちが作り出してきた作品、失ってきたもの、後悔、傷、青き日々は、誰に何を言われようと、たとえ何が起こっても、僕がずっと味方だよ
・アルバム「理-kotowari-」(2020)
柳田「今作では人間一人一人の存在意義や、本来であれば人を守るために作られた法が本当の意味で人を守れているのかとか、文字通りこの世の理に対するクエスチョンみたいなものを提示しています。」
・ジュブナイルに捧ぐ(2020)
不条理に呑まれた太陽無情にもこの世界は...
「前に倣えば報われるのだろう」
誰もがそうだと信じ生きている
番号付けされた未来
はみ出そうとする僕らを誰かが嘲笑っても
気高きその翼で弧を描いて
不条理に呑まれた太陽 無情にもこの世界は
夢抱いた少年から光すら奪い去ってゆくけど
君は君でいいありのまま旗を掲げ
現実で日々戸惑い迷いながらも
果てしなき砂漠をひた走り続けて
この世界中で唯一君が誇れるものを
他の誰にも渡さないでいて欲しい
刹那に過ぎてゆく日々で疑いばかり覚えて
傷つかぬ為の予防線を張ってる
汲み上げども尽きぬほど湧き上がってくる
苛立ちや焦り、不安、重圧に
蝕まれそうになった時
いつも側にいて共に泣き笑いながら
七転び八起き 再び奮い立つ覚悟を
僕に君が宿してくれるから
戻れない時間の中で僕らは
叶わぬと知りながら夢を見て
不条理に呑まれた太陽 無情にもこの世界が
夢抱いた少年から光すら奪い去ってしまっても
哀しみに暮れる今日も涙の乾かぬ明日も
孤独すら糧にして
それでもなお強く生き抜いてゆけ
・柳田「10代20代の人たちは誰しも、しがらみのなかで生きていると思うんです。例えば、親御さんの『あなたはこう生きてほしい』という願いと、『自分はこの道を進みたいんだ』という本当の夢との間で、子どもたちは揺れ動いていて。いろんな意見もあるしいろんな大人もいるけど、自分らしく生きてほしい。そんなメッセージを伝えられればと」
・柳田「ジュブナイルはこれからの未来を作っていく若者はもちろん、 大人になってから何かを始めたり、年老いても諦めきれない夢を持っていたり…そんな今を生きる全ての人に向けて書いた楽曲です。年を重ねるにつれて言い訳や逃げ方が上手くなるかもしれない、でもいくつになっても自分の心に正直であって欲しいという願いであり、ねじ曲がってしまった大人たちに敷かれたレールを生き抜く若者たちに対しても、どうか自分の為の人生を歩んで欲しいというメッセージです」
・揺らめいて候(2020)
終電は間近浴びるほど酔いしれて
今だけは忘れて愛のない
身体の交わりじゃ充たされぬと知りながら
恋い焦がれ 月明かり照らせれて枝垂れ桜
声にならぬ声 喜がり踊るの
揺らめいて候甘い舌を這わせ溶かしてよ
月が綺麗なんて優しい嘘なら要らないの
貴方永遠なんて求めれば 去ってゆくのでしょう
せめて夜が更けるまで凝視めて欲しいの
酩酊へ沈みふしだらに
かげろう一輪の花が愛に飢え
まるで飼い主の帰りを待つ捨て猫のよう
宵の春艶やかになびく髪耳朶を食まれ
熱を帯びあてがった乱れ桜
火照った朧月夜 貴女の奥果てたいよ
紛い物の愛演じて身体が欲しいだけ
溺れ堕ちたいなんて
抱えきれないよ 冗談でしょう
汗ばんだ糸結び目に 交わした出鱈目
揺らめいて候甘い舌を這わせ溶かしてよ
月が綺麗なんて優しい嘘なら要らないわ
貴方永遠なんて求めれば去ってゆくのでしょう
せめて夜が更けるまで凝視めて欲しいの
ねえいつだって性懲りなく 過ちを重ねて
寄り添った 淋しさだけの篝火
・胡蝶蘭(2020)
二人出逢わなかったら
こんなに苦しまずいられたのに
暗闇の中手探り君を探している
不甲斐ないなんて嘆くと
君はクシャクシャに撫でてくれたのに
身勝手で不器用な僕は
君をグシャグシャにしていた
無邪気に笑う君を
あんなに悲しませたなんていっそ
世界から見放されてしまえばよかったな
君の夢ばっかみてしまうんだ
苦しくて寂しい時ほど
陽だまりのように暖かくて
二度と覚めないでいてほしい
淡い記憶を
塗りつぶせどもまだ君の感触が
色濃く且つ鮮明に
まとわりついて離れてくれないの
不甲斐ないなんて嘆くと
君はクシャクシャに撫でてくれたのに
身勝手で不器用な僕は
君をグシャグシャにしていた
・解放宣言(2020)
W3つの魔法唱えて地下2階へ潜り込めば
教科書には載せられないような
the answer 眼を凝らして
当たり前の裏側に潜んだ
パンドラの匣を覗いて仰天
ハナから騙され続けてんの?
僕ら21歳にして知ったんだ
触らぬ神に祟りなしなんて
全部嘘だったよ馬鹿みたいね
凝り固まった思考回路に
餌をやろう錆びた鉄の杭
見てみぬフリしてる間に
救えたはずのいくつもの命
随分と法に従順だが 善悪とは何か学んだか?
その目その手身体全てで語って示してくれ
誰もが神を忌み嫌い呪っていた
パンドラの中身を開けて頂戴
この世のカラクリが解けるでしょう
僕ら21世紀に愛を知って
裏切りの果てに歪んでいった
電波ジャックして暗示を解くよ
消費期限切れの大人が担うこの国では
本当の事も嘘で固められたみたいだ
考える事も疑う事もド忘れしたの?
年老いただけのお猿ばかりなの?
100年先で待つ未来が
愛と平和で溢れていますように
警報を鳴らせ改革を唱え 休憩がてらに神頼み
時代錯誤のお偉い様に種でも蒔いて
花が咲いたら摘み取れよ
・柳田「法律、コンプライアンスというのは、そもそもは人間を守るためのもののはずなのに、果たして本当に人のことを守れているのか? それで逆に報われない人たちもいるんじゃないのか? と問い掛けたかった。“当たり前だ。正しい”と思っていたことが実は全然そうではないことも日常的にあるので、『気付いてくれ!』と投げ掛けています。ライブでどうアプローチするかが一番楽しみな曲でもあります」
・illumination(2020)
眠らぬ街の片隅でただ独り
ネオンサインに囲まれ見上げた夜空
片手で指折り数えられるほどしか見えない
星屑が物語る人混みの中に擬態してる僕を
見つけ出してよあの星のように
いつかは僕も輝けるかな
君は知ってるかい?
此処から見える星座が
1万6000年前の姿だったなんて
遥か遠く昔 燃え尽きたとしても
未だ光を放って照らしていたんだ
僕らの唄が時代を超えて
どうか永久に響きますように
才能なんてさ 僕にはないけれど
唄うことだけが全てだから
それしかないから それだけなんだ
くたびれた靴履いて 何処か遠くへ
誰も知らない町まで星を見に行こう
あまりに綺麗でこぼれ落ちる涙に
気づかずに動けずに
立ち尽くしたまま見上げていた
・柳田「神サイのフロントに立って、俺は誰かを救えているのかな?』『自分はなぜ歌っているんだろう?』という根本の部分を見つめ直して書いた曲です。2年前に九州から上京してびっくりしたのが、夜空に星があまり見えなかったことなんですね。それを見て、『東京は人も多いし、本当に一握りの人しか輝けないんだな』と…。その一方で、遠い昔に消えて無くなっている星の光がいまだに届いてキラキラと輝き続けているのは、音楽に通じるな、とも思って。才能があるなんて思っていないけど、自分にはやっぱり歌うことしか無い。残せる限りたくさん音楽を残して、それが何十年後、何百年後も受け継がれていったらすごく幸せなことだな、という想いを込めて、この曲を書きました」
・うたつなぎ(2020)
あまりに無慈悲な痛みが 徒然なるままの
変わり映えのしない日々に平然と寄り添う
1人で過ごす暮らしには慣れてるはずなのに
なぜだろう僕だけ取り残されたみたいだ
君にまだ伝えたい唄や言葉があるんだ
君にまだ見せたい景色があるんだ
当てのない旅路の中で
拾い集めた不確かなものが
明日また生きる意味になるから
僕は僕を辞めないでいよう
身も世もない日々を超えて
やがていつの日にかもし逢えたら
共に歌い 共に笑い 共に涙して
上げよう 再生の狼煙を
・泡沫花火(2020)
生温い風が頬を撫でるように
ふわり触れた手の汗ばむ夜半の夏
煙草の煙が鼻を擽るたび
幼い私を少し背伸びさせる
花火が打ち上がるまで
少し離れたとこで見つめていたい
はだけた浴衣姿が
光のシャワーより綺麗に映り込む
波打ち際二人の不揃いな足跡が
さざ波に流されて想う泡沫の恋だと
ほろ苦くて淡いこの恋と対照に
甘い甘い綿菓子のような口づけを夢に見る
明け方 寝惚け眼でゆらり
気怠げに火を付けた貴方が
今にも消えそうなほど儚く何よりも愛しくて
溶けない魔法の氷が纏わりついて動き出せないよ
あと一歩さえ踏み出せたなら
夏の終わり藍色に染まり
止まないひぐらしに紛れて
声を枯らし名前を呼んでも
貴方は気づかないのでしょう
花火が打ち上がるまで
二人寂しさ埋めるように求め合い
実らない果実の種が
心の隅っこで芽生えてる
・セルフライナーノーツ
水面に浮かぶ泡のように、儚く消えゆく貴方。忘れようと必死に閉じ込めた想いも、そっと優しく抱き締められれば溢れ出る水のように蘇る。決してこの想いが報われる事はない。夏が終われば消えてしまうのに、どうしたってこんなにも心は身勝手に痛み続けるのだろう。貴方に出逢わなければ、悲しくなる事もなかったのかな。貴方に恋をしなければ、幸せを感じる事もなかったのかな。季節は過ぎ、雪の降り頻る頃。あれから貴方を見る事も無意識に探す事もなくなった私は、すれ違う誰かが貴方の匂いと似ていたとしても振り返る事はない。
・目蓋(2020)
Uh 愛された分だけ
誰かに優しくなれたならいいなあ
だけど Uh不器用な言葉で
また誰かを傷つけるのかな
星に願いを素直になれる魔法が欲しいんだ
代わり映えもしない今日に
僕らずっとしがみついて
この世界の歯車になって
ぐるぐるぐる回るけど
ただ一人君だけには
幸せと言う名のピースで
人生のパズルを埋めて欲しいんだ
Uh 真夜中一人ぽっち
ブルーライトのせいで眠れないんだ
例えばこのまま月が
空から落っこっちゃって
不安になるだけ無駄になればいいなあ
ただただ普通に生きることが難しいんだ
波のように現れては
嵐のように過ぎ去って
左胸の端っこ辺りが
チクチクと痛むけど
「憂鬱は一過性のもんさ」
そう言って笑い飛ばして
弱いとこも含めて愛してくれてたね
君の為に 僕は生きて
僕の為に 君は生きて
幸せもその反対も
半分こにできるなら
笑ったり涙を流して
時には君を傷つけて
それも全部お互い様でいいなら
いいけど
・セルフライナーノーツ
代わり映えもしない日々と等間隔にやってくる憂鬱の波を突きつけるように、時計の音が一定のリズムを保ったまま仄暗い部屋の片隅から微かに聞こえてくる。無理やり閉じた目蓋の内側では今夜も寝かせまいと、焼きついたブルーライトの残党達がざわめき合っている。きっと眠れないのはそいつらのせいであって、何かに傷ついたり誰かを傷つけてしまったりした分の代償なんかではないはずだ。そう言い聞かせている間にも鼓膜にぺったり貼りついてくる時計の音が、安心感のような、それでいて焦りに似た奇妙な感覚に陥らせる。このまま月でも落ちてきて自分ごと吹き飛ばしてくれないものかと願う真夜中、月明かりとこの歌でぼんやりと照らして欲しい。
・アルバム「文化的特異点」(2020)
文化的特異点= 偶発的な出来事や、それ以前にはいなかったタイプの人物による革新的(革命的)な行動や思想の表明などにより、その後の文化を一変させた事象・転換点。*1
メジャーシーンという新たな出発点であり分岐点に立って歩を進める「神はサイコロを振らない」が提示するメジャー1st Digital EP。
ジャケットでは地上の生物と水中の生物が突然変異で一つになっていることから、バンドが出逢ってきた様々な人々・物事を咀嚼し転換点となった今作を表しており、常にイレギュラーであり続ける事を掲げるバンドの信念にも基づいている。
・セルフライナーノーツ
メジャーデビュー以降、畳み掛けるようにバラードを配信シングルとしてリリースし続けたのは、勿論バラードも我々の武器であると自負しているからだが、それらを陽とするならば《激しさ》《毒々しさ》《刺々しさ》といった陰の要素も間違いなく”神はサイコロを振らない”を象る一部であり、絶対的な武器である。ロックバンドで在り続ける事の証明、そしてその存在意義を旗揚げするように産み落とされた楽曲たちが、重圧や苦しみを抱え自問自答しながら生きる人々に対し強く生き抜く為のアンサーソングになれる事を願って。この文化的特異点という作品で”唯一人”の闇を照らしたい。
・パーフェクト・ルーキーズ(2020)
Dmさえも知らずにギターを抱いた少年の
10年先の未来を誰が予想していただろう
10代でステージに立っている
アイツが羨ましくてさあ
部屋の隅でかき鳴らした音を未だ覚えてる
劣等感も羨望も何者にも成れないという
憂鬱で悲観的だった
過去(モノ)が今を成す
白木綿雲ふかして大人になった気がしていた
淡い青春映画みたいな恋なんかしなかったけど
GAIN, MASTER フルテンでリマインダー
イメージしていた夢より
もっと羽ばたいていたい
かけがえのない仲間を置いて
さよならを告げて1人
夢だけを便り辿り着いたこの街
未来都市で腐る気もサラサラないし
苦楽の内の楽よりも苦を見てきて
嘘つきな奴がいて前に倣ってみたりもして
汚い大人に染まらないように
今なら言えるグッバイ
リライトしたい過去ならサラサラないし
真っ逆さま空から落ちようが
羽ばたいていたい 重なってきた記憶のピース
1つ欠けてしまえば
今見えてる景色は180度変わっちゃうし
分岐点の数だけ無限にあって
なくていいような事も全て繋がっていた
・セルフライナーノーツ
生まれて初めてエレキギターを手に取ったのは、記憶が正しければ中一の冬頃。親友の父親が持っていたオリンピックホワイトのストラトキャスターを肩に掛け、全身鏡の前に立った自分を見て身体中に電撃が走ったのを今でも鮮明に覚えている。それから程なくして3-Tone Sunburstのストラトキャスターと15Wのマーシャルを買った少年は、明けても暮れても部屋の隅っこでギターをかき鳴らしていた。あれから10年、その少年がミュージシャンとしてステージに立つ事を誰が想像しただろうか。夢を夢のままで終わらせるのか、或いは運命をねじ曲げその手で掴み取るのか。人生の分岐点は毎秒単位で枝分かれし続けており、永遠のルーキーは今日も夢を見て部屋の隅でギターをかき鳴らす。
・導火線(2020)
アルコール経口投与して
憂鬱にサヨナラバイバイして
都合良い風に改ざんして
今日も一日良い日だった?
臭い物には蓋して イエスマンで周り固めて
傷の舐め合いで始まって
人生ナメたまま終わんの?
しょうもないプライドは捨て
他人の言葉に耳傾け 口よりも先に手動かして
負んぶに抱っこなの自覚ある?
一発食らったくらいでBaby
メンがヘラって不貞腐れ
殻に閉じこもってお休みGood night
学生気分抜いてくんない?
甘ったれんな兄弟 仏の顔だってもう無い
公開処刑じゃなく Warning 警告のRhyming
ただダラダラ生きてるって屍も同然で
愛が故に是が非でも奮わせる
甘ったれんな兄弟 仏の顔だってもう無い
公開処刑じゃなく Warning 警告のRhyming
ただダラダラ生きてるって屍も同然で
愛が故に是が非でも奮わせる
変われない人間なんて いないと証明してくれ
・セルフライナーノーツ
長い間苦楽を共にしたからこそ、友達とも家族とも言えぬ奇妙な関係性で成り立っている。この絆は切っても切りきれない不思議な糸のようなもので、憎しみ合うような事があれど、俺達以外の誰かを敵に回したとしても、例えそれが成功への遠回りだったとしてもこの4人でなければならないのだ。殻に閉じ篭ろうものならこじ開けてでも引きずり出してやるし、とんでもないしくじりを犯してしまったら共に頭を下げた後大笑いしてやる。そして心に灯した火が消えかかってしまったのなら、再び火を灯し合うのが我々の使命であり愛である。愛が故に、是が非でも奮わせる
・遺言状(2020)
最低の気分だけが寄り添うの乾いた喉にALC
塞ぎ込むようにBGM
有り余った僕の寿命を生きたい奴に売り飛ばして最期の一週間くらいは
儲けた金で誰かに愛されたいな
有人駅のホーム点字ブロック跨いでも
誰もが皆見て見ぬフリしてる
透明な僕が見えるならいっそ突き落としてよ
東京の霧に溶けてくSOS
たかが人間一人消えたって
大概誰も気づかないし
ひっそり過ごしているくらいが
他人に期待しないでいいし賢明じゃんか
穏やかに安らかに眠ってみたいよ
永遠の孤独から解き放ってくれ
無色透明の幽霊が 死ねないまま唄をうたって
誰か本当の正体に
気づいてくれるその日を待ち侘びてんだ
・セルフライナーノーツ
このまま楽になれたらどれほどよいのだろうかと、時折耳元で悪い囁きが聞こえるのでそちらを向いても誰もいない。誰もいないのではなく自分自身の声であり、救いを求める手段は沢山あるはずなのに塞ぐ。耳を塞ぎ、目を塞ぎ、いつしか光の遠い場所へ潜る。すると冷えきった身体を暖かい何かが包み込んで、暗闇の中でうずくまっている自分を光の方へ導く。音楽だけが。音楽だけが唯一の理解者であり、決して裏切ることのない永遠だった。この世界でまた一人また一人と自ら命を断ってゆく中、たった一人を救う手段が音楽だとしたら、自分が唄う事で誰かの生きる理由になるのだとしたら、まだ生きていたいと思う。もう少し唄をうたっていようと思う
・柳田「今年の10月くらいに書いた曲でレコーディング当日まで歌詞が決まってなかったんですよ。自分の精神的にもギリギリの状態で。今って、生きることに対して光を見出しづらいじゃないですか。それでも僕は「曲を聴いてくれる人を救いたい」と思うし、なんとか人の気持ちを励ましたいと思って。手紙を書くような感じで書いてたんですけど、気が付いたら、自分に向けてるような感じになってました。ただ、「遺言状」はただ暗いだけの曲ではなくて。<無色透明の幽霊が 死ねないまま唄をうたって>という歌詞があるんですけど、僕は歌で救える人がいる限り歌い続けていきたいし、そこに薄っすらとした光を感じているんですよね。
・アルバム「エーテルの正体」(2021)
物理学において光が波動として伝搬する為に必要な媒質、神学においては常に輝き続けるものを意味する”エーテル”。
誰かの人生を”光”に置き換えた時、どんなに深い悲しみや苦しみを背負ったとしても、僕らの音楽が誰かの人生の背景となり、媒質となり、生き抜いてゆく為の道標となる事を願って。
作品を作っていく中で音楽そのものが、音楽こそが”エーテル”であるという事に気付き始めた事から今作を『エーテルの正体』と命名しました。
柳田「エーテルとは、物理学上だと光が伝搬していくために必要な媒質のことで、神学では"常に輝き続けるもの"という意味なんです。2020年は、絶対的にファンの皆さんの力があったからこそ走り抜けられた1年でした。音楽は聴いてくれる人がいて初めて作品として成立する、ということに、ライブができなくなって改めて僕らは気付いたし、逆に『こんなネガティブな世の中でも"神サイ"の楽曲を聴くと前向きになれました』みたいなメッセージが、たくさん届くようにもなった。僕らは音楽で誰かを救っていて、その人たちは音楽を聴くことで僕らを救ってくれている、その関係性がすごく良くて。音楽というエーテル(媒質)が僕らだけではなくすべての人を生かしてくれている、と気付けた1年だったと思います。」
・クロノグラフ彗星(2021)
いつか少年は出逢うだろう
同じ幻を見ていた君に
はぐれ星達がまるで引力に
引き寄せられる運命のよう
叶うなら未来さえ擲って
数多の夜を越え駆け出そう
指先をすり抜ける君が
星屑に紛れてまた遠くなる
もしも数秒後に世界中で
歴史的停電が起こったとしても
遥か上空で星の残骸が
光放ち夜を染めるだろう
際限のない宇宙の片隅で
76億分の1と1が点と線で星座を描けば
巻き戻らない刹那も越えてゆける
重なり合う僕ら 幻に戸惑いながら
光求め手を伸ばし 差し伸ばしたんだ遥か彼方
永遠に君の側に 零れてゆく流れ星
掴みたい未来 見たい時代 世界の果てを二人で
双月の真下 すれ違った光が
二度と交わることなく消えかかったまま
まだ僅かに蛍火を灯して
不確かな明日を照らして
互いを求め合うほどに遠くなってゆく運命
叶うなら未来さえ擲って
数多の夜を越え駆け出そう
指先をすり抜ける君が
星屑に紛れてまた遠くなる
重なり合う僕ら 幻に戸惑いながら
光求め手を伸ばし 差し伸ばしたんだ遥か彼方
永遠に君の側に 零れてゆく流れ星
掴みたい未来 見たい時代 世界の果てを二人で
・セルフライナーノーツ
際限のないこの世界の片隅で、僕らの音楽と人一人が出逢う確率は天文学的な数字です。
そして、その出逢いが誰かの運命を、未来を書き換えられるとしたら、僕の人生を音楽に捧げて良かったと思えるし、そうなるべくして生まれてきたような気がします。
もしも世界中で大規模な停電が起きたとして、その間暗闇に包まれた世界の中ではきっと音楽が蛍火となって誰かの孤独を照らすだろう。そういった願いを込めました。
・柳田「2020年コロナ禍で僕らはファンの皆さんとなかなか会えなかったんですね。ライブが出来なくて。で、中高生もその中にはいたでしょう。
そんな中で、距離が離れていて会えないのにSNSとかネットだったりラジオだったり、見えない何かで繋がっているというか、そういう人たちに、ともに支え合いながら先に進んでいる、同じ夢を見ているってことをメッセージに含めています」
・未来永劫(2021)
心に宿した大義で誰かを守れるのなら
身代わりもかまわないさ
弱さ故に身勝手なボクは
瘡蓋の多さに 気づかぬまま揺蕩う日々
ボロボロになったスニーカー
一人きりじゃこんなに脆く力なく立ち竦むけど
月明かりも灯らぬ闇にキミがいて、側にいて
時には歪み合ったり許されないような言葉で
キミを傷つけたり ボクも落ち込んだり
今じゃ全て笑い話になるけど
目的地も分からずにただペダルを漕ぎ続けては世界の端っこに辿り着けると思ってた幼き日々
雲一つない空を自由に飛べたら
なんて夢を見てみたり夕暮れ意味もなく集まり
大人を真似 肩並べ黄昏れ
移りゆく景色を背に惜別の春風
どんなに遠く離れても繋がっているから
たわいない話で笑ったり
痛みの理由を分かち合ったり
互いに共鳴し合った光
かけがえの無い時間よ永遠に
春に差す柔らかい温もり
共に過ごす日々淡雪のように
終わりがあるから意味を成す旅
一人きりじゃこんなに脆く
力なく立ち竦むけど
月明かりも灯らぬ闇にキミがいて、側にいて
たわいない話で笑ったり
痛みの理由を分かち合ったり
互いに共鳴し合った光
かけがえの無い時間よ永遠に
強くなりたいと願う
有限の星空 三分の一のボクらが 繋いだ掌
・セルフライナーノーツ
幼い頃から僕の周りには素敵な人間がいて、それは家族であったり、友人であったり、大切な人であったり。ちっぽけな人間だけど、いつだって素敵なものが、人が僕を照らしてくれていました。
大人になった今、メンバーがいて、チームがいて、応援してくれる皆んながいて、いつしか僕は皆んなと共にこのバンドを作り上げようとしています。
人は独りでは生きていけないから、いつの日も何かに縋ったり仲間を作ったりするものだと思う。どうか身近にある”大切”を、遥か未来まで守り抜いてください。
・プラトニックラブ(2021)
君がいない世界でどれほど時が経ったろう
指先の感触も忘れそうになるけど
皺の数も増えた左薬指には
置き去りのプラトニックラブ
二人を繋ぎ止める気がした
今頃君は何処か遠くで上手く笑えていますか?
僕の知らない笑顔で知らない誰かと
重なり合う姿ばかりが浮かぶ黄昏
モノクロの望遠鏡では時間が止まったままでさ
震えた君をぎゅっと抱き寄せられたらもう一度
二度と手放さないのに
苦しいよなんて言わせないのに
言葉を紡いだって届かないよ
ねえ教えてよ愛の行方
全て失って何も無くなったって
君だけは側で笑ってくれたのに
許されるなら願いが一つだけ叶うのなら
戻りたいよ二人出逢う前に
モノクロの望遠鏡では時間が止まったままでさ
震えた君をぎゅっと
抱き寄せられたらもう一度
二度と手放さないのに
苦しいよなんて言わせないのに
言葉を紡いだって届かないよ
ねぇ教えてよ愛の行方
こんなに苦しくなるくらいなら
僕に心なんてなかったらな
吹かれては飛んでゆく綿になりふわり漂えば
向かい風の隙間を抜け 降り頻る五月雨を越えて
傷だらけになったって辿り着いても
そこに君はいないのに
果てしのない引力に引き寄せられたまま
・セルフライナーノーツ
心なんてものがなければ悲しむ事も苦しむ事もきっとなくて、皮肉な事にいつしかその痛みは記憶となり、痣となり、永遠となり人を生かす。
故に人はいつの日か来る別れを抱えながらも、愛を美しく思うのだ。
・1on1(2021)
この恋の勝敗に 引き分けはないみたいだ
負けず嫌いだった君に
手加減なんて許されないなあ
誰にもバレないように
君を連れ去って奪って 二人だけの秘密を
甘いキスで小さくなる君を僕だけが知っている
触れ合うよりも溶け合いたいよ
寄せて返す波のように 交わす唇
私が私じゃないみたい
一枚も二枚も上手な君には
恋にしたってプレーにしたって
駆け引きも不器用でいつだって敵わないんだ
情けないよこんなに胎くなる見つめて私だけ
あどけないキスで溶け合う二人 もっと深く
戻れないよ昔のようには
甘いキスで小さくなる君を僕だけが知っている
触れ合うよりも溶け合いたいよ
寄せて返す波のように
他の誰かに奪われる前に 交わす唇
・セルフライナーノーツ
溶け合うように惹かれ合っていく二人の恋を、物語のキーにもなってくる「1on1」に置き換えて表現しました。男からの視点と女からの視点を織り交ぜながら詞を書く事はこれまでもありましたが、主人公の眩し過ぎるほどに純粋無垢な恋心に導いてもらう事で、詞はもちろん、ボーカルテイクも拘り抜いて、かつての自分では表現できなかったものを生み出すことができました。また、ボーカルとギターをアナログに、ベースとドラムをデジタルに振り分ける事で、対照的な二人をサウンド面でも表現しています。
・巡る巡る(2021)
巡り巡る僕らの始まりの唄を今歌おう
陽炎を追い抜いてオーバードライブ
駆ける春最高速度で未だ見ぬ世界へ
進むべき方角を時に見失うけれど
道標はいつだって心の中にある
Let's run far away.
巡り巡る僕らのLet's run far away.
始まりの唄を今歌おう
春風よどうか僕らを遠くまで運んでくれ
未来を掴む為のキーはこの胸の奥に
正解も不正解も時代の悪戯に踊らされ
迷わないでいい君の信じた道をゆけ
Let's run far away.
巡り巡る僕らの Let's run far away.
始まりの唄を今歌おう
星屑の数ほど出逢いが
煌めいては僕らを待つ
夢という名の光を空に放って
限りあるこの日々が愛おしく思えるんだ
まだずっと遠くまで飛べるかな
Let's run far away.巡り巡る僕らの
Let's run far away.始まりの唄を今歌おう
春を越え夏風に触れて秋晴れの指し示す方へ
したたかに雪解けを願う
あの花のように春風よどうかこの胸の奥に
・セルフライナーノーツ
星の数ほど出逢いが煌めくこの世界は
可能性に限りなんて無いと思えるほどに広大である。大人になった今、かつて幼い頃に見た夢に
近づけているかと問われればノーと答えてしまうだろう。何故なら世界はこんなにも広くて、故郷の小さな町からでは見えなかった景色、出逢えなかった人間、幾度となく乗り越えてきた大きな壁
、そして途方もない分岐点を進み続けてきたから
学生時代、文化祭のステージに立ち輝いていた
同世代の男の子を見て、自分がそこに立つ瞬間を夢見ていた。あの頃の夢よりもっとスケールの大きな夢を抱いた今、進むべき方角を時に見失えど
いつだって道標は心の中にあるのだ。
何処までも広く続くこの世界で、巡り巡る四季を越え、無限の中に光るたった一閃を掴み取れ
・徒夢の中で(2022)
何処か遠くでじっと春を待ち侘びて
陽も昇らない世界が退屈じゃないか
もうすぐ迎えに行くさ湖が見える
二人手を繋いでいよう繋いでいこう
浮かんでは消えて泡のような貴方が遠くなる
徒夢の中溺れたまま まだ彷徨う僕
命の煌めきに匙を投げるには
少し早いと憂う貴方の声
色鮮やかに咲いた花も
いずれは散りゆくと知りながら
また種を蒔いて 芽吹く時を待つの
貴方がそこで僕を見守りながら今日も
生き抜いてよと 流す涙が雨となり花を咲かす
触れ合えたならもう一度 未だ残る温もりも
夢の中なら側に感じられる 戻れないのに
浮かんでは消えて 泡のような貴方が遠くなる
徒夢の中溺れたまま まだ彷徨い
色鮮やかに咲いた花も
いずれは散りゆくと知りながら
また種を蒔いて 芽吹く時を待つの
・セルフライナーノーツ
時折夢を見る。あなたは僕に優しく微笑みながら手を握ってくれて、それから少しずつ、見えなくなるまで遠ざかっていく。
行かないでとあなたの名前を呼ぼうとしても、名前が思い出せない。きっとこの世界の何よりも、誰よりも大切な人なはずなのに。握ってくれた手の温もりだけを残してその人は姿を消した。
必ずそこで目が覚める悪い夢を僕は徒夢と名付け、そしてまたあなたの優しさに触れる為に、あなたに会いにいく為に音に残した。
・初恋(2021)
ねえ海が見たいと笑った
君のようには うまく笑えなかった
うんいつか連れていくねって
指切りをして少し恥ずかしくなって
わざと戯けてみた
夏霞たなびいて空に溶けてはまた君を想う
今年もあの海まで辿り着いたなら逢えるかな
砂の足跡
気の抜けてぬるくなった
ラムネ越しでも 眩しく見えるもんだから
なんでもないラジオの会話で
誤魔化すけれど恥じらう僕に 微笑みかける君
あの夏まで もう一度だけ戻れるのならきっと
照れ隠しも躊躇うことも忘れて
夕凪の中時間を止める魔法を
行方も知らされず
風に流されてゆく雲のようで
何処かで見てるかなあ
今年打ち上がれば花火の下で待ち合わせよう
同じ世界でまた 出逢えた時は伝えるさ
初恋の人
・セルフライナーノーツ
団地の側にある公園は夏になると毎年小さな祭りをやる。自治体の親父さん達で活気づいた的屋
小さなステージで行われるケーキ早食い競争 ビンゴ大会。河川敷に行けば大きな花火大会もあったけど、浴衣姿の君をすぐに見つけられるあの祭りが好きだった。あの夏に一度だけ戻れるとしたら君の手を引いてやれたかな。目を逸らしながらでも想いを伝えられるかな。大人になった今ふと思い出すたびに胸の奥がじんわり温かくなる。何処か遠くの僕の知らない町で暮らす君へ
・愛のけだもの(2021)
アイマイでギリギリなカンケイだって
名前がないだけの愛で
逢いたくなるようじゃしょうがないさ
心が酔い溶けて痛いよ
堕落の乾杯に我愛イ尓
甘い口づけに私 また踊らされてゆく
あなたが汚して、濡らして、傷をつけて
ダメにしてしまった私を
最後まで愛さなくてもかまわない
二人の動物がいるだけ
ただ求め合って、奪い合って、有耶無耶にして
虚しくなってしまうまで
何も知らないけだものみたいに
言葉を捨て、ただひとつになっていたいよ
眠るあなたの背中をなぞった
この指であなたの心に触れたかったんだ
これ以上を求めれば壊れてしまうと
怯える私に居場所はどこにも無い
そんなのわかっているよ
虚ろな夜も悲しみと眠った朝も
あなたの口づけのせいだよ
誤魔化しの為のアルコールがまだ残って
この痛みも少しマシになってる
二人の終点と竜誕香
苦い思い出に私 まだ縋りついてる
説き伏せて、愛で満たして、従わせて
「手枷」という烙印で
あなたなしでもう息もできぬほど
二度と戻れないように
この痛みだって、いつか実って、華になるの
派手に生涯を乱舞・・なんて
悪夢で魘されるほどには
参ってるのあなたのせいよ
純情だった恋物語の正体は猿芝居で
台本通り役を演じれば哀しくなんてないよ
これも演技です
あなたが汚して、濡らして、傷をつけて
ダメにしてしまった私を
最後まで愛さなくてもかまわない
二人の動物がいるだけ
ただ求め合って、奪い合って、ただれてしまったそれは確かに愛だったんだ
歪んでしまっても、色を失っても
それにまだ縋ってる
私は、愛のけだものだよ
・セルフライナーノーツ
アルコールで誤魔化した終電と罪悪感、ネオンサイン、熱を帯びた頬をつねれば、平気だと君は言う
街の喧騒を抜ける二人
夜の帳に吸い込まれた僕らは激しく求め合い
優しく溶け合う ただ君が欲しいと思った
・タイムファクター(2021)
何より大切なものほど
失いたくないと願うほど
悪戯に掌をすり抜けてゆく運命
奪われた時間と心を取り戻す為の術がまだ
足りないなんて痛いほど分かってる
鏡の中暗く寂しくて
鳴らしたって届かないサイレン
去ってゆく姿を眺めて
硝子よりも脆いはずなのに
鉛玉なら突き破れるのに引き金を引いて
守るべきものがあって
背負う幾千の願いがあってこのまま風になって
いつか辿り着いてみせるよ
僕らの過去と現在を繋ぐ想いが照らす未来
重なったヒストリーを抱き放つ光
誰かを守り抜く為なら
犠牲をも厭わないなんてフェイク
善より悪寄りの狭間で揺れ動いてる
孤独に慣れ出した時から
夢にまで憑いて回る悪魔
月明かりだけが僕を導いてくれる
空になった心に蓋して 左眼跨いだ傷痛んで
いっそこのまま消えても
この闇に一筋の光が温もりに囲まれ
いつかまた笑えるように
語り継がれてゆくのは
正しさや過ちだけじゃなく
誰かの生きた命の足跡、笑顔と涙
叶えたい夢があって
誓い合った約束の果てにこのまま光となって
きっと辿り着いてみせるよ
僕らの過去と現在を繋ぐ願いが照らす未来
重なったヒストリーを抱き放つ光
いつかきっと笑い合える日まで
・セルフライナーノーツ
人の痛みや苦しみを時間が
解決してくれるなんてのは綺麗事で
過去に負った深い傷は
どれほどの歳月をかけようとも埋まる事なく
傷跡として残り続けるもので。誰しもが前を向いて進み続けられる訳じゃないし、時が止まったままどうしたって動き出せないのが人間だから。そういう人達の生き方を肯定する為にこの歌を書いた。前進しなくてもいい、停滞したままでもいい。いつの日かその手を取り光に向かって連れ出してくれる存在が現れるその日まで。その存在が僕らでもあれたら、というエゴも込めて。
・アルバム「事象の地平線」(2022)
柳田「ブラックホールの中心部に行くには、ある境界線を越えないといけないんですけど、それが『事象の地平線』と呼ばれていて、現代の科学ではそこで何が起きているのか、誰も知ることができないんですよ。それを自分たちの音楽に例えて、誰もまだ知らなかった音だったり言葉だったり、音楽としての表現としてまだ誰も到達できていない領域に行きたいという願いを込めてつけました。今回「僕だけが失敗作みたいで」っていう曲ができて、改めて俯瞰で自分の詞を眺めた時に、“そこに行けたんじゃないかな”って自分の中では思ったんですけど。バンドとして売れるとか売れないとか、大きな会場でライブをやりたいとか、そういうことじゃなくて、もっと自分の内側で起きている事件みたいなことで捉えることができて、越えられたんじゃないかなと思いましたけど。誰に対してではなく、自分の中でここに足を一歩踏み込めたんじゃないかなと今になって思っています」
・イリーガル・ゲーム(2022)
曖昧に揺らめいた本能と理性が
虚しくて卑しいくせ嫌に安堵している
それは一寸刻みで着実に肥大してゆく
今愛しているものが幻なら・・・
逢うたびにつらくなる
嘘に塗れた愛できっといつの日か
真実になるのなら
段々深くなる愛の渦に
満身創痍で恋の罠に
非合法のキスで重なり合って
堕落のイエローローズ
盲目的な私を満たして
愛も憎もいわば紙一重で
葡萄の美酒に溺れ
酩酊していたいよイリーガルゲーム
傷心を口実に誘惑のコーリング
純朴で幼気ない瞳に釘付けでさあ
ぎこちない腰つきさえ妙に艶めかしく
鳴きよがり溶けるバラの花よ
どうかしている?こんな僕優しさに触れるほど
道化役も忘れて夢中で求めている
純粋無垢なドレスを剥がして
愛執染着に火を灯したシングルベッド
乱れたシーツと爛れたファーストキス
情熱的に満たしたいだけ
品もも置き去りのワンナイト
欺瞞の美酒に溺れ
恍惚とした表情の君にフェイクラブ
逢うたびにつらくなる
嘘に塗れた愛できっといつの日か
真実になるのなら
能動的愛を頂戴
如何せん足りてないもんで状況は芳しくないが
仮面の裏ではきっと笑っているの?
段々深くなる愛の渦に
満身創痍で恋の罠に
非合法のキスで重なり合って
堕落のイエローローズ
盲目的な私を満たして
愛も憎もいわば紙一重で
葡萄の美酒に溺れ
酩酊していたいよイリーガルゲーム
・セルフライナーノーツ
息の詰まるような緊迫感
すぐそこの暗闇から這い寄るような不安感
これらを巧妙に描く事ができたのは
伊澤一葉さん、そして美央さん率いる
美央ストリングスの存在が大きく起因している
一方、別の次元で独立しているバンドサウンド
決して混じり合う事のないそれらは
美しくも歪なオイルアートのように感じられる
・あなただけ(2022)
あなただけは僕の側で笑ってほしい
一人ぽっち揺蕩うはぐれ曇のようで
名もない人形に名前と心を
透明な生涯に彩りと意味を
付属品の涙腺に一匙の水を
あなたがくれたんだ
深い深い夢に潜れば
二人だけの楽園を築けたのに
浅い眠り 夜明け前
寝惚け眼のままあなたを探している
あなただけは僕の側で笑って欲しい
逃げ出せず独りで夜を漂っていたのに
曖昧に鮮明に剥がれ落ちていくのは
純情も非純情も混じり合った嘘
凹凸も無いような平たい世界で
僕らは恋をした
あなただけにこの花束を
物理学上の法則も度外視して
姿形変わっても
来世もきっと側にいるよ
二人手のひらを合わせたり
不意にキスをしてみたり
なんでもない日常が愛しく思えた
まるで世界に二人だけみたいだねと笑う
あなたを夢の中で今も探してるよ
今でも愛しているよ
・セルフライナーノーツ
この作品は弾き語りデモの段階から世界観が完成されており、そしてその在り方こそがポップスの究極体である。良い食材に無駄な調理が不要なように、弾き語りのみで完結してしまうのではないか不安になるほどそれほどのポテンシャルを持ったメロディーと歌詞だと自負しており
この作品を産み落とせた事を音楽家として誇りに思う
・LOVE(2022)
くっついてみたり離れてみたり
どっちつかずのディスタンスで
不意に合う視線 夏の日差しに
とろけてゆくアイスクリーム
肩寄せる君の風に揺れる髪
難解な方程式よりも 君に振り回されていたい
単純な言葉の魔法 きっとここにあって
溢れ出しそうなI LOVE しそうなI LOVE
君に届くよI LOVE ずっとこのままI LOVE
一本逃したバス停で二人 海鳴りだけがBGM
口下手な二人 会話の行間さえも嬉しくて
踊りたくもなるさやっぱ少し恥ずかしいけれど
難解な数式より 君を想い悩んだ日々が愛しい
単純な言葉の魔法 きっとここにあって
溢れ出しそうなI LOVEしそうなI LOVE
照れ臭いけどI LOVEずっとこのままI LOVE
・セルフライナーノーツ
夏の匂いがひしめき合うバス停で
少し暑いからと氷菓子を買いに行く君
「愛してる」なんて単純明快な言葉さえ
照れ臭くて伝えることができないから
音楽にしてしまえば君に届けられると
僕は筆を執った
・少年よ永遠に(2022)
一番星乗っかってその瞬間を見たい
未来なんてもうない なんて夢を見た
アイツのようにはまだ飛べないけど
星が瞬く夜には ふいに会いたくなるんだ
また馬鹿みたいに笑えるさ
泣き笑った少年よ永遠に
一番じゃなくたって 正解がなくたって
映画にならなくたって 主人公は一人だけ
息を吸って吐いてそんで誰が為に
生きてたって在ってないような
生に理由をつけるなら
背伸びして手伸ばせば
星の一つくらい簡単に
掴めそうなこの世界で
僅かでも光ってみるのさ
星が瞬く夜には
ふいに会いたくなるんだ
また馬鹿みたいに笑えるさ
泣き笑った少年よ永遠に
・セルフライナーノーツ
正解がなくたって映画にならなくたって
生きてたって在ってないような人生でさえ
主人公は唯1人、自分自身しかいないのだ
・僕だけが失敗作みたいで(2022)
命なんてくれてやるさ楽になりたいんだ
走馬灯の中で君に逢えたらいいなあ
埃かぶった6弦と耳鳴りのする部屋
僕に才能があれば 肥大してゆく不安
どうかこんな偽物は淘汰されるべきだと
毎夜毎夜願っても皮肉みたいに明くる日
僕だけ 僕だけが失敗作みたいで
大丈夫 まだ大丈夫さ 言い聞かせてみる
純粋無垢な優しさが僕の瞳には
神様の悪戯で歪んで見えるらしい
何もないと知った夜絶望の果てに
やがて答えに気づくだろう
「何もない」がある
散々泣いて喚いては傷口を撫でる塩水が
時に儚く美しく痛みを彩る
明日になればきっと強くなれるから
今だけただだ今だけはそばにいてほしい
そばにいてほしい
僕だけ 僕だけが失敗作みたいで
大丈夫まだ大丈夫さ 言い聞かせてる
世界で世界中で忌み嫌われても
君だけのヒーローに僕はなりたかったんだ
夜に乗っかって最果てまで逃避行
大人になったってたまに遠足なんてのもいい
歩き疲れたら3年分くらい寝て
500円限りのおやつでもつまんでいよう
・セルフライナーノーツ
埃かぶった6弦と耳鳴りのする部屋
呪いのように頭を駆け巡るのは劣等と虚無
自分なんかには何もないのだと履き続けた7年という月日は削れども削れども
光の見えない地層のように見えた
ふと、ボロボロになったはずのつるはしに
目をやるとそれがどこまでも鋭利に尖った
掘削機に見えて自分自身を
救うための武器に形を変えていた
・事象シークレットトラック(2022)
サイレンに乗って
鼓膜の裏 待ち合わせ
週刊誌なんて横にみれば紙切れで
出口のない生涯に終止符を打つことなら
造作もないなんて軽々しく吐いた嘘
夕暮れ空 乱反射して僕らを赤く染めた
コンビニで買ったバースデーケーキ
気の抜けた安い酒
期限切れみたいだもう食えないや
・六畳の電波塔(2022)
たった一つ叶うならうたで世界を救いたい
From 六畳の電波塔
応答はないが NOW ON AIR
世界中の空がまだ
コバルトブルーだった頃までタイムスリップしてこの未来を Ctrl+Sで書き換えたい
僕ら同じ人間だったのに
化け物でも悪魔でもないのに
進化の途中で
変わり果ててしまったの?
砂漠遺跡 SOSのサイン
ここはかつて愛で溢れた街
耳を澄ませば
聴こえる子どもの笑い声
反省しよう 増え過ぎたファンタジーで
いつのまにか僕らは現実を見なくなった
辛すぎる現実で人はただの棒切れ、
分からなくなった
壊したいものが増えるのは
痛みを平等にするためだった
そのせいで守り抜きたい愛も全て砂に変わった
目的を示すこのコンパス
回答は上を指す方角
流れる今はどうなるか
操作不可能フラスコの中
ノイズかかってる音声
先行きは不透明
俺たちギリギリじゃん
1mm単位でズレた
意義の違い
第四次世界大戦で僕らは
石を投げ合い棒で突き合う
何処かの誰かが 皮肉混じり予言していた
僕ら同じ惑星に生まれたのに
アダムとイヴも驚愕の末路だ
大義や思想も根は全て愛なはずなのに
白や黒、黄色鮮やかに咲き誇る花
枝分かれでも僕らは繋がってる
誰もいない世界の片隅で流れるレディオ
今週のニュースは
撒いた種が一つだけ芽生えたこと
たった一つ叶うなら
柄にもなく賽の目を振った
お前と溢れる涙の意味
世の感情の機微
変わらない事実
PainはRainだ手に負えないgod bless
仕方なく今日に臨む 情に潜む
常時途方に暮れるか?
うたで世界を救いたい
終末に俺たちは愛を歌う
半端もんがゆえ願いは深く
この先は闇 果てしない旅
今を変える度変わった未来
タイムマシンなしで変わる世界は手の中に
・セルフライナーノーツ
「正義」が何かを考える。誰かにとっての善は悪であり、また誰かにとっての悪は善でもある。表裏一体とは言い得て妙で、正義の根本、本質が互いに同じものだとしたら、僕ら人間同士の争いが如何に滑稽であるかという事、傷つけ合う以外の解決策や手段なんていくらでも存在している事、そして何よりも同じ過ちを繰り返してはならないという事。見えてくるはずだ。聞こえてくるはずだ。僕らよりずっと昔の時代を生きた人達が、その生涯をかけて教えてくれたはずだ。生まれ育った国、町、環境、目の色や肌の色、性別、思想。そのどれもが尊く美しく、僕ら人間はそれらを認め合い、ずっと先までその輪を紡いでいかなくてはならない。それが人間としての使命であり、そしてそれを今一度形に残して発信する事こそが音楽家としての義務であると感じています。六畳の電波塔から魂を込めて。
・カラーリリィの恋文(2022)
五月雨に紛れたような でも心で聞こえたような
雨空切り裂いた閃光 「君の声が力になる」
青く燦然と光って 無我夢中で単純な君が
誇らしくて愛おしくて
振り回されては可笑しくて泣いた
君が途方に暮れれば
魔法の言葉で連れてゆくよ世界の向こう側まで
夏、風が導く方へ この想いよ力になって
他の誰でもなく君に 駆け抜けて欲しいんだ
声が枯れてしまっても 追い風になるように
響け愛のメッセージ
二十年先の自分へ
手紙を書こうと握ったペンは希望とか願いとか
曇りのない未来を描いていたんだ
大人になればなるほど見えなくなる
小さな光を探して拾い集めて
君想えば想うほど 胸がぎゅっと苦しくなって
この涙も多分きっと 大切にしなくちゃな
刹那に過ぎてゆく日々を青い春と謳ったように
晴れ渡る空の模様が 君に見えてしまうよ
挫けそうな夕暮れも 一人ぽっちの夜も
側にいるよずっと
声が枯れてしまっても 追い風になるように
響け愛のメッセージ
・セルフライナーノーツ
夏の風が頬をそっと撫でるような、爽やかさの中で揺れる切なさをこれでもかというほどに表現しました。神サイの原点とも言えるポストロック的なアプローチの中に、ノイズ音源にフィルターやモジュレーションなどをかけ「コンピュータの鳴き声」のような音を出すガジェット系シンセを織り交ぜることで、また新たな音楽の表現領域に踏み込めました。個人的な趣味ですが、2000年代初期のSF邦画を彷彿とさせるアレンジになっています。
・キラキラ(2022)
大人になった僕たちも
子どもの頃はピュアだった
金にもならん時間ばっか費やして
ゲーセンでくっちゃべって帰り道借りたDVD
真夜中に忍び込んだプール 全部もうないや
永遠にさえ感じた "くだらない”が最高だ
A団地が僕らの秘密基地だった
キラキラしてたいな大人になっても
理由もなく集まって
グーチョキパーのコンパスで
ときめいていたいな 遊びも恋も
大胆に全力に真っ直ぐに自由にいこうぜ
毎秒眺める長針5限が終われば僕たちは
自由を手にしたボーイズ&ガールズ 抜け出して
勉強会は体裁でフリータイム飲み放題で
ガラガラに声枯れるまで歌ったラブソング
影響されたシンガー今どこで何してんだ
歌は依然楽しいかい? 未来の自分へ
時々つまずいて 思い出すんだ
歌うことも音楽も大好きだったはずだろう
忘れちゃいけないな 忘れたくないな
音✕楽しむで音楽だ 鳴らせミュージック
大嫌いだった先生も今じゃ恩人で
興味ない教科書のページ 今じゃ探してる
口煩かった父さんの言葉の意図
大人になって ほんの少し分かった
キラキラしてたいな大人になっても
理由もなく集まって グーチョキパーのコンパスで
ときめいていたいな 遊びも恋も
大胆に全力に真っ直ぐに 笑って泣いて
ピース&キスが青春だ 自由にいこうぜ
・セルフライナーノーツ
子どもの頃は目に映るもの全てが新鮮で、道端の花をちゅうちゅう吸ってみたり、虫を手掴みしては観察してみたり、服や靴は汚れる為のものでした。喜怒哀楽や自分の感情にもとにかく従順で、純粋で。大人になると目的や理由が先行してしまうけど、あの頃はわけもなく友達と集まったり、何をするでもなくただ同じ時間を過ごしたり。僕は今、あの頃の自分を羨ましく思います。逢ってみたいと思います。逢って、今君が感じているもの、見えているもの、過ごしている時間。それら全ては宝物なんだよと伝えてあげたいなと。
・朝靄に溶ける(2022)
空っぽのワンルーム もう行かなくちゃ
大きめのマフラーが 後ろ髪を引くんだ
手作りのカーテンと ぶら下がったライト
寝具で精一杯の あの部屋で僕ら
何度も何度も笑い合って涙して
身勝手な言葉で君を傷つけた
君の匂いで目が覚めて
夢現にそっとキスをして
寝ぼけ眼微笑むのを
横目に見てたんだ
なんでもないような毎日が
苦しくなるほど愛しくて
朝靄に溶ける東京に 重ねてる冬枯れの日
ドア開けば香る フリージアとウッド
胸が詰まるのは ここで息をしていたから
埃が積もっている おもちゃの花々
永遠と思っていたわそれなら同じね
ずっとずっとそばにいたくて思いは余って
未完成でもいいよねなんて甘えてた
君の主成分は愛だ1ミリも手放せなくて泣いた
不細工な日も綺麗な日も世界一だったんだ
二人でよく見た南の空に
いつも通りみたいに光ってる
オリオンに想いを託しここを去ろうさぁ行くよ
まだ眠っていたいのに君が
無理やりに僕の手を引くから
僕が月なら君は太陽みたいで
粉雪混じりの雨に紛れ
二人の記憶はやがて町へ
溶け出してゆく 遠くなってく
君の匂いで目が覚めて夢現にそっとキスをして
寝ぼけ眼微笑むのを 横目に見てたんだ
なんでもないような毎日が
苦しくなるほど愛しくて
白息に溶けてく君を眺めてる
それじゃまたね
・柳田周作コメント
透明なガラスの中で甘酸っぱさがゆらゆら揺れているような、唯一無二の、彼女にしかない天性の声に一耳惚れをしてしまいました。そんなasmiさんと共に詞を書き、歌に命を吹き込んでいく時間は最高の経験になりました。それぞれの記憶を辿りながら、それぞれの過去と対峙する。この楽曲が、多くの人の心に溶けていく様を楽しみにしています。
・夜間飛行(2022)
AM4:00の東京は今宵も静寂で
世界中に一人だけみたいだ
眠れないくらいがいい
この景色を全部
掴めるような気がしてる
無限の星座が導いて
真夜中のステップ刻むんだ
朝日が昇るまで踊り明かそうぜ
夜更かしたちの特権です
即席で沸かす夜食でもどう?
右脳に直接響かして
糖を創造力に活かしてこう
週末会社残業で寝ぼけ眼擦りながら今日も
この街の何処かに潜む同志
夜通し共に燃やしてこうぜ闘士
無器用でもいいぜ無問題
転んでは起きて躓いて 涙が乾いたら
走り出せばいい走り出せばいい
朝が来るまで踊り明かそうぜ
君一人だけにこの唄を
夜空を越えて逢いに行こう
世界は僕らの手に
I wanna be a Rockstar
無限じゃないから儚くて
終わりがあるから大切で
煌く今がある
I wanna be a Rockstar
・セルフライナーノーツ
AM4:00、東京。
遠くに見えるのは渋谷スクランブルスクエア。あの街に、この地に憧れて田舎町から出てきた。
そういえば地元宮崎から福岡に出てきた日も、大学の寮を抜け出して親友の家に転がり込んではベランダからの景色を眺めて同じような事を考えていた、なんて思い出す。
煙草の煙は白む。まるで靄がかかった頭の中みたいに。アイディアが、メロディーが降ってくる瞬間をぼうと待ち望む。きっと同じように目を擦りながら目の前の壁と向き合っている人間がいる。家族の為、子どもの為、恋人の為、食っていく為、生きる為、自分自身の為。それぞれの人生が交錯する東京の夜空は無限に煌めく星空のようで、いつか生まれるこのメロディーが、自分の選んだ道が、産み落とした魂の粒があの星みたいに光ってくれたら。ベランダを後にして再び作業イスに腰掛ける。頭の中で渦巻く音と言の葉を、稚拙ながらも必死に書き上げました。
「夜間飛行」、史上最高傑作です。
・修羅の巷(2023)
生まれながらにしてずっと
比べられてきた半生記を
喉の奥掻き毟って なかったことにしてくれ
枷のないアウトサイダー
ギリギリでも生きていたいな
一か八か丁か半か 神のみぞ知る運命
栄光なんてくだらない理想に 縋ってたい
無様にいこうぜ 愚か者と嘲笑われたって
堕落のlonelyknight
Falling down 背負う罰とpast
華やかなレッドカーペット
地に足つけ掴んだ栄光
夜桜掘り起こす過去
埋まったままの諸行無常
ブラックアウト暗い視界に
フラッシュバックする後遺症に
グラグラグラ目眩を邁進
風見鶏は南に
Why me? 痛むたびhighになってdive
気分はどう?
無機質な抱擁で
マニュアル通りの手つき手順でいい
満たしてくれ baby Falling love
残るkissの味
自由も正解も 安らぎもない修羅の巷で
無様にいこうぜ 愚か者と嘲笑われたって
堕落のlonely knight Falling down
背負う罰とpast
狂ったように咲く火花
・セルフライナーノーツ
無骨且つ艶やかさも兼ね備えたサウンドは神サイらしさ満載でありながら、グリッドの中で完結されがちな現代音楽とは対照的に、バンドならではの生のグルーヴや生きた音、熱量を体現するべく、オケレコーディングはメンバー4人での一発録りに挑戦しました。スケールの大きなアンセム的アプローチで攻めたバンドサウンドの一方で、ボーカルは内省的で深く深く堕ちていく様を歌い上げ、逆境と孤独の中で必死にもがく一人の人間を表現しました。どんな時代であれ環境であれ、心だけは搾取されてはいけない。マイノリティや社会的弱者が、勇気を持って立ち向かっていけるきっかけになってくれたら嬉しい
・Division(2023)
ねえきっと想うだけじゃ
伝わらないものもあるから
神様は僕たちに言の葉を宿した
明瞭に映るファインダー
喜怒哀楽は具現化する
豊かさに反比例して
肥大する悪夢
本来愛や憂いや喜びの
ゲシュタルト成した希望も
諸刃の剣だった
言葉一つで失くしたもの
空白の中に何を描く?
言葉一つで救えただろう
光の分だけ陰る最果て
哀しみの泪がマテリアルのダイヤモンド
深い闇堕ちてゆく 追憶のワンダーランド
いつか見た安息の郷に
巻き戻れるのならばきっと
間違ってしまわぬように
残響も届かない場所で
君を待つ永久のロンリネス
隣り合わせてる
解き放てば楽になれる?
どこまで走れば辿り着く?
常世全て白紙にしたい
無常の輪廻で踊らされている?
言葉一つで失くしたもの
空白の中に何を描く?
言葉一つで救えただろう
光の分だけ陰る最果て
後悔に刺した刃
痛みを知る君の盾になろう
世の理に忍び寄って運命に一矢報いる時
喜と哀楽のトライデント
この拳は守る為に在る
凍てついてしまった心も
融かすほどの詠唱
・セルフライナーノーツ
幼い頃からRPGが大好きでした。パーティーゲームは誰かと競い合ったりする事が前提ですが、RPGは1人でのんびり育成を楽しんだり、景色を楽しんだり、主人公だけではなくサブキャラクターのストーリーを深掘りしてみたり…。
今回、完全新作アクションRPG『FREDERICA(フレデリカ)』の主題歌を書き下ろすことが決まった時は、それはもう少年時代のように目が輝いたのを覚えています。言葉を奪われた世界を舞台に展開していくストーリー、テーマは現代のSNS社会に対するアンチテーゼのようにも感じました。何気ないたった一言で傷を負わせてしまうこともあれば、一方で人を救うこともできる諸刃の剣のような”言葉”。
日本から世界中へ、FREDERICAと本楽曲のメッセージが届くことを願っています!
・アルバム「心海」(2023)
四方を白い壁で囲われた真っ白な暗闇の中、独り鍵盤を叩く。かつての偉人達は、パターン化されていく音階のその殆どを食べ尽くしている。
僕は知りたい。ドレミで紡いだ音階の狭間にある"何か"を知りたい。それは誰かの笑みであり、引き金であり、追憶であり、幸せでもあるから。
理屈では説明のつかない。それ"に触れる瞬間を、人は「琴線に触れる」なんていう風に比喩する。触れてみたい。叶う事なら世界中全ての琴線に触れてみたい。伝えたい。伝わって欲しい。
そういう意味での POPSを検索し、突き詰めた ROCKの究極体とも言えるこの「心海」という作品が、揺務う海月のように、羽の生えた恐竜のように何処までも漂い続けてくれる事を願っています。
・What's a pop?(2023)
耳を澄ませば 聴こえるメロディーが
くすぶってる88
流星群に乗って だんだん泡になって
五線譜を埋めた希望
パズルめいた指板上で 螺旋を描いて飛んでった
ひらめきのピースにハイタッチしよう
ドレミで紡いだ音階の
狭間の奥を知ってみたい
触れてみたい
I'm looking for (I'm looking for) the starry sky
僕の書き殴ったペンは随分擦り減ったようだ
インクももう限界みたい
散々書いて消してを繰り返せばいつかきっと
報われるのかなあ 報われたいなあ
夜な夜な紡いだ四拍子
僕の第六感導いて 真っ先に君に聴かせたい
憂い帯びた表情も
綻ぶようなポップダンスナンバーで
飛び跳ねよう
I'm looking for the starry sky
パズルめいた指板上で
螺旋を描いて飛んでった
ひらめきのピースにハイタッチしよう
ドレミで紡いだ音階の
狭間の奥を知ってみたい
触れてみたい
I'm looking for (I'm looking for) the starry sky
・Popcorn 'n' Magic!(2023)
試行錯誤したって どうしても君が遠い
淡い夏の夢 蜃気楼の奥の君へ
飛沫上げ走る後ろ姿に見惚れて
Popcorn and Magic ! 弾けるTune
夏の酔い、泡のような恋で
見つめたまま吸い込まれて
漂うのさ宇宙まで
叶わぬ恋さえも結ばれるほどのパワースポットだなんて口が裂けても言えやしない
ロマンスの神様どうか
一夏だけでいい 国道220号線
バイパスの風が遮るタイミング
都井岬まで走らせて
かけてよDJ 浮かれたナンバー
Popcorn and Magic! 弾けるBeat
キャラメル味のキスの魔法が僕を惑わせ迷わせて
沼のようなSeaパドル漕いでテイクオフ
エンドレスサマー
・僕にあって君にないもの(2023)
君にあって僕にないもの
万華鏡のメリーゴーランド
歪なくらいでいい
燦然とした君と対照的に冥冥とした僕は
君にどう映るの
'Cause I need you
僕にあって君にないもの
君にあって僕にないもの
万華鏡のメリーゴーランド
歪なくらいでいい
'Cause I need you
慕情なんてフィクションだろう
期待してもいないけど
道化師の涙 君だけが拭う
'Cause I miss you
共鳴し合って 遠のいて 寄り添って
また消えてゆく 求め合って 傷つけ合って
天邪鬼みたい
僕にあって君にないもの
君にあって僕にないもの
万華鏡のメリーゴーランド
歪なくらいでいい
君の全部 壊したいほど想っているよ
馬鹿げてるかい?
未完成のイラストレーション
余白を僕で埋めて
'Cause I need you
・スピリタスレイク(2023)
ねえ逢いたくなるよ baby
この部屋から飛び出したいよ
もういっそ楽になりたいなんて
思うだけで足は竦むけど
I will miss you, baby
罪も過去も全て肯定して
生きるだけでも精一杯でyeah
側に来て抱き締めてよlady
遊泳禁止のスピリタス・レイクで
へべれけのまま溺れて浮かべた手
近づいては 遠のいてく
パンパンに膨らんだ風船
幾重に積み重なったジェンガ
ネジの緩んだプラモデルも全部
この手で壊す勇気さえもない
苦しくなればいつだって
バラバラに爆ぜる手榴弾
御守り代わりにと今日も
左胸ポケットしまって
もがくほどに沈んで
湖畔まで辿り着けない
幻覚のスピリタス・レイク
I will miss you, baby
罪も過去も全て肯定して
生きるだけでも精一杯でyeah
側に来て抱き締めてよlady
遊泳禁止のスピリタス・レイクで
へべれけのまま溺れて浮かべた手
I will miss you, baby
罪も過去も全て肯定して
生きるだけでも精一杯でyeah
側に来て抱き締めてよlady
遊泳禁止のスピリタス・レイクで
へべれけのまま溺れて浮かべた手
近づいては 遠のいてく
スピリタス・レイク
・告白(2023)
さよならの代わりに
少し置いておきたい言葉がある
魔法も永遠もおとぎの国の中の
話なんだ馬鹿げてるね
父さんも母さんも友達も恋人も
みんな全部消えちゃうんだろう
どうせいつかいなくなるなら
僕の全てを是が非でも遠ざけて
優しくなんかしないでほしいのに
どうしたってまとわりつく温もり
今ある幸せが全部 息絶える前に見る夢で
なんて絵空事考えては 時折怖くなる
いっそ独りでいいのに
どうせいつかいなくなるけど
もらった分だけ返せたらなって思うよ
愛してるよ 愛されていたんだよ
生きて今日も こうして歌っているんだよ
君に歌っているんだよ
・柳田「告白」は、最後の「君に歌っているんだよ」が何より言いたいことで、そこまでは、どうしようもなく落ちに落ちまくっている男の歌なんです。孤独で、悲しくて、理由がないけど「死にたい」と思ってしまうような日々が続いている男の歌。孤独になると、人は、そばにあるものに気付けないんですよ。でも、蓋を開けてみたら、本当はものすごく愛されている。そのことに気付く……これは、やっぱり僕自身のことだと思います。このアルバムの制作期間、もっと言えば神サイというバンドを始めてから、ずっとこういう感じだなと思う。孤独になって、再び愛を見つけて、を繰り返していく。そこで見つける愛が、今はちょっとずつ大きくなっている。けど、それは大きくなっているというだけで、バンドを始めた当初から愛はずっとそばにあったし、誰かが歌を聴いてくれること自体に愛を感じるし。もちろん、この愛がこの先もっと大きくなればいいなと思うけど、でも、最終的に聴いてくれる人がたった1人になっても歌うだろうなと思う。「告白」は特にそういう曲なんですよね。1人のためだけであっても歌いたいなと思う曲です。
・May(2023)
君が隠れて涙流すなら僕はピエロにでもなって
うんと笑顔にさせるから
僕が途方に暮れてしまったら
君は静かに寄り添って
ぎゅっと抱きしめてくれるかい
遥か遠い未来に君の横顔が
僕の隣でいつも、いつまでも
May このままずっと雨が
降り続けても君となら I miss you baby
いくつ歳を重ねても二人笑い合いながら
子供みたいに戯れ合っていよう
君と出逢えて何気ない景色が
こんなにも綺麗に見えて全て愛おしく思えた
月明かりすら灯る事のない
暗闇の中でもきっと 君を見つけ出してみせるよ
強がりな僕だから弱い姿など見せたくはない
僕に似た君の事だから 君と僕二人で
いつか見た夜空の向こう弱々しくとも微かに
光る星を見たと言う
一番星じゃないけど今にも消えちゃいそうでも
あの星がいいと言う
May このままずっと雨が
降り続けても君となら
I miss you baby
いくつ歳を重ねても
二人笑い合いながら
子供みたいに戯れ合っていよう
・柳田「2018年に地元の友達が結婚したんですけど、そのときに「歌ってほしい」と言われて、「カバーをやるくらいなら、自分で曲を作りたいな」ということで作りました。周りの友達の中で結婚したのはそいつが初めてだったんですけど、それ以降、同じようにほかの友達から「結婚式で歌ってほしい」と声をかけてもらうことが増えたので、そういうときはこの曲を歌ってます。」
・BABY BABY (2024)
ハイウェイ飛ばしてgo my way
最高速度で君の待つ街まで
長い長い夢を見てる
どうやら僕らはロックスターになりたいみたい
毎 live 過去最高 overwrite
終わりないような気がしていたmylife
high になる夏君とずっといたい
逢いに行くよbaby,baby
歌えなくなったって愛の魔法で It's ok!
You and I, love and peace
曝け出して baby,baby
ありのままの君と踊りたい
あわよくば君の心も奪いたい
妄想してはニヤついてる
明日のセットリスト何曲目で裏切ろう
2A'くらいでhalf time feel
流れるビートに委ねればいい
28都市の旅路の中で
一つ見つけ出した the answer
第六感的直感に従って生きたいよ
逢いに行くよbaby,baby
歌えなくなったって愛の魔法で
It's ok! You and I, love and peace
曝け出して baby,baby
ありのままの君と踊りたい
あわよくば君の心も奪いたい
来世もずっと 君の側で歌を歌っていたい
Baby, I love you 夏が終わる
花火よりも刺激的で儚い夏
・シルバーソルト(2024)
戻れないよ僕たちは
君以外の誰もまだ愛せないまま
頭の消しゴムで消えてしまわないように
フィルムごと丸めて呑み込んでみた
駅前のロータリーがまだ溜まり場だった頃僕ら
部屋着のままでぎゅっと手を繋いでいた
戻れないよ僕たちは
君以外の誰もまだ愛せないまま
解けない境目ない時間の紐が
絡みついて纏わりついて
僕を悩ませる Want you back
夏の嫌いな君も海を見て微笑んでは
面倒臭いフリして僕にピースを向ける
白く柔い君の陽だまりみたいな笑みやふいに溢れる茶目っ気さに見惚れていた
戻れないよ僕たちは
君以外の誰もまだ愛せないまま
解けない境目ない時間の紐が
絡みついて
僕を悩ませるWant you back
テレビのセリフを真似合ったり
髪の匂いを嗅ぎ合ってみたり
いただきますのたび回すムービー
涙で滲む遠くなる君
戻れないよ僕たちは
君以外の誰もまだ愛せないまま
Want you back
解けない時間の紐が絡みついて
・火花(2024)
走馬灯のよう流る冥土で
溺れまいと掻き分ける運命
命乞いし腰抜けの様なら
一矢報いて果てよう
旅の終わりは極楽浄土
ならばいっそ
咲かせてみせよ大輪の花 威風堂々
火花舞い散って漂よう
疾風の如し時代で
身を任せて何処へ往こう
春が吹雪いている
財も宝も名もかなぐり捨てろ
地図にない園 這ってでも往け
志した同士達の血溜まり
屍の山を越えて
何者の子で何処の国で
生い立ちの幸か不幸かじゃなく
果たすべき大義
何の為に咲いて朽ちるか
・セルフライナーノーツ
何度死にかけても生に食らいつく、不死身の杉元に自分自身を重ね合わせました。 杉元や僕だけでなく、この世界に生きるもの全てが何かと戦いながら生きていて。 打ちひしがれたり、生きる気力も、希望すらも喪失してしまった時。 そんな時、己の魂に火を灯す為の着火剤として「火花」という曲を書きました。
・スケッチ(2025)
1人で歌うのは寂しくってさ
友達と始めた 映画のようなストーリー
年老いても変わらないよ僕らは
青い春に魅せられたまま
こんなステージで唄う夢見て
どれほど僕ら歩いてきただろ
離れずに肩を寄せ合って
これから先もずっと笑ってよう
そう、ずっと
たとえば近い未来に音楽の姿形、
全て変わり果てたとしよう
それでも今を生きる僕らは
この揺らぎ、歪みを信じたい
点と線とで夢をスケッチして
七色の彩りに染まってゆく
平凡だけど不揃いなタッチでも
僕ら色の未来を描いていこう
そう、ずっと LA LA LA LA
こんなステージで唄う夢見て
どれほど僕ら歩いてきただろ
離れずに肩を寄せ合って
これから先もずっと笑ってよう
そう、ずっと LA LA LA LA